- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062201469
作品紹介・あらすじ
運命の一戦は家康に軍配が上がり、敗者は歴史に葬られた。
そして因縁は、遠く津軽の地で花ひらく。
家康の姪 対 三成の娘――これぞ女人の関ヶ原!
徳川家康の姪・満天姫、石田三成の娘・辰姫。ともに津軽家に嫁入りした二人は、関ヶ原の戦いから十三年越しの因縁に相見える――。
そして美姫の戦はここから始まった! 戦国の終焉を辿る本能寺の変、関ヶ原の戦い、大坂の陣を描いた傑作短編も同時収録。
感想・レビュー・書評
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葉室麟の小説は登場する女性も男性も皆凛々しくて、筋が一本通って、読み終わると勇気づけられてまた頑張ろうという気持ちにさせてくれる。この本も、4編から物語から構成されていて、関連した話が時代を遡って語られ深みを増して行くというものでした。本能寺の変、大阪の陣、関ヶ原の戦い、その後と小説によっては諸説ありますが、この4編もまた納得のストーリーで読み応えがありました。それぞれの登場人物の生き様にうなづけるものがあり、面白かったです。
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関ヶ原合戦の後、ひっそりと津軽家に嫁いだ三成の三女辰姫。その三年後、当主の津軽信枚と家康の姪満天姫との縁談が決まる。
家康の姪と三成の娘との女達の闘いが始まる。 -
読ませて頂きました。女性の心のひだが凄くわかり、尚且つ、抑える気持ちの苦しさが手に通る様に描かれてた。
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内容(「BOOK」データベースより)
天下分け目の戦いは決し、敗者は歴史に葬られた―。父・三成の死後、ひっそりと津軽家に嫁いだ辰姫。当主の信枚と仲睦まじい日々を送るが、三年後、家康の姪・満天姫との縁組が決まる。正室の座は取って代わられる―。辰姫の胸に浮かんだのは、「父の仇」という言葉だった。美姫たちの戦いはここから始まった!乱世の終焉を辿る「大坂の陣」「関ヶ原の戦い」「本能寺の変」を描いた傑作短編も同時収録。
令和2年1月3日~6日 -
「関ヶ原合戦図屏風」が家康の下から津軽の旅へと。ここ津軽藩、正室を賭けて嵐に双花が揺れる。藩主津軽信枚の正室で石田三成の娘でもある「辰姫」のもとに、家康の養女「満天姫」が徳川の権力拡大の代償に側室として輿入れ。関ヶ原の火蓋が再びか?湖面の様な静謐な美しさを持つ辰姫、一方艶やかで華やかな美を持つ満天姫だが夫々石田、徳川の矜持を心に抱きながらも、願いは共におのれが愛し慈しみそのものために生きるという戦なき平和。負ける戦をせねばならぬ者の美あれば、勝つことの厳に耐え抜くものの見事さ、が戦はいつの世も非情で無情だ
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2017.1.18.
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歴史かえたらいかんよ。