水の都 黄金の国

  • 107人登録
  • 3.24評価
    • (0)
    • (7)
    • (17)
    • (1)
    • (0)
  • 15レビュー
著者 : 三木笙子
  • 講談社 (2016年7月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062201513

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
辻村 深月
辻村 深月
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

水の都 黄金の国の感想・レビュー・書評

  • ヴェネツィアを舞台に、日本語講師として滞在中の誠次郎を探偵役として、様々な事件の謎解きを描く。
    富豪の人探し、ヴェネツィア版ねずみ小僧の登場、カサノヴァの異名を持つ謎の人物と人間消失、ガリレオの望遠鏡に纏わる伝説と人間消失その2。
    ミステリーとしては軽い。
    帝都シリーズを思わせる、友情ともそれ以上とも付かない萌え関係。誠次郎のキャラクターがやや薄いのが残念。シリーズとして続くのなら良いけれど。今は亡き清人を思い続けながらも誠次郎に傾倒していきそうなルカが切ない。

  • 作中でルカが指摘されているし本人も自覚している、分かったうえで書かれているんだけど、誠次郎と清人を比べるのはあまり良い気分ではないかな。最後まで読めばちゃんとルカの気持ちも分かるんだけど、若干のもやもやは否めない。

  • 明治時代とか、軽い謎解きとか、好き

    清人をリスペクトしまくるルカとか必要?

    物語に絡んで来るのかと思えばそうでもないし
    中途半端なBL要素っぽさが、却って邪魔
    物語としては、ない方がすっきりすると思う

  • ヴェネツィアと日本。

    明治時代に日本から日本語講師としてヴェネツィアにやってきた誠次郎は、下宿先の料理人ルカと共に事件の謎を解いていく。

    三木さんの描く、このつかず離れずみたいな男子2人の関係と気持ちのいい読後感の話が大好きです。

  • 明治のはじめ、遠いヴェネチアで日本語を教える日本人。
    セイが不思議な物事を解き明かす。

    日常系ミステリー。
    町並みがとてもきれいです。

  • 10/01/2016 読了。

    図書館から。

  • 時は明治。日本語講師としてイタリアに赴任した誠次郎と下宿先の料理店で働くルカの間にはヴェネツィアの地で亡くなった清人の思い出が佇んでいました。清人を慕っていたルカにとって彼への想いは永遠に変わることがないはずでした。なのに、誠次郎と友情を深めるうちに、その想いは揺れ動き出します。誠次郎を認めることで清人への想いが消えてしまうのでは……と。想いが変わっていくこと、それは怖いことなのでしょう。どうぞ、いつの日か清人は可哀想だったとの思いから清人は幸せだったと思える日がルカに訪れますように、誠次郎とともに願ってやみません。
    ところで、この物語はミステリーでした。忘れてはいませんよ(笑)
    迷宮ともいわれるヴェネツィアの家々。複雑に入り組んだヴェネツィアの路地。深い霧の中に沈んだヴェネツィア。黒いゴンドラが音もなく現れては消えていく「水の都」ヴェネツィア。どのヴェネツィアにも何が起きてもおかしくないような幻想的な風景が広がります。この地で誠次郎とルカはいくつもの謎を解くために共に行動します。謎はどれも魔術的なヴェネツィアの地だからこその魅惑的なものばかりです。『黄金の国』『水の都』『錬金術師の夢』『新地動説』タイトルを見るだけでもワクワクしてきます。
    最後に。生前の清人の言葉は、どれもヴェネツィアを愛するものばかりで切なくなりました。エピソードで語られたラストの言葉が、もう泣けてしまうのです。この言葉を聞いたのが、ルカでよかったなぁと心の底から思いました。

  • 【収録作品】黄金の国/水の都の怪人/錬金術師の夢/新地動説/エピローグ  
    *異国の地で亡くなった幼なじみ・清人の後任としてイタリアに渡り、日本語教師となった誠次郎。下宿先の料理店で働くルカは清人に心酔しており、なにかと比較する。そんななかで誠次郎は、見初めた花売り娘を探す富豪、金貨をばらまく怪盗、カサノヴァに擬せられる伊達男、望遠鏡を逆さにして覗いたあとの人間消失といった事件に巻き込まれる。だんだんと誠次郎と打ち解けつつ、清人を忘れてしまうのではないかと恐れるルカの迷いに、若者らしい潔癖さが感じられ、ほほえましい。

  • 日本の鎖国が解かれた時代のヴェネチアが舞台。頭に入ってこなかったのはこの設定のせいか。

  • 読み飛ばしてしまったのか、2話まで時代がよくわかんなかった。現代かな? 近代かな?って。現代でもそういう表現することあるから。
    2話で近代かとわかったのはいいのだけれど、清人を「清の人」としばしば読んでしまい、そうよね極東だもんね、ヴェネツィアの人にはごっちゃになるかもね、なんて解釈してとんだ斜め上の読み方をしておりました。なにやってんだろ。

    セリフでは人々は生きているんだけれど、地の文が音のしない無機質で突き放した冷静さを常に保ち、独特の雰囲気を作り上げているのは作家さんの多分特徴で、

    読んでる方も常に客観的に誰かに入れこむことなく、世界の上からながめることができて。

    それはまた、感情の自由度を高めることにもつながって。

    作者に押し付けられることのない、自分自身の感じる意思を持つことができて。

    で、まあ、淡々と終わっちゃうのかなあ。1冊が続編のための伏線とかだったら少々アレかなあ……と油断させておいて

    僕はね、エピローグでやられましたよ。ああもう!
    (´;ω;`)ブワッってこのためにあるんだってもんですよ。ちょっとクヤシイ。

    おかげでそっとページを閉じることができたんで嬉しいんですけれど、ああやっぱり1冊通してちゃんとお話になってたんだなあってそういうのも。

    日本・フランス・イタリアときて……次はどこかな? 次作も楽しみです。

  • ヴェネチアに行きたくなる、そんな話。舞台が異国のせいか日本の明治は感じられない。主人公誠次郎の前任で幼馴染の清人を崇拝しているルカの情が深い。誠次郎を通して早逝した清人の夢が叶い「清人は幸せだった」とルカが思えるエンドで良かった。

  • 明治時代のヴェネツィアを舞台に日本語講師の誠次郎と下宿先の料理店で働くイタリアの青年ルカが謎を解いていく話。
    日本人に馴染みの深いマルコ・ポーロやガリレオが題材なので、歴史に弱い私でも読みやすい。
    共通の友人を失った二人が悲しみを乗り越えようと葛藤する様子が切ない。
    変わることを恐れるルカに少しずつ語りかける誠次郎が温かく優しい。
    決して叶う事のない夢だったけど、幸せな夢だった。

全15件中 1 - 15件を表示

水の都 黄金の国を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

水の都 黄金の国を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

水の都 黄金の国を本棚に「積読」で登録しているひと

水の都 黄金の国の作品紹介

海に浮かぶ街、ヴェネツィア。
この地で友を亡くし、同じ悲しみを知る君と出会った。

時は明治。日本語講師としてイタリアに赴任した誠次郎は、下宿先の料理店で働く美青年・ルカとともに、迷宮都市で起きる様々な怪事件にかかわることになって――?

水上都市で起きる難事件を、二人は“智慧”と“情”で解き明かす。
マルコ・ポーロのように東方で財を成した大富豪が、見初めた花売り娘を探す「黄金の国」
ゴンドラに乗った仮面姿の怪人が、金貨をばら撒くという「水の都の怪人」
“カサノヴァ”とあだ名された男が、魚雷の設計図を盗んで消える「錬金術師の夢」
“ガリレオの望遠鏡”を逆さにのぞいたせいで失踪した米国人を探す「新地動説」

温かくて切ないミステリー

水の都 黄金の国のKindle版

ツイートする