アンマーとぼくら

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著者 : 有川浩
  • 講談社 (2016年7月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062201544

アンマーとぼくらの感想・レビュー・書評

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  • 休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、親孝行のため「おかあさん」と島内を観光する。
    一人目の「お母さん」はリョウが子供の頃に亡くなり、
    再婚した父も逝ってしまった。
    観光を続けるうち、リョウは何かがおかしい事に気が付く…。

    東京で働く32歳のリョウは、おかあさんのお休みに付き合って、
    おかあさんの希望だった、三日間の沖縄観光の為久し振りに帰省する。
    気が付くと那覇空港…気が付くと迎えに来たおかあさん…。
    不思議な違和感を感じる冒頭から物語が始まりました。
    北海道で産まれ育ったリョウは、小学4年生の時お母さんを病気で亡くした。
    お父さんは強引に北海道の家を売却し、沖縄のガイドさんをしている晴子さんと再婚。
    沖縄に移住した。
    実母が亡くなってまだ一年、晴子さんが嫌いな訳じゃない。
    でもまだ新しいおかあさんは欲しくなった。
    お義母さんをなかなか「おかあさん」と呼べなくて、子供子供のお父さんが許せなくて…。
    読んでる私も、余りにも子供じみたお父さんに前半イラッとしてましいました
    お父さんとの思い出を辿りながら、観光名所を巡っている時、
    何故か子供の頃のボクや晴子さんやお父さんと遭遇する…。
    何かがおかしい…。3日間鳴らない携帯…。現在の自分の事が全く思い出せない…。
    現在の自分の事が全く思い出せない…。もしかして…。

    父との思い出や過去と現在が交錯し、3人の歩んできた道が
    少しずつ少しずつ見えて来て切なかったです。
    3日目では、色んなシーンで知らず知らず涙が零れていました。
    家族愛・夫婦愛・友情・故郷…沢山のものが詰まっていた。
    哀しい涙ではなく、ほっこり温かい気持ちになれました。
    沖縄の自然の中にこそ神が宿る神聖な大地。
    沖縄だからこそ、起こった優しい優しい奇跡の3日間だったのですね。
    沖縄にとっても行きたくなりました。
    表紙の意味もタイトルの意味も読んでから改めてわかりました。
    親友の金ちゃんがとっても良かったなぁ。
    それと、日本三大がっかり名所。同感過ぎて笑えました~(*≧∪≦)笑

  • 待望と言って過言の無い、有川浩の最新作。
    純粋な小説としては、2014年にリリースされた「キャロリング」
    以来だから、どうしても期待値が高くなる。もちろん、僕もかな
    り期待して読んだ。

    舞台は沖縄で、32歳の青年が義理の母親と共に、亡き父の思い出
    の地・沖縄の各所を巡る話。沖縄ローカルの人たちしか知らない
    ようなとっておきの場所から首里城のような王道観光ポイントま
    でが多岐に渡って紹介されている。

    基本的に沖縄好きな僕ですらかなり反応出来る紀行文。おそらく
    コレは未だに彼の地を踏んでいない人たちにも有効であり、ちょ
    っとした指南書の役割を果たす筈。よし、沖縄へ行こう!という
    人は一読してみるといいかもしれない。

    ただね・・・。
    僕と同様の有川浩のファンの人たちへ問いたいことがある。
    ・・・これ、面白かった?

    帯には有川浩自信の言葉として「これは、現時点での最高傑作で
    す」とある。もし本人がそう思っているのであれば、それは彼女
    の過去の作品に対して凄く失礼な気がする。ロードムービー的な
    手法もあざとさが先に立つし、女史の同種の傑作である「旅猫リ
    ポート」のレベルには遠く及ばない。

    作家本人の言葉に反論するのは正直遺憾だが、これまで読んで来
    た有川浩作品の中では、最高にときめかなかった。レベルで言え
    ば、デビュー作の「塩の街」と同等くらい。ただし、アチラは
    有川浩の今の形が出来上がる前の作品だと考えると、僕にとって
    はこの作品がいちばん・・・。

    僕の読書スタイルが変わったのか、それとも有川浩が変わったの
    か?今後もこの状態が続くとは思わないし、思いたくも無い。
    ただ、今は正直コレを最高傑作だとコメントする有川浩の精神状
    態が、本当に心配だ。

  • 2017.12.4-

    泣けた。何度も泣けたな~。
    これは愛の物語。
    いくつもの方向に向けられる大きくて深くて、でも日常的な愛の物語だった。

    男の子を育てるということは、子供の頃の愛する人と出会うこと。出会う前のその人を知ることができるということ。

    私には男の子を育てる機会はないから、残念だなと思ったけれど。おや?ということは、今二人の娘を育てているということは、幼い頃の自分に出会っているのかもしれない。二人から自分を見出だせているのかもしれない。

    何だか、子育てがよりおもしろくなってきた!

  • 沖縄を舞台にした家族の物語。子供以上に子供のような父親だけどどこか憎めない。晴子さんもリョウも温かい。色々ありながらも幸せな家族だなと思った。有川作品としては温かいしっとりしたお話だけど、親子の掛け合いやツッコミは、有川浩さんらしさが滲み出ていた。この人の創り出すキャラは、人を惹きつける魅力がある人ばかりで、本当にすごい。そしてキャラはもちろん、沖縄についても詳しく、何度か旅行したことあるので、とても沖縄の景色が懐かしく感じた。

  • 沖縄が舞台の家族愛の話。泣いた。読んでよかった。
    読了後に心があったかくなる小説を久しぶりに読んだ。

  • 北海道で暮らしていたリョウは、「お母さん」を小学校の際に亡くし、父親が沖縄在住の女性と結婚したため沖縄に移住する。新しい「おかあさん」と共に暮らすが、父親も事故で亡くなってしまう。大人になったリョウは、「おかあさん」に会いに、3日間の里帰りをするが・・・
    よき人に恵まれた、大人になりきれない父親に羨ましさを感じてしまう。観光の話を読んでいると、景色が勝手に浮かび、一度行ってみてくなる。ところどころにほんわかするシーンや泣けてくるところも。友人の金ちゃんはよかった。余談だが、日本三大がっかりは初めて聞いた。行ったことあるのは札幌のみだが、なるほどと。

  • 気がつけば、『実家』のある沖縄の空港にいた。
    目の前には、迎えにきてくれた『母親』が。

    冒頭の文と、始まる本文。
    違和感に首を傾げたわけですが、理由はすぐに判明。
    彼と義母の3日間は、今と昔が混合する不思議な時間。
    過去は今の自分であったり、過去が今であったり。

    神様のあり方、が違う沖縄。
    だからこそなのか、だからなのか。
    そうして不思議割合になれた頃、さらに見えてくる不思議。
    そして…の最後。
    何故主人公の『今』が思い出せなかったのか、の
    種明かしが始まります。

    義母から聞かされる父。
    自分の憶えている父。
    思い出の中の自分は、やり直しはきかない、という。
    塗り替える事はできるけれど、過去は過去。
    悔むな、と言われてる気がします。

  • かりゆし58の「アンマー」に着想を得て書かれた有川浩最新刊。
    「おかあさんに三日間付き合う」ために沖縄に帰ってきたリョウ。地元ガイドの仕事をしていた母と久しぶりの再会、恋人同士のデートのような名所巡り。

    実の母親は小学四年の時に亡くなった。カメラマンの父親は見舞いもほとんど来ず、「お父さんは子供なだけだから許してあげて」と母親が言い残した瞬間も不在だった。
    時を置かず沖縄で出会った女性と再婚、北海道から引っ越すことになりリョウの心は曇ったまま。
    新しい母親・晴子を「おかあさん」と呼ぶまで…「死んだ母親のことは早く忘れろ」と言い続ける父親…過去と現在を繫げてくれる沖縄でリョウが過ごす三日間の物語。

    とにかく装丁が綺麗。カバーはずしても綺麗。
    読み終えた後、沖縄を巡って澄んだ空気をたくさん浴びた気になれる。

    過去は変えられない。
    今「何かをやれる」君がいるじゃないか。
    今の君が言えばいいじゃないか。

    と、そっと押し上げてもらえたような気がしました。

  • 北海道で生まれた主人公が小学生の時に母を病気で亡くし、父の再婚相手の住む沖縄に移住するが、産みの母への愛情から新しい母へは素直になれず、すぐに再婚してしまった父への憎しみもあり。。という少年が大人になった後、その育ての母への親孝行のために3日間の親孝行をする、という話。最後までこれといった意外な展開は特になかったが、沖縄のキレイな風景や、育ての母子の愛情物語に引き込まれ、普通に面白く読めた。こういうホッコリした話もたまにはいい。沖縄に行ってみたくなった。遠い北海道の地より。

  • 血の繋がりの無い息子とおかあさんの3日間の沖縄旅行の物語。沖縄に住んでいるので、知っている場所が、たくさん出てきたので、それだけでまず楽しめた。家族3人のやり取りや息子とおかあさんの会話もなかなか良かったと思う。個人的には、映画見にして欲しいなぁと思った。最近読んだ有川さんの小説の中で、1位、2位を争う面白さだった。。

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アンマーとぼくらの作品紹介

休暇で沖縄に帰ってきたリョウは、親孝行のため「おかあさん」と3日間島内を観光する。一人目の「お母さん」はリョウが子どもの頃に亡くなり、再婚した父も逝ってしまった。観光を続けるうち、リョウは何かがおかしいことに気がつく。かりゆし58の名曲「アンマ―」に着想を得た、書き下ろし感動長編。

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