- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062202268
感想・レビュー・書評
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(2016/11/29読了)
久しぶりに読んだ奥田さん。以前好きで読んでたので、ちょっと期待しすぎてたかも。もしかしたら、読み手の私の受け方が変わってしまったのかもしれないけど。
あとがきにもあるけど、まとまりのない短編集で(それには理由がある)、さらに過去の対談も2つ入ってる。
社長の話はシリーズ可しようとして挫折した二篇で、各話ごとにラストは救われる感じになっていて楽しく読めたけど、ドライブインサマーのような、行き過ぎたドタバタだけで終わる話は、今の私には、イライラだけが残ってしまった。
同じくあとがきに、奥田さんご本人が気に入っていると書かれていた夏のアルバムは、三丁目の夕陽の世代。私の年代とは少しずれるけど、読んでいて胸が熱くなった。
(内容)
迷惑、顰蹙、無理難題。人生、困ってからがおもしろい。脱サラで会社を興した38歳の社長、渋滞中の車にどんどん知らない人を乗せる妻、住み込みで働く職場の謎めいた同僚…。著者お気に入りの短編から、唯一のショートショート、敬愛するイッセー尾形氏、山田太一氏との対談まで、あれこれ楽しい贅沢な一冊!!蔵出し短編集!
(目次)
おれは社長だ!
毎度おおきに
「笑いの達人」楽屋ばなし
ドライブ・イン・サマー
クロアチアVS日本
住み込み可
総てのひとが〈人生の主役〉になれるわけではない
セブンティーン
夏のアルバム
あとがき -
短編やショートショート、対談などタイトルの通りバラエティに富んだ作品集。
対談の中で、小説を書く時はプロットは作らず、まずパソコンに向かって一行目を書き出し、どんな話になるのか自分でもわからないということを言っていて驚いた。それであんなに面白い話が書けるのか。
最後の夏のアルバムという短編がすごく好きだった。 -
今まで本には収録されていなかった短編やショートショート、対談などをまとめて1冊にしたもの。
広告代理店勤務から一念発起して起業した男の奮闘を描いたお仕事短編、渋滞中の高速道路で妻が知らない人をどんどん車に乗せてしまう不思議な話、サッカー観戦のつぶやきのようなショートショート、イッセー尾形や山田太一氏との対談、クリスマスの日に初めての彼氏との外泊を目論む女子高生を複雑な気持ちで見守る母の話、自分の話をひた隠しにしているわけありな同僚が気になる旅館の仲居の話、優しい叔母の病死に戸惑いながら仲間と夏休みを過ごしている小学生男子の話。
最初のお仕事短編が好き!対談はそこまで興味が持てず、読みながらも「うーん…」となる。 -
いろいろなジャンルの短編を7編収録。
面白かったのは最初の2編。
じんわり効いたのは最後の1編。
まあまあ楽しめた。 -
2021.4.16-397
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バラエティに富んだ短編集です。続編の話もありましたが、それぞれ楽しい作品でしたが、最後の夏のアルバムは、悲しいお話でしたが、恵子ちゃんと美子ちゃん姉妹が頑張って笑顔でいようとした事にウルっとしちゃいました。でも、泣ける時に泣く事も前に進む為には必要だと思うよ、恵子ちゃんと思いました。
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面白かった。セブンティーンが一番面白かったかな。
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奥田英朗さんの お蔵入り 短編集。
奥田さんの作品の雰囲気ほんと好き。
埋もれていたのがもったいない、世に出して正解。