潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 340
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062203081

作品紹介・あらすじ

伊豆諸島の「神の出島」でミイラ化した女性の遺体が発見され、警視庁から岩楯警部補が派遣された。首吊りの痕跡から、解剖医は自殺と断定。死亡推定月日は3ヵ月以上前とされた。第一発見者によれば、島のハスキー犬がミイラを引きずってきたらしい。遅れて島に入った法医昆虫学者・赤堀涼子が、事前に解析した微物と、現場周辺を調べて出した結論は……。

感想・レビュー・書評

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  • 法医昆虫学捜査官
    シリーズ第5弾でございます\(//∇//)

    今回のワードは…
    島とワンコとミイラ〜〜♪ by平松愛理
    そして肝心のムシ‼︎
    「アカカミアリ」です‼︎ 毒アリ‼︎

    伊豆諸島の「神ノ出島」でミイラ化した女性が発見され自殺として一件落着かと思われた矢先に現場やミイラ化の写真が報道されて島はマスコミの餌食に…死体遺棄現場や周辺、島は荒らされて…

    神ノ出島に乗り出す岩楯・赤堀♪そして今回の相棒はお隣新島の巡査部長・潔癖ウエットティッシュの兵藤_φ(・_・

    ミイラ化した死体の目鼻口から噴水のように湧き出すアカカミアリ…ハムナプトラを想像しました笑

    二転三転四転する今回の事件も赤堀が怪我まみれ血まみれでした。゚(゚´Д`゚)゚。

    さぁ次に行ってみよ〜〜♪


    • ゆーき本さん
      カメルーンオオヤスデ
      今 怖いもの見たさで検索して
      激しく後悔しております。
      携帯投げ捨てそうになりました!!!
      カメルーンオオヤスデ
      今 怖いもの見たさで検索して
      激しく後悔しております。
      携帯投げ捨てそうになりました!!!
      2023/07/08
    • みんみんさん
      カメルーンは何巻だっけ( ・ὢ・ ) ムムッ
      カメルーンは何巻だっけ( ・ὢ・ ) ムムッ
      2023/07/08
    • みんみんさん
      二巻のゴムホースだ笑
      二巻のゴムホースだ笑
      2023/07/08
  • 困っています!

    悩んでいます!

    増えない…

    「ムシジョ」が増えない…(¯―¯٥)

    赤堀ちゃんの一番助手である私がもう一度"法医昆虫学"の素晴らしさを説明しないといけませんね!

    よく聞いて!

    法医昆虫学とは、
    昆虫相と発育期間から死亡推定日時を割りだす
    虫は本能の一点だけで動くので、その無駄のない習性を読み解くことで、ヒトが見逃していたものを見つけることができる

    凄くないですかー?
    凄いと思ったあなた!すぐに読みはじめてよー

    ウジとかハエが苦手というあなたでも大丈夫!
    本作は常連のウジ、ハエの登場は少なめでアカカミアリがメインですから

    そして、読もうと決めたあなたには今ならもれなく昆虫学界隈で何十年も大ヒットし続ける便利アイテム「吸虫管!」をプレゼント
    これさえあれば本作に出てくるアカカミアリも簡単・確実にゲットできること間違いなし!
    詳しい使用方法は本作内で赤堀ちゃんが解説してくれますw

    ただーし!ミイラの眼孔、鼻孔、口から泉のように湧き出してくるアリには使えませんのでご注意を!( ̄ー ̄)ニヤリ
    (↑気になる人は本作を読んでね〜w)

    • ゆーき本さん
      赤堀ちゃん 岩楯 沖田くんが もしや三角関係?!なやーーーつ

      ↑↑↑
      わー!土瓶さんがウジ仲間になりそう
      *ヽ(๑'∀')人(๑'∀'๑)...
      赤堀ちゃん 岩楯 沖田くんが もしや三角関係?!なやーーーつ

      ↑↑↑
      わー!土瓶さんがウジ仲間になりそう
      *ヽ(๑'∀')人(๑'∀'๑)人('∀'๑)ノ*。
      2023/09/02
    • 1Q84O1さん
      土瓶師匠、ド必死になって探してくださいねーw
      土瓶師匠、ド必死になって探してくださいねーw
      2023/09/02
    • 1Q84O1さん
      ゆーき本さん、もしやのトライアングルですよ!
      岩楯がんばれ〜w
      ゆーき本さん、もしやのトライアングルですよ!
      岩楯がんばれ〜w
      2023/09/02
  •  死体の損壊や損傷が激しく、通常の検屍では正確な情報収集ができないケースにおいて、死体についた虫を解析することで情報を割り出していく法医昆虫学。

     昔気質の警察官からはまだ胡乱な目で見られながらも捜査に奔走する、法医昆虫学者・赤堀涼子の活躍を描くサスペンスミステリー。

     物語は主人公の涼子と相棒の岩楯祐也警部補の2人の視点で描かれる。シリーズ5作目。
             ◇
     伊豆諸島の「神の出島」で女性の縊死体が見つかった。司法解剖による推定では、死因は首吊り自殺であり、死後3ヶ月以上が経過しているということだった。

     この死体については、奇妙な点が3つある。

    ①死体がほぼ完全ミイラ化しているということ。
    ②ウジなどの虫による蚕食も口や鼻以外にはほとんど見られないということ。 
    ③死体の衣服に微量の、本人のものとは違う血液型の血痕がついていたということ。

     ①②については、季節的に腐敗が進みやすく虫もわきやすいのを考えれば奇妙でしかない。
     ③については、故人が首を吊る際に、出血している誰かが側にいた可能性がある。

     以上から考えると、岩楯にはどうしても通常の自殺とは思えない。

     遅れて島にやってきた赤堀涼子が例によって詳細に現場周辺を調べたところ、日本には生息していないはずの獰猛なアリが見つかり……。全5章。

         * * * * *

     今回もハラハラドキドキの、息もつかせぬ展開。何と言っても設定がいい。

     舞台は都心から 200㌔離れ、霧が頻繁に発生する神秘的な島。神の出島と呼ばれる島です。

     事件の発端となったのはミイラ化した死体。季節は夏なのにです。

     さらに島の年寄りたちの不自然な態度。よそ者に対する拒絶反応だけとは思えない何かが見え隠れします。島の青年団の連中やボランティア獣医師もなんとなくおかしい。

     まさにホラー要素たっぷりのおどろおどろしさ。横溝正史の世界みたい。
     おまけに、死んだ女性の家族や周辺の人たちの怪しさもなかなかエグい。

     けれど、そんな不気味さを払拭して余りある赤堀涼子の明るさ。本作でも堪能しました。

     さて、シリーズの魅力の1つでもあるのが変な虫。今回はアカカミアリ! ヒアリなど可愛く見えてしまうほどの凶暴さ。日本に上陸すれば生態系が変わってしまうとは恐ろしい。

     もう1つの魅力は岩楯の相棒。今回は爽やかな物腰ながら、やたら潔癖症なだけのヤル気ゼロ男。けれど岩楯の薫陶よろしく最後はいい刑事になった兵頭巡査部長。その成長の過程がよかった。

     それから獣医師の沖田も終盤はなかなか魅力的でした。大吉にも劣らぬキャラなので、再登場を期待したい。

     そして最大の見せ場。別々に捜査している涼子と岩楯が同じ結論にたどり着くというお馴染みのクライマックス。死の危険に瀕するのはやはり涼子です。でも最後まで諦めない涼子のしぶとさが見事に描かれていて満足しました。(ハラハラしどおしで心臓に悪いけど。)

    このシリーズは2019年に7作目『スワロウテイルの消失点』が刊行されてから新作が出ていないようです。
     確かに、これだけの作りの作品を何作も執筆するのが大変なのはわかりますが、せめてもう1作、赤堀涼子という人物に深く迫る作品を書いて欲しいなあと願っています。(勝手な願望です。ごめんなさい。)

  • あれ?シリーズ第5弾も読み終わってた。

    島で発見された若い女性のミイラ化した遺体。解剖の結果 自殺と断定されるが、ロープに巻きついた髪の毛とネックレスに違和感を覚える岩楯。女性のワンピースには被害者のものとは違う血痕。自殺した場所もいまだに見つからない。また、赤堀は遺体についた虫から、短期間でミイラ化したものと考える。

    自殺と断定できる証拠が見つからず捜査は難航。

    そんな中、赤堀は島で飼われているハスキー犬の身体についた外来種のアカカミアリを見つけ、発生源を探しに出る。行き着いた洞窟の中から出てきたのは新たなミイラ化遺体…。しかも5体。全ての遺体には首吊りの痕が。いったい この島では何が起こっているのか…。

    今回の相棒は イケメン潔癖症の兵藤。潔癖症VS赤堀!どうなるの?って思ったけれど、今作は蛆少なめ笑。

    ミイラ化した遺体の空洞化した目や鼻や口から湧き出すアリ!大群で人間に襲いかかってくるアリ!アリアリパニック!

    島の新しい観光の目玉の野良猫の不妊治療を依頼された獣医師の沖田くん。沖田くん 赤堀 離婚ホヤホヤの岩楯の三角関係かー!な場面もあり うふふだったが、岩楯があんまりヤキモチ妬いてくれなくて‪☆マイナス1です。

    でもチラッとワニさん登場´▽`)ノ

    あ、赤堀はまた死にそうになります。はい。
    いよいよ岩楯も「コイツいつかほんとに死ぬんじゃね?」
    って心配し始めます。遅っ!

    • ゆーき本さん
      読み終わってた、て(°д° )!! 笑


      いつまでもレビュー書かないから~。
      どこまで読んだか忘れてました。へへ。
      読み終わってた、て(°д° )!! 笑


      いつまでもレビュー書かないから~。
      どこまで読んだか忘れてました。へへ。
      2023/07/08
    • みんみんさん
      カリスマ達読んでくれないかなぁ(●︎´艸`)ムフフ
      カリスマ達読んでくれないかなぁ(●︎´艸`)ムフフ
      2023/07/08
    • ゆーき本さん
      カリスマレビュー師のお墨付き!!
      カリスマレビュー師のお墨付き!!
      2023/07/08
  • 伊豆諸島の離島で若い女性のミイラ化した遺体が発見された。警察より先にマスコミにすっば抜かれて島は大騒ぎ。ミイラ化は不思議だが単なる自殺で片付くと思われたがあるべき虫の痕跡が見つからず違和感を持った赤堀先生と遺体の状態にある疑問を持った岩楯刑事が協力してそれぞれの立場から真相に迫る。今回はウジがいないしおとなしめ?と思ったらキーになる外来種のアリがえげつなかった。破壊力はある意味ウジ以上でぶるぶる。虫一本で猪突猛進していく赤堀先生に相変わらず振り回されながらも地道な捜査が光る岩楯刑事のタッグは安定しているし最後まできっちり纏め上げてくるが今回は展開がややマンネリな印象。関係者でどんどん曲者出てくるし岩楯刑事の今回の相棒とのやり取りも面白いし犬はおバカ可愛いし読み応えは充分なんだけどな。

  • シリーズ5作目ともなると
    読む方もだいたいの話の流れをつかんできてるので、
    あ、そろそろ来るな、とか
    今はこんなだけど徐々に変わるよね、とか
    先読みしてしまっていたりする。
    それは言うほど悪いことではなくて、
    この物語の世界にすっかり慣れ親しみ、
    居心地の良さを感じている証拠なのかも。

    今回は気持ち悪さは激減。
    ただ事件現場の描写が少し理解しにくく
    こんな時は「映像化されたらいいのになぁ」
    と願ってしまう。

  • 伊豆諸島の小さな島でミイラが見つかる。
    死後数か月でのミイラ化の謎。
    お馴染みの法医昆虫学捜査官シリーズ
    絶対外れなしで安定の面白さ。
    今回はミイラのお話なので、ウジではなくアリ。
    蟻パニックもかなりえげつない。

  • シリーズ第5弾。
    毎回、岩楯刑事の相棒も気になるこのシリーズ。今回は潔癖の事なかれ主義の兵藤刑事。「むやみやたらにウェットティッシュ」も、物語の後半には愛着が湧いてしまうくらい、相棒のキャラ設定も毎回凝っている。それ以上に凝っているのが、事件現場。今回は伊豆諸島の(多分架空の島の)神ノ出島。ミイラ化されて発見された20代の女性の遺体。このシリーズでは珍しく、最初から遺体の身元ははっきりしているが、やはり遺体の不審な点が多いことから、今回も赤堀の登場となる。
    今作では、これまでたくさん出て来たウジやハエは、あまり出て来ず、主役はアリ。しかも外来種で毒を持つと言う。事件の謎はもちろん、外来種の危険性、島の抱える問題など、幅広く描いており、いろいろと考えさせられる場面も…
    でも、何と言っても、今作はやっぱりハスキー犬の「トシゾー」の活躍が一番!

  • 法医昆虫学シリーズ第5弾。
    伊豆諸島にてミイラ化した女性死体が発見される。当初自殺と判断されるものの、岩楯警部補らが再度調査することに。赤堀も島に入り「虫の声」に耳を傾け調査を進めると、別の場所で5体のミイラ死体を発見する。岩楯、赤堀は別の角度から犯人に迫る。
    犯人はわりと当初に予想できてしまうが、それ以上に赤堀の奮闘振りが面白い。虫の生態には詳しくなり勉強にはなるが、相変わらず食事しながらは読むのはお勧めできず(笑)微妙に潔癖症の兵藤とのコンビはよかった。また続編が楽しみ。

  • 「潮騒のアニマ 法医昆虫学捜査官」(川瀬七緒)を読んだ。

    面白い面白い面白い!

    二人がまた一歩近づいたな。

    法医昆虫学者・赤堀涼子、最高ですわ。

    川瀬七緒さんが毎回違った業界にメスを入れる(というよりぶった斬る)切り口も流石である。

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著者プロフィール

1970年、福島県生まれ。文化服装学院服装科・デザイン専攻科卒。服飾デザイン会社に就職し、子供服のデザイナーに。デザインのかたわら2007年から小説の創作活動に入り、’11年、『よろずのことに気をつけよ』で第57回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビュー。’21年に『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』(本書)で第4回細谷正充賞を受賞し、’22年に同作が第75回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門の候補となった。また’23年に同シリーズの『クローゼットファイル』所収の「美しさの定義」が第76回日本推理作家協会賞短編部門の候補に。ロングセラーで大人気の「法医昆虫学捜査官」シリーズには、『147ヘルツの警鐘』(文庫化にあたり『法医昆虫学捜査官』に改題)から最新の『スワロウテイルの消失点』までの7作がある。ほかに『女學生奇譚』『賞金稼ぎスリーサム! 二重拘束のアリア』『うらんぼんの夜』『四日間家族』など。

「2023年 『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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