八月は冷たい城 (ミステリーランド)

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  • 講談社 (2016年12月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062203456

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八月は冷たい城 (ミステリーランド)の感想・レビュー・書評

  • 世界観そのものを謎とした『七月』だったけれど、その状況が改めてしっかりと認識された上で物語を作られると、少年少女にはあまりにヘビーな状況だったのだな、と痛感させられた。
    『七月』は状況そのものが謎なためファンタジーに近い印象だったけれど、状況が明らかになっている『八月』では、ホラー+ミステリ要素が強めになっている。
    同じ世界観でこれだけテイストの違う話を作れるのはすごいと思った。
    そして最後に明かされる真相は、やはりこれはミステリーランドだったのだな、と痛感させられる。決して子供向けでは無かった…。

  • 7月に流れる花と対になっています。こちらは後で読みました。

  • 恩田陸の描く中学生は、子どもっぽさと大人びたところの見え方がリアルで好きだな。
    それに対して、酒井駒子の絵は幼く見えすぎてやや違和感を感じる。

  • 7月は・・・と同時に読んだ
    サクサク
    ちょっと物足りない

  • 「七月」が女子バージョンで、「八月」が男子バージョン。どちらから読んでもいいかというとそうではなく、やはり「七月」からが順当だったな、と、読み終えて思いました。

    奇妙な夏休みのお話。
    その最後の最後の「謎」というか「推理」には、「え、・・・それは・・・」と思うものの、読み心地はグロテスクといよりも、もの悲しいと感じてしまうのが、自分でも不思議でした。

    酒井さんの挿絵も効果的で、雰囲気がよくあってました。さすが。

  • なんて贅沢な装丁!
    高かったけど、納得!
    2冊も恩田陸の新刊が読めるなんて幸せ過ぎて、勿体無くてなかなか読めなかったけど、ようやく読了。
    恩田陸らしい内容で、とても満足。
    終わり方もきちんとしていて、素晴らしい。

  • 光彦は夏流城の林間学校へ参加していた。
    みどりおとこに差し出された招待状の意味を、夏流に住んでいて知らないものはいない。母親が緑色感冒に侵され、施設へ隔離されてから覚悟はしていたはずなのに、光彦の気持ちは考えるほどドライには成れなかった。
    光彦のほか、幼馴染の卓也、どこか中世的な少年幸正、体の大きな一見おおらかそうな耕介の四人はともに理不尽なひと夏を過ごすこととなる。彼らは城に到着してすぐ首をおとされたひまわりを見つける。ご丁寧に人数分4つ並べられたひまわり。そして彼らの周りで悪戯では済ませられない事件が起こり始める。

    7月よりおどろおどろしかった。というか途中までホラーへまっしぐらだった。ラストでころりと感動してしまったけれど。蘇芳を主人公にした物語がいつかでたらいいな。もちろんそっとミチルや光彦もでてほしい。

  • 『講談社ミステリーランド』最新刊。
    同時刊行の『七月に流れる花』の、『男の子側』から見た物語。
    ミステリーランドは『毒』のある物語が多かったが、本書もかなりのものだった。
    叢書自体も秀作が多かったので、もう出ないというのは残念。忘れた頃にぽつぽつと……で構わないので、出し続けては貰えないだろうか。無理かなぁ……。

  • 七月が女の子、八月は男の子。
    ミステリーランド、完結か…13年経ってることに驚き。ヒィ。

  • 七月ではもやっとした夏の人の存在。八月ではその存在にせまっている。ちょっと子供が読むには怖すぎやしないかな。
    患者の記憶を受け継いでいくっていうの、長い時間の流れと人の儚さを感じるいい推理だなと思った。

  • 「七月に流れる花」の続編、というか、裏側の少年サイドの物語。「七月」で謎とされていた部分はすべて周知の事実として描かれているけれど。そこにまた新たな謎が浮かびます。
    メインの謎は「みどりおとこ」の正体。不思議な存在であるみどりおとこはどこかしらユーモラスでもあるのだけれど。水路からのあのシーンは……怖かった! もう一人いるかもしれない誰か、とか、仕掛けられた罠の数々とかも。雰囲気としては「七月」のほうが好きだけれど、どきどき度は「八月」のほうが上だったかな。
    少年たちの悲哀が突き刺さるようなつらさも感じさせながら、最後はどこかしら優しく感じられるような雰囲気の作品でした。二冊合わせて夏の終わりにゆっくりと読みたい作品です

  • ちょっと説明足らなくないか

  • 七月~の後で読んだので、しっくりきた

  • 七月編を先に読むものだったらしい。夏休み、みどりおとこ、親との別れ。中学生の頃に読みたかった作品。

  • 先に「七月に流れる花」を読んだのでお城で行われてる内容は理解済み。ラストの蘇芳の解釈に衝撃と切なさを感じました。

  • 酒井駒子絵で少年少女同時刊行の恩田陸なんて、久しぶりにミステリーランド買ってしまいますよ。

    もしかしてもしかしなくても「7月→8月」の順番で読むべきだったのだろうか。うっかり「少年か少女かと言われたら少年派」なのでこっちから先に読んでしまった。
    …その上での感想ということであしからず。

    「みどりおとこ」なんて一見ミステリーと言うよりホラー的設定ですが、登場人物が少年たちなので、より一層「人外」のようなものを正面から受け止められて、全体的にホラーテイストの進行。しかしながら、夏の林間学校という、どこか刹那的で物悲しさを漂わせる空気の中で、物語はどこか淡々と静かに息を潜めて進む。
    結果的にもその粛々とした切ない終わり方だけれど、後味が悪いわけではない。

    少年側と少女側でリンクしているのだろうなと思って読んでしまっているせいで、どこか探り探り読んでしまったけど、まずはそれぞれ素直に読んで、もう一度振り返ったほうが良いのは定石。

  • 「七月」で世界観がちゃんとわかったうえでも、どきどきと楽しませてくれる。みどりのひとの謎も明かされるのだけれど、生きてるうちに食いあう意味がよくわからなかった。ただグロテスクなだけで、遺体を薬にしたほうが倫理的には納得できる。

  • このシリーズが狙う「少年少女」の頃に読んでいたら、どう思っただろう

  • 舞台は「七月に流れる花」と同じで、こちらは男の子版。七月の方が謎めいていて興味深く読めました。
    結末は、ちょっと複雑な気分。

  • 恩田陸らしく、読みやすい。
    緑色感冒に「みどりおとこ」、惹かれるワードが物語に引き込んでくれる。
    女の子サイドと男の子サイドで話が展開していくのが面白い。それぞれに、それぞれのミステリーがあって、それとは別に、大きな全体の謎も用意されている。
    全体の謎は、両方を読んで完結する。

    大人の目から見ると他愛の無いミステリーながら、子供時分にこれを読めば、ドキドキするだろうし、空恐ろしくなるはず。

  • 七月を先に読むと話に入りやすい。七月の女の子編、八月は男の子編。男の子編のほうが不気味。結局カマキリは何?

  • 夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。ともに城を訪れたのは、二年ぶりに再会した幼馴染みの卓也(たくや)、大柄でおっとりと話す耕介(こうすけ)、唯一、かつて城を訪れたことがある勝ち気な幸正(ゆきまさ)だ。到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つのひまわりの花だった。少年たちの人数と同じ数――不穏な空気が漂うなか、三回鐘が鳴るのを聞きお地蔵様のもとへ向かった光彦は、茂みの奥に鎌を持って立つ誰かの影を目撃する。閉ざされた城で、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣な事件が続き……? 彼らは夏の城から無事に帰還できるのか。短くせつない「夏」が終わる。
    The Lonely Castle in August

  • 少年バージョン。やはりイラストが良い。しかしストーリーの印象は薄いかな。みどりおとこの設定は、色々盛ってるなという感じ。

  • 7月は何もわからない状況で読み進めていたので、とてもドキドキしたが、今度はある程度の前知識ありの状態で読んだせいか、あまりワクワクせず。
    あっけない感じかした。

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八月は冷たい城 (ミステリーランド)の作品紹介

夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。ともに城を訪れたのは、二年ぶりに再会した幼馴染みの卓也(たくや)、大柄でおっとりと話す耕介(こうすけ)、唯一、かつて城を訪れたことがある勝ち気な幸正(ゆきまさ)だ。到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つのひまわりの花だった。少年たちの人数と同じ数――不穏な空気が漂うなか、三回鐘が鳴るのを聞きお地蔵様のもとへ向かった光彦は、茂みの奥に鎌を持って立つ誰かの影を目撃する。閉ざされた城で、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣な事件が続き……? 彼らは夏の城から無事に帰還できるのか。短くせつない「夏」が終わる。

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