- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062204460
作品紹介・あらすじ
衝撃のデビュー作『十角館の殺人』から30年――。メモリアルイヤーにお贈りする綾辻行人の最新刊!
持ち主が悲惨な死を遂げ、今では廃屋同然の別荘<星月荘>。ここを訪れた四人の若者を襲った凄まじい殺人事件の真相は?――表題作「人間じゃない――B〇四号室の患者――」ほか、『人形館の殺人』の後日譚「赤いマント」、『どんどん橋、落ちた』の番外編「洗礼」など、自作とさまざまにリンクする5編を完全収録。単行本未収録の短編・中編がこの一冊に!
感想・レビュー・書評
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『十角館の殺人』で世に出てからもうすぐ30年の綾辻行人先生。彼の(単独名義の著書には)未収録の作品集、しかも過去の作品と関係しているらしい。これは読まねば!
「赤いマント」……『人形館の殺人』の後日譚
人形館にこの人たちが出てきたことを覚えていなかった。赤いマントの噂話怖かった。これが普通の推理小説だなんて(笑)よく考えられている作品だと思う。
「崩壊の前日」……『バースデー・プレゼント』(『眼球綺譚』所収)姉妹編
由伊が出てくるだけでグロく思ってしまう。不思議な話でよくわからないけど解釈はそれぞれ自由でいいのだ。
「洗礼」……『どんどん橋、落ちた』番外編
どんどん橋、落ちたには色々騙されたけど、この作品はこの本の中で1番推理小説だったと思う。【読者への挑戦状】もあるし楽しめた。
「蒼白い女」……『深泥丘奇談』番外編
この中で唯一読んでいないのが『深泥丘奇談』。蒼白い女は背筋が少しゾッとする話。『深泥丘奇談』はこんな感じなのだろうか?
「人間じゃないーB◯四号室の患者ー……『フリークス』番外編
心が病んでいるのか、いないのか。また誰の心が病んでいるのか、そこを考えるのが面白い。タイトルからして普通の殺人事件とは違う。
推理小説より幻想小説が多いように思いました。
綾辻先生、30周年おめでとうございます。今でも私のミステリベスト1位は『十角館の殺人』です。 -
読みやすい短編集でした。短編執筆時の綾辻行人の思いが解説されていて、そこが興味深いです。私生活と作品がけっこう影響し合うんですね。
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今まで発表してきた作品の後日談的な内容とはいえ、結構前に読んだ作品ばかりであまり覚えていないまま手に取りました。それでも面白かったです!やっぱり綾辻さんの世界はスゴいと思いました。
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5編からなる短編集。
綾辻先生いわく「綾辻行人的謎物語」。
洗礼以外の作品はすべて背筋がゾクッとする怖さだった。
ホラーです、と銘打ってないにも関わらず怖い。
個人的には「蒼白い女」が一番怖かった。 -
どれもそれなりに楽しめた。今までの作品とリンクしているようだか、あまり昔のことは覚えていないのが不甲斐ない。全ての綾辻作品をお持ちの方は引っ張り出して確認しながらだと2倍楽しめるのかなぁ?とりあえずどんどん橋落ちただけは読み返そうと思う。
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図書館にて。
綾辻さんの最新刊!と思って意気込んで予約したらすぐ借りられました。
なぜ…?と思ったら、既刊の未収録・未発表作品の短編集だったのですね。
●収録作●
「赤いマント」(『人形館の殺人』の後日譚)
「崩壊の前日」(『眼球綺譚』所収「バースデー・プレゼント」の姉妹編)
「洗礼」 (『どんどん橋、落ちた』の番外編)
「蒼白い女」(『深泥丘奇談』の番外編)
「人間じゃない――B〇四号室の患者――」(『フリークス』番外編)
読んでいない作品もあったし、人形館の殺人なんかはもう遠い昔の話で登場人物、全く覚えておりませんでした。
『深泥丘奇談』はずっと読もうと思っていた作品だったので近いうちに着手しようかな。確か続編と続々偏も出てたはず。
短編も悪くないけど…やっぱり綾辻さんは長編が世界にどっぷり浸かれるなぁ…。 -
単行本未収録の短編を集めた一冊。どの作品にも関連する他作があるので、さらにそれと繋げて読みたくなってしまいます。
「赤いマント」……いえいえ、普通の推理小説じゃありません。トイレのシーンは案外怖くって鳥肌ものでした。夜中に読むとぞくぞく来ます。
「崩壊の前日」は、一番好きかな。「バースデー・プレゼント」を偏愛しているので、やはり似た雰囲気のこういう作品は大好きです。
「洗礼」の犯人当て、パーフェクトに当てられなかった私はまだまだでした。そして「現実」と重ねあわせて語られるあの物語部分にはじーんとさせられます。
「蒼白い女」、たわいもないちょっとした小品、のように思えましたが。あのラストがこのページ配置になってるのってのがなんとも……じわり、ぞくり、ときました。
そして「人間じゃない―B〇四号の患者―」。漫画バージョンでネタは知っていましたが。なるほど、こうくるのか! これが「患者」シリーズになっているのもすごくしっくりします。
ファンにとっては珠玉の一冊、でした。 -
それぞれのスピンオフ元を読み返してみたくはなるけど、まあ、そのくらいかな。。。
沢山のいいねとフォローをありがとうございます。
私がヒボさんの本棚を見て、
私が読んだことのある作品をいいねし...
沢山のいいねとフォローをありがとうございます。
私がヒボさんの本棚を見て、
私が読んだことのある作品をいいねしてたら、
結構沢山、いいねできました!
ヒボさんの本棚には私がこれから読みたいと
思っている作品も多いので、こちらからもフォローさせてください。
私も綾辻行人さんが大好きです!手元にあるし、また読み返して
改めてレビューを投稿したいと思っています。
この作品も、改めて読み返したいと思ってはいるのですが
いつになるのか(^^;)
こんな私ですが、どうぞよろしくお願いします。
こちらこそ沢山のいいねありがとうございます。
かなさんのレビュー拝見して読みたいと思う作品が増えました。
大...
こちらこそ沢山のいいねありがとうございます。
かなさんのレビュー拝見して読みたいと思う作品が増えました。
大好きな綾辻作品も含めて読みたい作品が多すぎて積読だらけですが、少しずつ読み進めていきたいと思います。
宜しくお願い致します(*^^*)