- Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062204644
作品紹介・あらすじ
僕は、大学時代からの親友と教団を作り、起業した。その名も「リブート(再起動)教」。
人格をパソコンのソフトに見立て、「修行を積めば、不要な機能をオフにして再起動できる」そんなもっともらしい教義だった。
順調に入団希望者は集まり、教団は発展。しかし思いがけない展開に…。
群像新人賞作家による、どこか怖ろしくも切ない、一気読みの中編「再起動」。
他に、自作の相撲ゲームを究めようとする男と、彼のつくった架空の力士「高田山」を通して「神」を描く、ユーモラスな短編「高田山は、勝った」を収録。
感想・レビュー・書評
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理系の人は、プログラミングや数字で完全にコントロールできるシステム構築をして運用することに自分の神性を感じるのかもしれない。でも完璧なシステムを作ったりしてもどうしても残り続けるバグや論理では説明できないことがあって、そこに宗教性や神の存在を説明しているのだと思った。論理的な正当性から外れる部分を神にしか起こせない超現象として作者は捉えているのかなと思い興味深かった。
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「高田山は、勝った」も面白かった
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宗教をビジネスとして始めたら…。
小説とはいえ実際に起こりうる可能性があるリアルな内容で読んでいて少しゾッとする怖さもあります。
ある意味これはホラー小説かもしれません。
面白かったです。 -
リブート教という宗教団体を作った男たちの話。人間が持っている余計な機能をオフにして生きるとは・・・
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表題作がさらっとこわくてよかった。
山田悠介先生作品ぽい?星新一先生も入ってるかな。
2作目はちょっと意味がわからず。 -
図書館でたまたま目にした本。
タイトルに惹かれ、パラパラとめくっていたところ、面白そうだったので、借りてみました。
『再起動』ともう一篇が収録されているのですが、どちらも、「人間とは何か」に対する、筆者なりの答えの一つなのだと思います。
内容的には面白いのですが、何か物足りない気もしました。
それはおそらく、「意外性」のようなものだと思います。
もしかしたら、キレイにまとまりすぎているのかもしれません。 -
短編にしてはラノベ臭がある。
傍点強調や遠回しな言い回し
深く考えすぎると袋小路。
案外そのまま受け取った方がいいのかも。
クォーターというのは
もう1人の人格なのか?とか
コンピュータ用語を使うと言うことは
最後にこう来るか?とか考えすぎた。
コンピューターや道具が
発達すればするほど人間は退化しているのでは?
その退化していることさえ気づけないかも
神をつくるという行為を人間が行なった
代償として払うものとは?何なのか。
高田山が勝ったは
『ユニバーサル野球協会』を見てたので……