辺境図書館

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著者 : 皆川博子
  • 講談社 (2017年4月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062205351

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辺境図書館の感想・レビュー・書評

  • 皆川さんの偏愛されている物語の数々。「耽美」では無く「唯美」な。
    ハードル高そうなものも多々あったが、いくつかは挑戦してみたいと思った。
    アンナ・カヴァンとか、佐藤亜紀さんとか。

  • 目次のあとの扉にはこう記されている。
    「この辺境図書館には、皆川博子館長が蒐集してきた名作・稀覯本が収められている。貸出は不可。読みたければ世界をくまなく歩き、発見されたし。運良く手に入れられたら、未知の歓びを得られるだろう。  辺境図書館 司書」

    この言葉通り、その名を聞いたことさえない本が次々紹介される。各章のタイトルであげられている本は三十作あまりだが、既読のものは僅かに二作であった(「アサイラム・ピース」と「心は孤独な狩人」)。文中ではさらに多くの本に言及されていて、さすがだなあと感嘆してしまう。こういう芳醇な読書が下地となって、あの唯一無二の作品群が生まれるのだと深く納得した。

    やはり自分が読んだことのある本(たった二作だけど)の紹介が強く心に残る。著者が真に心ふるわせ読んだことが、ひしひしと伝わってきた。優れた書き手はよく読む人でもあるのだと再認識。

    装丁も素敵だ。小ぶりな本で、表紙にはお月様が箔押しされている。目次やタイトルページのデザインが著者らしく優雅で、巻末につけられている、罫線の入ったメモ用紙風のページも嬉しい。いや何か書いたりはしないんだけど、なんとなく。

  • 読んでいない物語でも、とてもいとおしく大事なものに感じてくる。

    装丁の美しさも所有欲を満たし、中身の愛しさとも相俟ってハードで飾り置きたくなる一冊。

  • 鍵のかかるひきだしに、そっとしまっておきたいような。

    中には手に入りにくい本もあるが、探し出す楽しみもある。
    どこかで出会えたら、それもまた僥倖と思えるだろう。

    後続の作家たちの作品もあれこれ読まれているようで、恐れ入る。しかも決して高いところからではなく、丁寧に敬意を持って語られるので、更に恐れ入る。

    どの章も宝石のようで、ため息と共に読んだ。
    極めつけはカースン・マッカラーズ。それからアンナ・カヴァンも再読しなくっちゃ。

    最後の一篇がまた素晴らしい。

  • 講談社文庫のPR誌『IN☆POCKET』に連載されていたブックガイドが単行本化。
    紹介されている本のセレクトもさることながら、装丁も美しい。書き下ろしの短編、巻末の充実した索引、更に自分で気に入った本を追加するためのメモページまでついている、という至れり尽くせりの1冊(実際に書き込みはしないがw)。
    紹介されているタイトルのうち、未読のものでは『穴掘り公爵』が気になっているが、品切れなのね……。ちょっと探してみよう。

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辺境図書館の作品紹介

知れば知るほど
読めば読むほど
好きになる。

《この辺境図書館には、皆川博子館長が蒐集してきた名作・稀覯本が収められている。知らない、読んだことがない、見つからない――。
そんなことはどうでもよろしい。読みたければ、世界をくまなく歩き、発見されたし。運良く手に入れられたら、未知の歓びを得られるだろう。(辺境図書館・司書)》

小説の女王・皆川博子が耽溺した、完全保存版ブックガイド。(書き下ろし短編も収蔵)

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