世界の混沌を歩く ダークツーリスト

  • 講談社
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本棚登録 : 173
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062206259

作品紹介・あらすじ

世界中の「ヤバい場所」を巡る、いまいちばん“トガってる”旅番組『クレイジージャーニー』の丸山ゴンザレスが、世界の見方を変える旅にお連れします!

○ジャマイカ・マリファナ畑で哲学を聞く
○メキシコ・いきなり死体発見!
○ギリシャ・難民支給弁当を食す
○フィリピン・銃密造工房で観光客のフリを
○ケニア・海に浮かぶスラム島で拘束される
○ニューヨーク・摩天楼の地下住人たち

……この旅、ヤバすぎる!

世界中の危険地帯に単身で乗り込むジャーナリスト、丸山ゴンザレスが満を持しておくる『クレイジージャーニー』裏日記!
戦争と平和、富める国の表と裏、都市の光と闇、そして生と死――、この男が飛び込んできた混沌のすべて。

感想・レビュー・書評

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  • TBS「クレジージャーニー」の丸山ゴンザレスさんのダークな都市を歩いて感じた&調べた生のルポ。

    マリファナ天国ジャマイカ
    麻薬戦争のメキシコ
    地下住民とドラッグと殺し屋のルーマニア
    船の墓場のあるバングラデシュ
    ケニアのやばすぎるスラム街
    リゾート地・セブ島の知られざるスラム街と墓場町
    ラスベガスの地下住人
    ニューヨークのモグラ人伝説

    マリファナが合法になったら何が起こるのか?とか
    自警団ってエエモンじゃないの?とか
    アメリカの移民対策の壁が問題になる意味とか
    片一方の情報しか知らないと何がいいのか悪いのか判断できなくなるな~

    そう、この本にも少し書いてあったけど
    ハワイに住む友人が「アメリカからホームレスをハワイに押し付けてきて色々大変なことが起こってる」っていう話を以前聞いていて「そんなアホな~」っていってたのだけど…本当だったのをした時の衝撃ったらなかったわ…ゴンザレスさんに取材してもらいたかったわ~

    本を読み終わって…
    かなりヤバめな人やことにも直面しつつ踏み込んでいくゴンザレスさんすご~!って思ってたけど…
    一番すごいのはTBSの横井雄一郎さんだったわ!

  • ●主に20世紀の人類の罪、例えば戦争や紛争、大量虐殺、テロ、貧困、災害の現場となった負の遺産を巡る新たな観光スタイルのことをダークツーリズムと言う。

  • クレイジージャーニーって番組が大好きで、その番組で知ったジャーニーが書いた本。番組で観たスラム街や銃の密造所の裏話や、テレビでは言えない事が赤裸々に綴ってあった。テレビではモザイクだった画像も掲載されていた。光が強い所は闇もまた強くなるんだなぁ、と実感した。メキシコ、怖い。クレイジージャーニー、復活してくれんかな。

  • 世界各地のアングラを直撃。麻薬・武器の製造者・密売人、地下で暮らす人々の実態のルポから、不味すぎて難民に廃棄される支援団体からの配給弁当の事例、東南アジアからの"ジャパゆき"は既に貧困層ではなくなっている話等々、世界は表向きのニュースだけで回っているのではないという、当たり前の現実や知られざる人間の有様を垣間見せてくれる。元々テレビ番組の取材から構成された本なので、ネタは広く浅くといった趣だが、著者の視点は努めて彼らに寄り添い、且つ客観性が貫かれている点が好感。

  • 世界の問題がわかりやすく見える
    ゴンザレスさんの質問や問題提起の仕方は、テレビでも本でもすごくわかりやすい
    読者、視聴者が心のどこかで気になっているけど言葉にしにくいこと、どう表現していいかわからないことを的確に聞いて、解釈してくれる

  • 麻薬は日本では禁止されてるけど、麻薬の1つであるマリファナを栽培し生計を立てている人が世界にはいること。それを思うと、麻薬=悪い。というのも1つの固定観念なんだな。と思えた。

  • 身をもって取材をした世界の裏側・闇について正面から考えさせる深さがあった。特に資本主義社会、先進国の光の陰の例としてあったバングラデシュ、またケニヤの格差社会に対する視点は痛感であった。今一度自分自身のステレオタイプな考え方に気付きを与えたのかもしれない。

  • 戦争中に匹敵する危険地域を旅するジャーナリストの話。
    ジャマイカでマリファナを育ててる人へのインタビューで「マリファナ合法化の流れがありますが、それによりあなたのビジネスは打撃を受けるのではないですか。」という質問に対し、「(合法化により)マリファナでジャマイカの連中が潤ってくれればそれでいい」と答えていたのが印象的だった。

  • ‪『クレイジージャーニー』でお馴染みの著者による旅行記でありテレビ版のサブテキスト的内容。ドラッグ、難民、貧困、ブラックビジネス、スラム街、地下住人など世界の闇を捉え問題を提示する。映像とは異なる詳細と臨場感。‬

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著者プロフィール

丸山ゴンザレス
1977年、宮城県出身。考古学者崩れのジャーナリスト、編集者、國
學院大學学術資料センター共同研究員。國學院大學大学院修了後、
出版社勤務を経て独立。現在は世界各地で危険地帯やスラムなどの
取材を続ける。主な著作に『世界の危険思想 悪いやつらの頭の中』
(光文社新書)などがある。

「2019年 『亜細亜熱帯怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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