病弱探偵 謎は彼女の特効薬

著者 :
  • 講談社
2.86
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本棚登録 : 215
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062206600

作品紹介・あらすじ

「患者」と「病(やまい)」を合わせた寛地谷マイという名前の主人公は高校1年生。彼女は病弱でしょっちゅう何かの病気にかかっており学校も休みがち。そして床にふせっている長い時間を使って謎を解く「寝台探偵(ベッド・ディテクティブ)」なのだ。
マイと幼馴染みの同級生、山名井ゲンキは「病まない」の名前通りに病気知らずの健康優良児。ひそかに想いを寄せているマイのために、ゲンキは学校で起こった不思議な事件を、今日もベッドサイドに送り届ける。
6つの謎と2人の恋の行く末は?
『珈琲店タレーランの事件簿』著者が放つ新たなるミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 幼い頃からよく病気をしていた貫地谷マイの隣に住む幼馴染・山名井ゲンキは学校帰りにプリントを届けるのが日課。推理小説を読んで過ごすことの多い彼女は謎解きが好きで謎めいた話をせがむー

    ◆タレーラン途中で止めるくらいこの作者あわないんだった…。謎はたいしたことないし探偵もアシストもポンコツで、そんなデタラメつきつけたら今後友達でいられないでしょ-よ…て思いつつ最後は良くなるのか随分長いこと借りてて意地で読んだけど続編出ても手に取らないように記録。ガックリ。

  • 病弱で学校もしょっちゅう休むマイの望むものはひとつ、謎だけだ。

    かわいい探偵だった!
    病気のうんちくもおもしろかったです。笑。

  • 読みやすい短編の日常の謎が6篇。

    病弱ゆえに安楽椅子探偵を強いられているヒロインが、謎を病気に例えながら話すのがユニークで面白いと感じました。

    この作家さんはタレーランシリーズしか読んだことがなかったのですが、より身近で親しみやすい謎ばかりになっていて読みやすかったです。

  • ちょっとした謎解き、微笑ましいカップルちゃん、楽しめた。

  • 「夏風邪と《消えた万引き》の謎」
    彼女が見かけた犯人は。
    彼からしたらそんな人は実在していないと信じているからこそ、証言が食い違ったのだろうな。

    「熱中症と《持ち去られた短冊》の謎」
    書かれていたのか願いは。
    彼の位置から全てが見えたからこそ、疑惑になりそうな物を一時的に排除し庇うことにしたのだろうな。

    「IBSと《着替えられた浴衣》の謎」
    彼女の首元に見える赤い痕。
    遠目からでも分かるぐらいハッキリした印だとしたら、傍から見たら少しギョッとなったかもしれないな。

    「偏頭痛と《妨害された応援合戦》の謎」
    反対戦力に妨害された様な。
    彼の言い分だけを聞いて現状を見たら、どう考えても敵対する者からだと思ってしまうのも無理は無いけどな。

    「インフルエンザと《借りさせられた図書》の謎」
    何故持っていたはずの本を。
    自分が書いた物語を読みたいと言われるだなんて予想外だろうし、モデルにした人に渡すのも怖かったろうな。

    「健康体と《作られた音痴》の謎」
    突然全く外れた音程の歌声。
    薬の副作用に気付いていながらも指摘せず、彼自身が悪い様に仕向け怒りを爆発させるなんて酷いもんだな。

  • 病弱で学校を休んでばかり。
    でも、そんな体験をしているから見えることわかることもあるのかもね。じっくり考えること、が得意なのかもしれないけれど。

  • 珈琲店タレーラン~がおもしろかったので同じ著者つながりで読んでみましたが、タレーランほどのおもしろさは感じませんでした。主人公が高校生ということもあり学校内で巻き起こる事件(とまでは呼べない?)がネタであるだけにこじんまりとした印象。主人公のマイの推理もちょっと危なっかしいところがありつつ、ゲンキの行動力と推理後の関係者に対するフォローで物語としてのバランスを保っている、といった感じでしょうか。全6話構成で一つひとつのストーリーの長さは読んでてちょうどよく、展開も複雑なものはないのでサクッと読める点はよいです。

  • 寒いギャグ…はすぐに慣れた。だけどマイが都合よく泣き落とすのは慣れなかった。主人公はこれに弱いかもしれないが、私はこれが大嫌いだと感じた。内容はわりと面白かったし、読むのも簡単であっさり読めた。最後の話だけはこれを知っていたのですぐにわかってしまった。

  • IBSのつらさの話は実感がこもっていて目からウロコだったし、偏頭痛もあーそんな感じだったわーと自分の体験を言語化できた気がするので、「ミステリー」「青春」「病気」どの切り口からも楽しめる一冊。

  • 病気がちの探偵役と健康が取り柄の主人公の掛け合いが楽しい連作短編集。病気を中心に据え、探偵役のキャラクター設定だけでなく事件の真相さえ病気から読み解いていくのはなかなか好感を持てました。 そしてラストに向けて、いつもと違う展開を見せます。そこで主人公の思いが浮かび上がるのですが、若干好みが分かれそうであると思いました。

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著者プロフィール

1986年福岡生まれ。京都大学法学部卒。2012年、第10回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉に選出された『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』でデビュー。翌年同作で第1回京都本大賞受賞、累計250万部を超える人気シリーズに。この他の著書に『夏を取り戻す』、『貴方のために綴る18の物語』、『Butterfly World 最後の六日間』など多数。

「2022年 『下北沢インディーズ ライブハウスの名探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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