- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062522564
感想・レビュー・書評
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大草原シリーズを何度も何度も読んだファンの1人としては、ローズの巣立ちが寂しいような。
私の年齢もあるのかな、ローラとアルマンゾの方に感情移入してしまう自分がいました。
作中、とうさんの言葉は、涙なくして読めませんでした。思わず、大きな森…から読み直しました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1900年紀に入った。近距離には電話だが遠距離には電信/マッキンリー大統領暗殺「殺したいほど憎む人がいるなんて」Tルーズベルトが後継/農民は保守的、隙がないほど忙しいが「自由な暮らし」をしているのが誇り。不作とか相場不振とか苦労は多い。2週間の取り入れ期、一樽2ドル余〜1ドル5¢/ホテルには誘惑が多い/13歳のローズにポールがプロポーズするが…/ローラの父が「来てほしい」電報を打つほど重態…鉄道運賃は42ドル、2ヶ月の看病、その間ローズは農村の主婦の仕事をやり切った(一人娘はしんどい)/別居し新設の高校へ
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十九世紀最後の日,13歳になったローズから始まる。
ポールは電信技師となって遠くの町へ。ブランチもマウンテングローブ・アカデミーへ進学してマンスフィールドを去った。ローズは忙しく過ごしながらも年頃の娘としての好奇心を抑えられず,ロイスの妹のエルサとこそこそ計画を立てて両親を心配させたり,お金のかかる進学で悩んだり。
懐かしく悲しいローラのデ・スメットへの帰省。「飲みかけのリンゴ酒の小びんちゃん」は「一ガロン入りのリンゴ酒の大びん。だれもまだ口をつけていないくらいの重いびん」になってとうさんの枕元に座る。ボーストさんやメリー・パオワー,キャップ・ガーランドのその後。
物語の最後でローズは16歳。将来についての相談相手であるブランチは甚だしく精神的成長を遂げていて,教育と環境はここまで人を作り替えるのかと驚く。望みを失ったローズの前に,相変わらず我が儘と比類希なる魅力を併せ持ったイライザ・ジェーンが登場する。
ローズの物語はこの後『On the Banks of the Bayou』と『Bachelor Girl』の2冊が出版されているが,日本語訳はこれでお終い。残念だ。原書入手の機会があったら読んでみたい。またローズ自身が書いた自伝的小説『わかれ道』は谷口 由美子訳で出版されているので,そのうち読んでみたい。 -
思春期を迎えたローズの恋心や、ローズを取り巻く人たちの恋物語りが多く描かれています。流行の洋服が欲しくてどうしても、お母さんのローラに食い下がるローズと、厳しい態度を取りつつも、最終的には娘の望みを叶えてしまうローラ。時代が進んでいるのを親子関係にも感じられます。
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これが最終巻。
ローラの物語も知りたくなりました。