だいじょうぶ だいじょうぶ (講談社の創作絵本)

  • 講談社
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感想 : 196
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  • Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062528634

作品紹介・あらすじ

おじいちゃんと散歩しながらわかったこと。道ばたの小さなものにも声をかけるおじいちゃん。楽しい散歩をしながら不安なことや怖いものも知ったぼく。ぼくはこのままちゃんと大きくなれるんだろうか? 生きていくためのしなやかな強さを育む、心にしみる絵本です。


小さなぼくが不安な気持ちになると、いつもおまじないの言葉で助けてくれたおじいちゃん。生きていくためのしなやかな強さを育む、心にしみる絵本です。

どくしゃのみなさんへ
おじいちゃん、おばあちゃんをさそって、みんなで、さんぽにでかけよう。ゆっくり、のんびり、あるいていけば、ほら、ぼくらのまわりは、こんなにも、たのしいことがあふれてる。――いとうひろし

日本図書館協会選定図書/講談社出版文化賞絵本賞

感想・レビュー・書評

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  • 読み返すたびに感じるものの変わるとても良書。
    家に一冊あってもいいかもしれない。

  • 同じお年寄りでも、絵本の中のおばあちゃんたちはひたすら明るくたくましく、時にぶっ飛んでいる。
    ところがおじいちゃんたちは、優しさがきわだっていて存在にはそこはかとない悲しさが漂う。
    男子と女子の違いは、年をとるとますます詳らかなのか?!

    多くの人がお薦めするこの本も、優しい優しいおじいちゃんが登場する。
    ハンディサイズでコマ割りも細かいため、読み聞かせには残念ながら不向き。
    更に言えば、これというストーリーは無し。
    小さなボクとおじいちゃんの日常が、淡々と進むだけ。
    ただ、読んでいると自分も小さなボクになる魔法をかけられる。
    祖父母に見守られていた、幼い頃の自分に。
    なので、親子での家読みに良いかもしれない。

    小さな頃って、家の周りを歩くだけでも冒険になる。
    不安も危険も不可解なことも、この世にはいっぱいあることを、ボクはその散歩から学ぶのだ。
    でもおじいちゃんはいつも「だいじょうぶ だいじょうぶ」と言ってくれる。
    その安心感の中で育ったボク。
    すっかり成長したボクは、今度はおじいちゃんにその言葉をかける番。
    だっておじいちゃんは、、、

    死は誰の隣にもあるもので、その順番は分からない。
    ただお年寄りの方が、順番が早くなる可能性は高い。
    だからせめて、自分がしてもらったように、大きな安心感を与えたい。
    こんな小さなボクでも、おじいちゃんがくれた「安心」をお返しできるのだ。

    裏表紙には、おじいちゃんの届けるための花束を抱えたボクがいる。
    幸せな思い出は、こうして引き継がれて行くんだね。
    出来れば6,7歳くらいから。

  • 講談社社員 人生の1冊【65】これ以上の言葉が見つからない、いい本『だいじょうぶ だいじょうぶ』|今日のおすすめ|講談社BOOK倶楽部
    https://news.kodansha.co.jp/5999

    『だいじょうぶ だいじょうぶ』(いとう ひろし)|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000191402

  • 「だいじょうぶ だいじょうぶ」

    かけてもらって嬉しい魔法の言葉。祖父母に教えてもらったこと、恩返し、恩送り。わたしの魔法の言葉はなんだろう。新しい世界へ挑む子供たちへ贈りたい絵本。(5分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #だいじょうぶだいじょうぶ #いとうひろし #講談社

  • 小学校読み聞かせで読んだが、目頭が熱くなり目が潤んでいるのを聞いている子供達に悟られないよう必死だった。
    私はおばあちゃんとよく散歩した。小さい私はおばあちゃんと歩いてどんな話をしたのか思い出せない。だいじょぶと言ってもらったのかどうかも思い出せない。ただ、おばあちゃんが大好きだった。なのに、大きくなった私はおばあちゃんにだいじょぶだよといってあげられなかった。その頃にこの本を読んでいたら違ったんだろうか。
    だいじょうぶ、大切にしたい言葉であることを再認識させられる。

  • 小学校の国語の時間に出会ってから、忘れられない物語。「だいじょうぶ」という言葉の温かさが好きになった。
    「だいじょうぶ だいじょうぶ」と心を込めて言えるような、恩返しをしたいと思う。

  • 絵本を買ったらいつもカバーはゴミ箱へ捨ててしまうけど、カバーに作者からどくしゃのみなさんへメッセージが書かれていて娘たちに読んで欲しかったから捨てずにテープで止めた。

  • だいじょうぶって良い言葉。確かに、前向きに考えることは大事。おじいちゃんも、きっとだいじょうぶ。

  • 毎回読み聞かせをしながら言葉に詰まる。

    おじいさんのだいじょうぶは、幼いぼくの心の支えになってきた。ぼくにとっておじいちゃんは強い人だった。そのおじいちゃんが老いて今度はぼくが励ます番になった。

    自分を守ってくれたあたたかさからの別れを予期させる場面、僕は一人で立って、強くなっている。

    自分の子供と重ね合わせる。

  • 子供には難しいかもしれないが絵が好きで読んでいたようだ。私の方がよっぽど心に染みていたと思う。

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著者プロフィール

いとうひろし(伊東寛)
1957年、東京に生まれる。早稲田大学教育学部卒業。大学在学中より創作を始め、絵本『みんながおしゃべりはじめるぞ』(童心社)でデビュー。
『シポックさいごのえもの』は、デビューより前に作成した作品である。
主な作品に『ルラルさんのにわ』(絵本にっぽん賞)、『くもくん』(日本絵本賞読者賞)『バンバンバンバンバンソウコウ』(以上ポプラ社)、『おさるのまいにち』『おさるはおさる』(ともに路傍の石幼少年文学賞)、『おさるになるひ』(産経児童出版文化賞、IBBYオナーリスト選出)、『だいじょうぶだいじょうぶ』(講談社出版文化賞受賞)『おさるのもり』(野間児童文芸賞)(以上講談社)、『マンホールからこんにちは』(児童文芸新人賞受賞)『ごきげんなすてご』(以上徳間書店)、『かせいじんのおねがい』(童心社)他多数がある。

「2023年 『シポックさいごのえもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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