東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

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著者 : 小野不由美
制作 : 山田 章博 
  • 講談社 (1994年6月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062551687

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東の海神 西の滄海 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)の感想・レビュー・書評

  • 元州 斡由(あつゆ)の乱のお話。
    延麒(六太)と延王(小松尚隆) 二人ともに胎果

    珍しく男性ばかりが登場して、今までと一風変わった感じの
    作品でした。尚隆の詐欺師、ギャンブラーっぷりが笑える。
    だけど延王は器が大きいなぁ~、采配の振り方、惚れ惚れします。

    六太と尚隆のお互いを信じあう「信頼関係」に対して
    斡由と更夜(こうや)の上辺だけの「利害関係」だけの哀しい主従関係が
    対比的で更夜の想いに、後半に行くほど涙が出てしまいました。

    今までの巻にチラチラと登場していた延王が、また
    よくデキた男で実はかなりの「切れ者」 男の王って
    たくましくってカッコイイ~と思ってしまいました。
    (凛々しい陽子も好きですが)

    「あとがき」を読んで小野不由美さんの苦しみが語られていました。
    一から作りだした十二国記の世界の言葉の使い方。
    作家さんってすごいけど大変なんだよね。
    期待されればされるほど悩みも深そうです。

    それでもやはり続きが楽しみな十二国記なのです♪

    最後に奏・宗王と宗麟について話す延王と六太が好きです。

  • 「尚隆、好きだー!」

    何度目の再読か判らないけれど、十二国記の中でこの巻も3本の指に入る好きさ加減。
    500年を超える治世を誇り続ける雁国の黎明期。
    千里の道も一歩から、ではないけれど、
    荒廃を極めた雁国が、見事な豊かさを誇る国になるためには
    一筋縄ではいかなかったんだな、と当然と言えば当然のことに思い至らせてくれる。
    この巻は延麒・六太の目線で語られることが多いから、実際、尚隆の行動のほとんどは煙に巻かれたままだけれど、昏君と側近に罵られつつも、自分の行動(努力)のほとんどを悟らせない尚隆は「能ある鷹は爪を隠す」を地で行く人物じゃないだろうか。
    私はそういう、努力を人に悟らせず、陰日向問わず振る舞う人がとても好きだ。
    というワケで、冒頭の一言に行きつくのです。

  • 妹に薦められ、読み始めた十二国記シリーズ。
    いつしか妹の本棚から私の本棚へ移り渡ることになった一冊。

    尚隆と六太のお話。
    エンターテイメント性や爽快感は他作品と比べると物足りないかもしれないが、薄幸な悲壮感をどこかに漂わせた二人の危うさや脆さは読んでいて嫌いではなかった。
    全てを救うことは出来ないけれど、その痛みを愛おしく思える一番好きな物語。

  • 「国がほしいか。ならば、一国をお前にやる」これが、雁州国延王・尚隆と、延麒・六太とが交わした誓約だった。民らが、かつての暴君によって廃墟となった雁国の再興を願い続けるなか、漸く新王が玉座に就いたのだ。それから二十年をかけて、黒い土は緑の大地にと、生まれかわりつつある。しかし、ともに幸福を探し求めたふたりのこどもの邂逅が、やがて、この国の王と麒麟と民との運命を、怒涛の渦に巻きこんでいく。
    「BOOK」データベース より

    人は正義を標榜するのだ.
    正義と言う仮面をかぶった偽善者が世にいかに多いか.
    プライドを、対面を守るために正義という仮面をかぶってはいないか、気をつけないとなーと思った.

  • 「国がほしいか。ならば、一国をお前にやる」延麒・六太は延王・尚隆と主従の関係を結ぶ。
    それから20年。国としての体裁が整ってきつつある雁に六太を訪ねて更夜という青年がやってくる。
    20年前、六太は更夜と運命の出会いをしていたのだった。この二人の再会は雁を混乱に陥れていく…。

  • 満を持して延国主従回でした。尚隆と六太主従はズルイな~~・・・。
    延王はよくできたお方なんや・・・いい加減に見えて実は・・・、みたいのみんな大好きでしょ?分かるよ・・・。
    朱衡と帷湍もいいキャラしてるし・・・めっちゃ面白い・・・。

  • 単純に延王と延麒の掛け合いが軽やかでいい。
    アクが強い、官吏たちもいい味が出ている作品。
    この緩やかさがあるからこそ、「破格」と呼ばれる時間を生きていくことが出来るのだろう。



    自分はこうだから、相手もこうだと思い込み行動する。
    本当にそうなのか、理解しようと目を凝らして考え動くことが必要ではないのか?
    上辺だけに頼っていないのか。

    この作品を読んで、そう思う。

  • 唯一CDドラマ化になるだけあって、
    尚隆がかっこいいです。
    「小松尚隆と」・・・シビレます(^^♪
    それにしても、王と麒麟、
    出会ってから理解し合えるまで、ン十年とは。
    早期の失道があるのも、なるほど~ですな。

  • 延王の話、500年続く王朝の始まりの話。

  • シリーズの中では「月の影 影の海」の次に好きな作品と記憶していたが、こんなに血生臭い話だったっけ。それでも「百ですますと、見栄を張った」(67ページ)だけのことはあるか。二章の初め(50ページ)にある「すでに陽が落ちて、雲海は暗い。東のほうから細い三日月が昇ろうとしていた。」という一節は、ちょっと興醒め。異世界とはいえ、日没後に東から三日月ねえ。

  •  止まります。十二国記の再読。面白いです。
     今回は雁が舞台です。
     500年前の雁は本当にひどい状態で、そこから500年大国になりました。尚隆は王の中の王だと思います。こんな王様、国民は幸せだろうな。
     でも、官の人達の我慢のおかげでもあるのでしょう(笑)

     亡くしてしまった命、私も読んでいてともて悲しかったですが、そのことに尚隆はとても怒っていました。でも麒麟は慈悲の生物。それは性格とかそういうものではない。
     そう思うと塙麟さんにさせたことは、本当に非道でした。

     <以下引用>
     「国が滅んでもいいだと?死んでもいいだとぬかずのだぞ、俺の国民が!民がそう言えば、俺は何のためにあればいいのだ!?」
     「民のいない王に何の意味がある。国を頼むと民から託されているからこそ、俺は王でいられるのだぞ!その民が国など滅んでいいという。では、俺は何のためにここにおるのだ!」(p.274)

     今回の物語は尚隆の国・国民に対する想いを良く知ることができました。きっとこれからもっともっと良い国になっていくのでしょうね。
     約束、果たせる日がくるといいですね。

  • 人間の深さ。浅い人も深い人も。

  • 延王、延麒の出会い含む延の物語。

    延王、延麒のコンビが、何故だか自分には一番しっくりくる。
    このいい加減さが、とても良い加減(*^-^*)

    力が入りすぎていなくて、正義感が先走り過ぎていなくて、
    ちょうど良い。ぶっきらぼうだが不器用な優しさが見え隠れする
    二人の物語がとても心地よい。

  • 十二国記シリーズ。延王、延麒の始まりの話。
    大国、延がどの様に波乱を乗り越えて今に至るのか…延国の優秀な部下も要テェック!

  • 面白かった…のだけど、手放しではそういえない作品。軽いセリフまわしに反して地の文が中国の歴史もの風で、少々陰鬱である。この作者はホラー要素が多いからなのか。
    そして物語は正道とは何か、を常に理に問うては答えているような重さがある。十二国記の 他の作品をアニメで見たことがあり、その時もそのような話であったと思う。そこがテーマなのか。理屈も古代中国の逸話のような論法で、そこに今風のキャラがいてとまどつた。慣れれば良いのか。
    慣れれば中毒になるのやも。

  • 尚隆の曲者っぷりが最高のエンターティメントでした!!
    自分だけは罪を逃れようと体裁を整えるあつ油の最後は、自分も思い当たる節があるので胃が痛かったです……。
    称賛されたいとか、皆に良い顔するとかね……。
    それでも幼い更夜を助け、寝食を与えた人物なのかと思うと情が全く無い訳じゃなくて、目の前しか見えない人間の末路なんだろうなと悲しくもあり面白かったです。

    民は自分の体だと言い切った尚隆はめちゃめちゃ格好良くて、これからも破天荒でいてほしいと思います。
    麒麟がいかに地に弱いのかが良く分かって読み進めるごとに胸が苦しかった……

  • 久しぶりの十二国記、一気に読んでしまった~ばかでのんきな王がどう国を治めていたか、治めるか…ドキドキしながらもも手が止まらない。

  • 末尾の一面の緑野思い浮かべて、ジーンとなった。仕える相手論、リーダー論+差別、排除されたものの物語。上手いというか、深いというか厚みがある。人物が魅力的。尚隆がいいね。

  • 雁国の話

    どう考えても出版社を間違えている(良い意味で)

    尚隆は賢王ではないかもしれないけど、良い王なのかもしれない

  • このコンビの軽妙なやりとり、読んでいて楽しい。
    本編ももちろん面白く読めたが、作者あとがきの言葉の選び方の話が一番印象に残った。

  • これ以前の作品では華やかな印象の雁国だけれど、そこに辿り着くまでには様々な苦労があったのだろうなぁということが窺える作品。
    圧倒的に不利な状況でも、能天気に見せて冷静に判断をし、着実に物事を進め、口にせずとも民のことを考えている尚隆。追い詰められて判断が鈍り、ボロを出し、他人に罪をなすりつけることで自分を守る斡由。話が進むほど、両者の人間性の違いがはっきり出てきて面白い。
    尚隆がとってもかっこいい。また、普段は口の悪い(笑)尚隆と六太だけど、本作を通じて二人の間に流れる温かな想いを感じられる。更夜とのお話は切ないものの、「待っているから」という言葉が心に響いた。尚隆に振り回される家臣たちのキャラクターも良い。

  • シリーズ3、延王・尚隆と延麒・六太の話。

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「国がほしいか。ならば、一国をお前にやる」これが、雁州国延王・尚隆と、延麒・六太とが交わした誓約だった。民らが、かつての暴君によって廃墟となった雁国の再興を願い続けるなか、漸く新王が玉座に就いたのだ。それから二十年をかけて、黒い土は緑の大地にと、生まれかわりつつある。しかし、ともに幸福を探し求めたふたりのこどもの邂逅が、やがて、この国の王と麒麟と民との運命を、怒涛の渦に巻きこんでいく。

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