過ぎる十七の春 (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062552011

感想・レビュー・書評

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  • さすが小野主上。
    心理描写と情景描写の精緻さと迫力の同居。
    それでいてすんなり文章が入ってくるのだから、見事としか言いようがない。

    あと、どうにも主上の書かれる動物が頼もしいと同時にほんわか愛おしいのは、これ、如何。

  • 色彩が目の前に浮かぶような綺麗な文章。
    まるで昔見た記憶のある、泉鏡花の同名小説の映画「外科室」のような印象を私は受けました。

  • 従兄弟同士の直樹と隆は、十七歳の誕生日を迎えようとしていた。花の里の隆の家を訪れた直樹と典子兄妹。隆は、毎夜、中庭を訪れる異端のものの気配に苛立つ。隆の母親の美紀子は、隆の目の中に恐れていた兆しを見つけて…。

  • 学生時代に漫画版の前編を立ち読みし、叔母の死の真相が気になっていた作品。
    Twitterの『あやふや文庫』企画でタイトルを教えてもらい、十数年越しに手に取ることができた。

    情景描写がとにかく巧み。
    ストーリーや設定の完成度も高く、20年前の作品だがひっかかりを感じることなく読めた。ミステリーやホラーが好きな10代前後の方に特におすすめ。

  • ジャンルとしては「ホラー」になるんでしょうか? 
    「親の因果が子に報い」系のお話。 
    映画のワンシーンような舞台の里山の状況描写が綺麗です。 
    肝心の展開は、まぁお決まりといえばお決まり。 
    【母は強し】です。 

  • 母親の怨念。
    じんわり怖い。

  • 【309】

  • いとこと猫に助けられながら代々続く呪いをとく話。ホラーだけどそれほど怖くない。
    呪詛にかけられていく心理描写はうまい。

  • 「昔、無邪気な童女が隆ちゃんのお嫁さんになるー、とかゆった時にだね、やっぱり伯母さんはすごーく困った顔をしたの」
    「まさか」
    2015/03/06-03/17

  • 【再読】初期のホラー作品ながらすでに怖い。
    容赦がない、というべきか。
    小野さんらしくていい。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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