図南の翼 十二国記 (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社
4.11
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本棚登録 : 6053
感想 : 505
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  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062552295

感想・レビュー・書評

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  • 自信をもって人にお薦めできる本。高校生時代に友人の薦めで読んで、その後も何度読み返したかわからない。処分してもまた買ってしまう。
    一番好きなシーンは、主人に見捨てられた従者たちが荒野の中で主人公に出会って励まされるところ。何度読んでも必ず涙が出るし、元気が出る。

  • この作品より以前の物語に出てくる珠晶はなんだか生意気で、正論を言ってるけど優しくはなさそうな、気の強いお嬢さんっていう印象だった。

    だけど、この物語を読んで珠晶に対する印象ががらりと変わった。もちろん良い方向に。
    いくら気が強くて賢くても、わずか十二の女の子が王になるのが楽なわけがない。死ぬほど危険な目に遭って、自分がいっぱいいっぱいな中で周りの人を気遣って気丈に振る舞うのは辛かっただろう。
    まだ幼いのだから、自分のことばかり考えて、自分のためだけに行動することがむしろ当たり前だろうに。
    誰よりも他人のことを考えて行動する珠晶だからこそ、他の物語の中で他人に言う言葉も厳しくて正しい。本作を読んで、やっとそれが理解できるようになった。



    この小説を購入したのは10年ほど前になるのだが、なぜだか今まで読めなかった。シリーズで揃えたけど忙しさや趣味が変わったこと等でなかなか読み進められず…。だけどやはり好きなので手放すことも出来なくて、こうしてやっと読めた。結果、やはりこの作品が大好きだと再確認。10年前の、10代だった自分に読んでほしかった。もちろん、大人になった今読んでもとても面白くて、人生の教訓になると思う。

  • 珠晶ちゃんの子供っぽくて、でも賢くて、それでいてめちゃくちゃいい子なところが本当にいとしくなりました。頑丘と利広とのやりとりもものすごく好きだし、昇山しようと思った理由が、どうしようもなくて、でもすごくすき。すごく面白かったです。

  • 昇山サバイバル

  • 再読٩꒰*ˊ0ˋ*꒱۶
    あ〜やっぱり面白い!

    2019.01.25
    再読。珠晶ほんとうに気持ちがいい!頑丘も利広も。図南の翼を読むと、珠晶が登極して恭が陽子の時代に落ち着いている国になるまでも読んでみたいっていつも思う。

  • 分厚い本なのに一気に読んだ。
    珠晶の威勢の良さは小気味いい。この国の話は他にも読んでみたい。

  • 12歳の珠晶の正義感と成熟。王を戴かない民、黄朱の存在が味わい深い。本当の王の姿が深まりを見せている。不幸な人がいる限り仏にはならない、との大乗仏教の菩薩の誓願にも通じる思想が流れている。

  • 望んで王になる者、戸惑いながら王になる者、そして珠晶は王として生まれついた者なのだろう。
    12も国があるのだからこんな子供が一人くらい居ても良いし、そんな子供が治める国があっても良い。

    それにしても更夜にはビックリ… 
    どうしてこうなった?!
    すっごい気になるのですが。そこんところ読みたいんですが。

  • 結末は分かっていても、それに向けて尻上がりに盛り上がっていく感じはシリーズ通じて変わらず、どんどん先を読み進めていきたくなる。
    珠晶の目と言葉を通じて、十二国記の世界への理解が深まる巻、という印象が残った。王たる資質とか黄海のこととか。

    397ページだけで満足感が2倍になった…

  • シリーズ5。12歳の少女珠晶が、昇山する話。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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