緑の我が家 Home,Green Home (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 941
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062552943

感想・レビュー・書評

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  • 小野さんのホラー、ほんと好き・・・。
    静かに怖いのが小野さんのホラーで、そして私の好きなジャパニーズホラーの代表作です。
    過去の作品ももっと読みたいのですが、なかなか手に入らないのですよね。。。

  • 小野不由美は人間のどうしようもない醜さとその悲しみを書くのが上手いと思った。

  • この本の購入は、約15年前。
    当時くまぶーは、ぴちぴちのオタク気味女子高生じゃった・・・(遠い目)

    数時間で読めちゃうくらいの、ライトノベル。
    でもじっとり怖い。そして切ない。

    大好きで何度も何度も繰り返し読んだのだけど、
    ここ数年は実家に置きっぱなしでした。
    ふと思い立って、連れて帰ってきました。

    数年ぶりとはいえ、話の流れもオチも全部覚えている状態。
    それでも、クライマックスではドキドキ、手に汗握りました。

    以前はただ怖い、切ないばかりを感じていたけど、
    今回は、主人公の成長や生きるという事の意味も考えさせられました。

    昔読んだ本を読み直すって、昔の自分と今の自分を比較する行為でも
    あるのかなあとか、ちょっと理屈っぽい感慨に浸ってみたり。

    何年経っても、何度読んでも楽しめる本に、人は人生で何冊くらい
    出会えるものなんだろうと時々思うんだけど、
    多分この本は、あたしにとってそういう一冊なんだなあと思います。

  • 事故で亡くなった母の葬式の日からやって来てそのまま父と再婚した尚子おばさんや父が許せず、一人暮らしを始めた高校生・浩志はかつて住んでいた街のハイツ・グリーン・ホームというアパートに越す。薄暗い路地の突き当たり、地元でも有名な幽霊屋敷の住人はみんななにやら嫌な感じ。忠告と称して呼び捨てにしてくる和泉も最初は不快だった。だけどなぜか浩志は丘の神社が怖くて...。
    そこにはかつて建っていたみどり荘の死んだ住人達も住んでいた...という、読んだ当時一人暮らしするのがちょっと怖くなった本。

    ただ、オサルのことは切なくて、怖いだけじゃない不思議な爽やかさのある読後感。廊下に黄色いチョークで死体の絵を描き続ける子供が特に怖い。寂しくて場所に囚われてしまったオサルが今もあの場所にいる...というのがかわいそうでSPRが祓ってくれないかなぁとか思ったりして。

  • ずっと昔に読んだことがあったのですが、
    懐かしくて再び手に取ってみました。

    記憶では「すっごく怖い話」だったのですが、
    読み直してみると・・・やはりとても怖かったです(笑)。
    けれど読了後はしんみりとした余韻があり、少し救われた気持ちになります。

    本格ホラーを楽しみたい!という方には自信を持ってオススメしたい作品です。

  • 怖かったです!!!!

  • 十二国記やゴーストハンター、屍鬼の作者の小説です。
    小野不由美さんの作品で一番最初に読んだ作品なので個人的に印象が強いです。

    すごく不気味ですごく怖かったです。
    正直、今まで読んできた角川ホラー系よりも怖かった…。
    夢に出ました。らくがきのところなんて…もう…。

    ただ、クライマックスに至っては、別の意味で胸にくるものがありました。
    ホワイトハートなので、ティーンズ向け文庫に分類されるのかもしれませんが、大人でも十分楽しめる本格ホラーだと思います。

  • 何だか、弟切草みたいなノベルゲームを読んでるようでした。落書きの子供は何ともゾクゾクして怖かったです。
    ホラーだけども、何だかいい話しを読んだような感じでした。

  • 2010.12.1 購入/2010.12.2 読了

  • そもそもゴーストハントから好きだったので、抵抗なく読めた。
    ホラー好きの性質でもあったので尚のこと。ライトノベルということで、文体がそう難しくもなく、文字もでかかったのも良かった。(最近視力が……)
    過去の作品の改稿ということで、大元の方は知らないものの、知らなくても良いのだろう。
    内容的には、最初の段階で出てきた登場人物の正体がほぼ正確に予測出来たりしたが、予想外の部分もあり、その落差が非常に楽しい。
    ただ、なんとなくラストの部分に救いようのなさ(話の内容的に)があり、それは切なく物悲しかったような気がしないでもない。
    作者のホラーは、大体のところ、人の悪意が根底にあるような気がする。

著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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