人買奇談 (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062553056

作品紹介・あらすじ

「夢を…買うと申すか」深淵のような瞳の底で、妖しい微笑が揺らめいた。世にも美しい娘の姿は、黄金の光に包まれて、天女のそれに紛うかと思われた。だが、次の瞬間、天本と敏生の眼前で繰り広げられた光景。-それは信じがたいまでに恐ろしく、そして哀しいものだった…。精霊の血を継ぐ少年と、美貌の追儺師が術を駆使して、百鬼妖魔を討ち破る!第3回ホワイトハート大賞「エンタテインメント小説部門」佳作。

感想・レビュー・書評

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  • 表紙の絵が、イマイチ私の好みではなかったので、なかなか手をつけられずにいたのですが、読んでみるとおもしろかったです。
    物語は、行き倒れてしまっていた敏生を天本が拾ったことから始まります。

    天本は追儺師という仕事を、小説家として本業のかたわらやっていて、敏生もその仕事に巻き込まれていきます。

    今回、天本が依頼を受けたのは、老人施設で高齢者が次々と眠るように亡くなってしまう事件。
    今まで何人もの追儺師を派遣したけれど、全て返り討ちにあってしまってついに天本にお鉢が回ってきた。
    そしてその原因は、どうやら山の上の石にあるらしいとにらんだ二人は、信矢、その場所を訪れると……

    という話でした。
    妖を倒すことを生業としている天本と、実は妖精とのハーフである敏生はなかなかのいいコンビ。
    お互いが、お互いのことをゆるやかに思いやってはいますが、まだその感情に名前をつけるところまではいってない、ゆるい感じの関係も嫌いじゃないです。

    濃い話を求めている人には、だいぶ物足りないと思いますが、話の設定と流れは面白いと思います。

  • 物書きの原点になったラノベ(だから★五つ)。

    半世捨て人の追儺師兼小説家に拾われた薄幸少年の成長物語シリーズ馴れ初め編。
    デビュー作+WHとゆーことで、「鬼籍通覧」の読み応えを期待してはいけない。

    これを今の私はBLに分類することに躊躇いを覚えまくるが、十年と少し前の私は躊躇しなかった。
    これが成長(違)。

    この後、ぎゅっに悶え(4巻目辺り?)、ホッペちゅーに浮かれ(8巻目)、熱に浮かされた(文字通り)ファーストキス(9巻目)に有頂天になっていた純粋な私はどこへ……。
    とゆーか、彼らのオチはどこへ………。

  • 「鬼籍通覧」が面白かったので
    手を出してみました。

    いつもながら ご飯がおいしそうです^q^
    龍村先生がこんなんだったっけ?あれ。

    全体を通すと...うーん...いまいち。
    余力があれば続きも読むかも。
    BL色が強くなると 若干萎える。
    ごめんなさい。
    椹野先生のBLは肌に合わないです...恥ずかしさが先立つ。
    なくても面白いのになぁー。

  • 前に読んだ「にゃんこ亭のレシピ」が気に入ったのでほかの作品にも手を出してみました。

    これは一転して?妖怪退治もの。
    でも激しいバトルもなく、妖魔側の哀しみや救いが描かれます。
    それにシンパシイを感じる自身半分精霊の少年と美青年のボーイズラブふうな生活は「にゃんこ亭」に似てはいます。

    (2006年09月24日読了)

  • デビュー作。
    これがすっごく好きで、以降の作品を追い掛け始めました。
    じれったい!!!!

  • 1

  • 椹野先生との出逢いはコレでした…。

    BL色が強いホワイトハートですが、
    純粋に日本の伝説とか、オカルト好きな私も気軽に手に取ることができた作品。

    細く長く、連載を続けてくれています(笑)

  • なかなかにおもしろかったです。
    ですが先が長いなと思うと2巻に一歩踏み出せず、まだ1巻しか消化してない。

  • 長い長いシリーズの一作目。
    個人的には四作目が一番好きなのですが、天本さんと敏生が一緒にいるとほっとします。
    大好き!

  • 奇談シリーズの一作目。堕天使奇談まで現在26冊出てますが途中割愛(笑)

    椹野 道流さんは「鬼籍通覧」から入ったので面白いかなと思ったけどこのシリーズはいまいち。
    毎刊ごとに言葉で愛を確かめ合う2人がちょっと恥ずかしい。
    たまにだったらいいんだけど・・26冊もあるからね(^^;)そしてまだ続刊。

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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