黄昏の岸 暁の天(そら)〈下〉―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062555500

感想・レビュー・書評

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  • 何度目かの再読。
    いつも読みながらドキドキします。
    結果を知っているというのもあるけど、そうでないのも。

    魔性の子からようやくひとめぐり。
    続きが待ち遠しい。

    麒麟が先に病で死んでしまったら、泰王に非がなくても泰王崩御に繋がるんだろうか。饕餮もさして活躍していないし、黒麒は吉事の兆しだし、その力測れず、というから頑張って奇跡を呼んでほしい。

    主上、早く続きを。

  • 各国の協力の元、泰麒を探すがようとして行方が掴めない。焦燥に駆られる中、ようやく見つけた泰麒は角を失っていた。麒麟としての力を失った泰麒と片腕を失くした季斎、それでも二人は戴の民として自国へ戻る苦難の道を選ぶ。


    「報われれば道を守ることができるけれども、報われなければそれができない、-そういう人間をいかにして信用しろと?」
    自身の行為が自身への処遇を決める・・・非常に耳が痛いです。十二国記を読んでいると、自分がとっても情けない人間に思えてきて・・・全くもって蓬莱に生まれてよかった。
    麒麟の性格の違いも楽しめたし、改めてこの世界の不思議さが見えたりと色々あったけど、他の巻ではあれだけかっこよかった尚隆がやられっぱなしで情けなさすぎじゃぁ・・・それだけ陽子が成長したと言うべきなのか。あと範の御仁も侮りがたし。ただ、泰麒を迎えに行く場面は凛々しかった。でも『魔性の子』ではあの陰では家族を含め相当の人がなくなってるんだよね・・・。
    それにしても六太まで一緒になって言わなくても・・・でも苦労が多いのは、普通本人が疫病神なんじゃなくて取りつかれてるんじゃないか?それでいけば尚隆に憑いてんのは六太なんだから、六太が疫病神になっちゃいますけど。
    それにしても戴の今後とか、峯麒の行方、まだ語られてない国のことなど気になることが盛りだくさんです。小野先生、ぜひ続きをお願いします

  • 慶王かっこいいなぁ。

  • 泰麒おかえり

  • 内容は重いし、この世界そのものに対する問だらけだけれど、
    登場人物は豪華です。
    泰麒捜索のために、麒麟たちが集結します。
    これは、別の出版社科から出ている『魔性の子』につながります。
    あわせて読まれるとよいかと☆

    よみながら色々と考えさせられる巻でもありました。
    また、こちらの世界に帰還した泰麒が李斎に語りかける、
    というか諭すように語る場面はぐっときました。


    とにかく、どういう状態であれ泰麒は戻ってきたし、
    李斎とともに戴に戻って行ったわけなので…
    戴がどうなるのか見届けたいわけですが、
    下巻第一版が出たのが2001年で…かれこれ10年経とうとしてますな…。

  • 登場人物の話にそれぞれ道理がある。
    とくに気に入ったのは浩瀚。
    理屈詰めの台詞は大好きだ。大いに納得した。
    こういう台詞が書ける作者はブレない人なんだなあというのを強く感じた。

    泰麒たんが大人になってしまった。
    少し悲しい…。

  • 魔性の子のラスト泰麒を迎えにきたのは驍宗とばかりおもっていました。あんなに辛い思いをしたのにこれからまた荒廃した戴に戻るかと思うと・・・。泰麒の物語の続きを知りたいのに、出ていないだなんて‼なんて苦しいのでしょうか。。。

  • 李斎の必死の求めに応じた慶王陽子の呼びかけで、各国の王と麒麟が、泰麒救出のために集まりました。
    なんという豪華な麒麟サミット!眼福の巻です。

    これまでメインだった、慶国と戴国以外の麒麟や王たちが登場してきて、とても楽しく読みました。
    特にキャラが立っていたのが氾王と氾麟。
    趣味が正反対の氾王と延王との掛け合いには笑いました。
    前にもちょっと登場した廉麟が再登場。
    麒麟捜索隊では、彼女の頑張りに功労賞をあげたいです。

    傷を癒しながら、ひたすら泰麒の無事を願う李斎。
    王や麒麟たちにだけでなく、女官や王宮警備の人にまで、きちんとした礼を尽くす李斎は、とても凛として高潔かつ素敵な人物だと思います。
    彼女は、自分が愛する母国のあまりの窮状を嘆き、天の存在を疑いますが、天帝は、麒麟や王でさえ、よくわからない謎となっているようです。

    李斎は冷静で常に礼を欠かない人物かと思いきや、不条理だと思われる点はがんとして譲らず、たとえそれが天の代理相手だったとしても、自分の意見をしっかりとぶつけていきます。
    彼女の天にも届かんばかりの悲痛な訴えが、また新たな局面を開いていくのです。

    泰麒は蓬莱で、もうギリギリの状態になっていたんですね。
    麒麟たちの捜索の甲斐あって、なんとか戻ってこられましたが、霊力の源である角を失ってしまい、どうやってこれから荒廃した国を導いていくのでしょう。
    姿を消した泰王は、いったいどうなってしまったのでしょう。
    あまりに泰麒が不憫すぎて、続きが気になります。

  • 非常に続きが気になる終わり方。
    泰に本当に希望が残されているかどうか、これからどのように物語が展開されていくのか、続編を待つばかり!

  • 長野からの帰りの特急にて読み終わりー!!
    …あれ?もっとかかる予定のはずが……名古屋から乗った新幹線のなかで暇すぎて泣けてきたよね^▽^

    ……暇すぎて泣く前に、泰麒に泣かされかけました(爆)
    この作品読んだ後は、なんだか凄く物足りなさを感じます。
    描写が足りないとかではなくて、続刊欲しさに。
    泰麒の今後、王の行方、戴の行く末…何年でも待つ覚悟は出来ている。

    そういえば、氾麟、氾王に私あったことないー!!と思ってたら、ここに居たか…

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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