華胥の幽夢 十二国記 (講談社X文庫)

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著者 : 小野不由美
制作 : 山田 章博 
  • 講談社 (2001年9月5日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062555739

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小野 不由美
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華胥の幽夢 十二国記 (講談社X文庫)の感想・レビュー・書評

  • 戴国王驍宗の命で漣国へ赴いた泰麒を待っていたのは。芳国王仲韃への大逆の張本人月渓に慶国王陽子から届けられた親書とは。才国の宝重華胥華朶に託された理想の王国への憧憬の行方は。そして、陽子、楽俊、十二国はいま―。あなたの心をふるわせ胸を熱くする十二国記珠玉の短編集。
    「BOOK」データベース より

    いろんな教訓がつまっている一冊.

  • それぞれ懐かしい人たちが出てきて、読んでて楽しかった。「華胥の夢」で批判するのは簡単だが答えがわからないのなら批判する権利はない?的なところがあって、すごく感動した。確かに自分もしてしまっているような気がする。最後の章で、利公が慶は楽しみだと言っていて、安心した…。奏の人たちは協力しあってるからこそあの国ができていて、雁は延王や延麒が部下たちを信用してるからこそあの国ができているのだと思う。どの国もそれぞれのやり方を自分たちで見つけて国をつくっている=個性も協調性も大事なのかなぁと思った。

  • 寄り道しつつ、半年くらいかけて十二国記既刊読み終えましたので、ひとまず記録。
    今までなんで手をつけなかったのか!というくらいおもしろかったです。
    やっぱり小野不由美さんはすごいな。
    これでもかというほどファンタジーなのに、ふしぎな現実感のある、設定の緻密さがたまらないです。何と言っても人物がみんな魅力的。
    ホワイトハート版の絵も好きです。

    続きはいつになるのでしょうね!

  • (もう何度も読んでいるのだけれど、新潮社から再刊されるので十二国記シリーズを再読しているところ。)
    しかし、これを読んでしまえば、
    十二国の続きが(Yomyomに掲載されている短編しか)ない。
    泰麒の、泰王の、ひいては戴国の行方は?
    己の身の丈を知っている陽子は、慶国をどういうふうな国にしていくだろう?
    気になることは多すぎて、悶々とすること必至。

    そう思うと、なかなか手が伸びないのです……

  • 図南の翼とあわせ、凡百のビジネス書よりずっとすばらしいですね。
    率いるものとしてなにをすべきなのか、発行時よりむしろ現在にこそ読むべき良書だと思います。

    作中にある「責難は成事にあらず」という言葉は、はからずも現実が証明してしまったようにまさに至言でした。
    安易な非難に迎合しがちな僕らにとって、常に胸中に置くべき言葉であると思います。

  • 再読です。十二国記の短編集。
    初めて読んだ時は、長編の十二国記に慣れていたこともあって「十二分におもしろいけど、なんだか物足りない」と思っていたのに、久々に読んだらいまだに余韻が抜けないくらい夢中になりました。
    強く待ち望んでこの短編集を入手したのを覚えていますが、それすらもう、10年前に刊行されたものなんですね。

    改めて読んで惹きこまれた要素は、どの物語にも共通して存在する高いメッセージ性でした。十二国記は世界観も登場人物もとても魅力的ですが、それだけじゃなくこんなにも心に訴えてくるものがあるからこそ、根強い人気があるのかもしれないと思いました。

    「冬栄」
    大役を担っているのに、何もできない自分。
    悩む泰麒の物語。廉王の温かな人柄とお言葉に心が温かくなりました。
    ああそうか、なんだそんなシンプルなことなんだ、と泰麒に感情移入していたせいか涙が出そうなくらいほっとしました。

    「乗月」
    大逆を犯した芳国の月渓が登場します。
    十二国記好きの私からすれば、知れて嬉しいサイドストーリーでした。
    いろいろと救われるお話。人は、変われるものですね。

    「書簡」
    陽子と楽俊の文通。そしてそれぞれの生活を綴ってます。
    どんな環境にいても前向きに生きることの素晴らしさを垣間見た気がします。
    現状を嘆いて愚痴をこぼし合うより、二人みたいな関係が素敵だと心から思いました。

    「華胥」
    理想の国を目指し、正道を歩もうとした才王の物語。
    とても、はっとさせられました。間違っていないことが、正しいことじゃない。
    「―責難は成事にあらず」  泣きそうになりました。

    「帰山」
    延王と利広の友情物語。
    こんな接点があったとは、と嬉しく思いながら読みました。
    王になることの果てしなさを知り、改めてすごい世界だと感じました。
    帰る場所があるのは、本当に大切なことだと思います。


    ああ、やっぱり十二国記大好きだなと、心から思いました。
    新刊が出てくれたら嬉しいなあ。

  • 『責難は成事に非ず』 中学生の頃に読んで以来、ずっと座右の銘になった言葉はこの本からいただきました。

  • 十二国記シリーズの短編集。時系列・登場人物はバラバラではあるけれど、すとんと話に入っていけるのはさすがです!

    「責難は成事にあらず」。

    これはその短編のひとつ、「華胥」からの一節。
    意味は文字の通りです。読んだらよりしっかり分かると思います。

    読み返すたび、この言葉にはっとさせられる。
    私を含め、責難を成事(時には政治)と勘違いしている人の多いことか。

    小野さんは本当に人間というものをじっくり見ているんだなと思う。
    美化するでもなく厭世感に浸るでもなく、ただただ「人間」というものを書き出すからこそ、何度も読んでしまうのかも知れない。

  • 十二国記短編集。
    この時にこの国ではこんなことが起こってたのね、とわかる一冊。
    「責難は成事にあらず」、この言葉がすごい心に残った。

    これで今のところ刊行されている全ての十二国記を読み終わってしまった…。
    これはみんなが続きを!と待ち望む気持ちがわかるわ。

  • 「帰山」の二人の応酬がイイ。
    破格と呼ばれる時間を生きてきたから、大概のことは乗り切っているという言葉がとても頭に残った。
    ならば奏はどんな試練を乗り切ったのだろう?

    「華胥の幽夢」の、
    『そうー正道は自明のことに見えた。なぜなら、扶王が道を失っていたから、扶王の行いは即ち悪だと明らかだったからだ。朱夏らは夜を徹して扶王を責め、国のあるべき姿を語り、華胥の幽夢を育んだ。(中略)
    安直な確信に基づく二十余年、砥尚と共に築いてきた王朝は、扶王の王朝よりも脆かった。』
    大笑いした。
    改めて読み返すと身震いする。いろんなところにこういう言葉を散りばめて、ファンタジーを書くなんて凄いな。
    ファンタジーって何だっけ?と思う内容だ。

  • 短編集では「丕緒の鳥」よりこちらの方が気に入っている。どの作品も好きだが、一つ選ぶとすれば「乗月」か。単に、陽子の次に祥瓊をひいきにしているというだけのことだが。「書簡」の中で、陽子が延麒のことを「六太くん」と呼んでいるところを読むと、いつも大変な違和感を覚える。

  •  この冬初めての雪が積もりました。灰色の空からはらはら降ってきた雪、小さな雪だるまをこっそり作って満足しました。あまり積もることがないのでたまに降るとこうしてウキウキしてしまいます。でもきっと戴はこんな風にウキウキなんてしていられないでしょう。
     十二国記の短編集です。色々な国が登場します。
     泰麒にほっこりしたり、楽俊と陽子の様子に安心したりしますが、滅んでいく国の最後を描いたものもあります。
     決してひどい王ではない。それでも、民が平和に暮らしていけなければ意味がない。
     王様になれば、それだけで完璧に王様職をこなせるわけではない。大国の奏や雁、国を民を守ろうと日々努力を続けている。500年、600年という気が遠くなるような時間。
     国を治めることに飽きる、そういうこともあるのではないか、利広の言った雁の末路、尚隆が勝ちそうで怖い・・・と思ってしまいました。

     <以下引用>
     「雁が沈むのは、延王がその気になったときだよ。(中略)しかも何気なくやるね、絶対に。これという理由もないまま、ある日唐突に、それも悪くないと思い立つんだ。けれどね、あの人はねちこいから、思い立ってすぐに即断即決ということはない。―そうだな、たぶん博打を打つな。」(p.340)

  • 一人ではいつか崩れる。

  • 短編集で、それぞれの話は時代も場所もばらばら。それぞれいい話なんだけど、長編で読みたい話ばかり。もっともっと書いて欲しいものです。特に陽子の慶と泰麟の戴の先行きがとても気になる。

  • 短編嫌いがこんなところにも表れてしまった。。。

    もっとある国ならある国に没頭したいなぁ。
    楽俊の話が一番良かった。
    やっぱり自分は陽子さん、楽俊贔屓のようだ。

    泰麒の物語も好きだ。
    真っ直ぐな心がとても心地が良い。

    華胥の夢のタイトルにもなった「華胥」は自分的にはもう一つだった。
    兎に角切ない。国を自分の会社だと思って読み入ってしまった為、光ある結末でなくてちょっとだけ落胆。。。
    いやいや、物語はどれを読んでも本当に素晴らしい内容ばかり。
    小野先生の物語や文章は、最高に面白い(*^-^*)

  • 時代が変わったそれぞれのその後だったり、初めて触れる国の話だったり。
    楽俊と泰麒が可愛いです……癒し……。
    病に倒れた麒麟を見るのは悲しくて寂しかったけど、相変わらず力強いメッセージが込められていました。

  • 短編集の、泰麒がかわいいし幸せなので、逆にいろいろつらい!と思わずにいられない…。楽俊と陽子のお互いに頑張ってる姿勢がすごく好きでした。タイトルにもなっている華胥は本当に痛ましいけれど、だからこそまっすぐすぎるお話なんだな、と感じました。最後の利広のお話の、死なない王朝はない、っていう言葉に薄ら寒さを覚えたのはなんだろう。終わってしまうことが恐ろしいのかな。

  • それぞれの国の個性、理念、誇り。
    どの話も「王様」と「国の在り方」について考える。どうすればよかったのか?って。「冬栄」「乗月」はなんでか切なく読んだ。
    「華胥の夢」…伏線はあったけど、これこそ天とはなんなのかーって思う話でした。最初から王に向いてなかったなんて。器たり得たけど、ってことなのだろうか?
    芳…早く新しい麒麟が生まれるといいな。
    大国奏は大変だなあ、全部の国を気にかけてる感。慶を褒めてて嬉しくなる。
    久々の楽俊がとてもとても可愛かった。陽子ちゃんとマブダチすぎるよ。

  • 「責難は成事にあらず」
    今の政治家に言ってやりたい。

  • 短編集。中でも表題の華胥の幽夢が考えさせられる。批判は事を成さない。現場を忘れて夢に溺れるな。次は乗月。指導的地位への自覚のあり方。最後の帰山も国家の盛衰論として興味深い。

  • 奏の人々の、世界を俯瞰している感じが割と好き。

    「確信犯」という言葉を作中で使っていたけれど、なんだか現代の法律用語のようで、ほんの少し違和感を持った。

  • 短編集
    短編なせいか他の作品ほどのボリュームは感じられない
    それでも十分面白いけど

  • 「冬栄」
    本編では大変なことになっている戴国だけど、こんな穏やかな日常もあったのだよね。といってもこの裏では、色々と進んでいるのだろうけれども・・・・・。健気で可愛い泰麒に癒される。早く幸せになって欲しい。

    「乗月」
    本編では語られなかった月渓の心情。敬愛していた王だからこそ、落胆は憎しみに変わってしまった。敬愛していたからこそ、その座を盗むことが許せなかった。強い月渓の繊細な一面が見れて良かった。

    「書簡」
    陽子と楽俊の絆を感じることができる。言葉にはしないけれども思い合っていて、お互いの存在が励みとなり、成長し合えるような関係って素敵だなぁと思った。ずっとそんな風にいられたらいいな。

    「華胥の幽夢」
    国を治めることの難しさ、理想を掲げること、理想と現実の兼ね合い。どんなに高い理想を持っていても、官の信頼が厚い王でも、良い国を作れるわけではないんだなぁ。「責難は成事にあらず」・・・最後が切なかった。

    「帰山」
    旅先での知り合いって二人らしくていいな。いつか正式な場で再会することがあるのかな。二人の掛け合いが面白い。また柳の内情も窺い知れる。利広が慶に対して好意的な言葉をくれたのが嬉しいな。延と奏を滅ぼす推測が、本当にあり得そうで笑った。

  • シリーズ7、5つの短編集

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華胥の幽夢 十二国記 (講談社X文庫)の作品紹介

「夢を見せてあげよう」-しかし、荒廃と困窮を止められぬ国。采王砥尚の言葉を信じ、華胥華朶の枝を抱く采麟の願いは叶うのか。「暖かいところへ行ってみたくはないか?」-泰王驍宗の命で漣国へと赴いた泰麟。雪に埋もれる戴国の麒麟が、そこに見たものは。峯王仲韃の大逆を煽動した月渓は、圧政に苦しむ民を平和に導いてくれるのだろうか。陽子が初めて心を通わせた楽俊は、いま。希う幸福への道程を描く短編集。

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