暗く、深い、夜の泉。 (講談社X文庫 はE- 1 ホワイトハート 蛇々哩姫)
- 講談社 (2004年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062557474
作品紹介・あらすじ
父を亡くし、天涯孤独となった佐原左記子は全寮制の谷津柱高校に編入した。理事長の娘・倉宮凪に学園を案内されるのだが、ここには、なんとも奇異な規則が!-この地に伝わる怪談の噂話をしてはいけない。破った者には不幸が訪れる、と。やがて、自身の中に潜む不可思議な力が呼応しはじめていることに気付いた左記子は、既のところで甲斐に助けられるのだが…。禁忌の扉を開く、本格学園ホラー登場。
感想・レビュー・書評
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図書館にて再読。
初めて読んだときから……約7年くらい経ってます(なんと!)
2巻も読了済みですが、おそらく続きが出ることはないのでしょうね。
ということで感想をメモ。
面白かった。私はこういうブラックなお話好きです。
作者さんがあとがきに書かれていたように、『ラストまで決まっているんだろうな』と思わせられるストーリーの展開。伏線を上手くひそませ、キャラクターの心の動きも理解しながら書かれているんだろうな……と。
作者さんの筆運びに迷いがないので、先を期待して読めます。
ただ再読して気になったのは、文章の粗。
昔は夢中で読んでいたので気にならなかったのに…。この本を再読するまでに色んな本を読み、作者さんによって文章のクセや描写に違いがあると知りました。
そして改めてこの本を読むと、意外と文章は上手くないのかな…? といった印象を受けました。もちろん私の主観ですから、肌に合わなかっただけかも知れません。
それだけは残念。
でもお話はド直球で好みですし、読ませる力のある方だと思います。
文章が上手くても、面白くない作品はたくさんありますが、この作品は続きが気になる! 先を読みたい! と思わせてくれました。
違うレーベルか、あるいは出版の時期がもっと遅かったら、続編は出ていたのではないかと……。というか、正直なところ出してほしい←
こんなに、続きが出ますよーみたいな終わりなのに、お預けですか。ひどいです。
イラストの増田さんも、バリバリ現役ですし、復活してくれないかな……。
初読みが7年も前なのに、未練タラタラな自分にびっくりです(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
衝撃のラスト。個人的にこういった終わり方も嫌いではないけれど、後味が…。
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表紙買いだったんですがなかなか面白かったです…!いや、すごく…!!
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【父を亡くした佐原左記子は全寮制の谷津柱高校に編入した。―この地に伝わる怪談の噂話をしてはいけないという奇異な規則が。破った者には不幸が訪れる、と。やがて、自身の中に潜む不可思議な力が呼応しはじめていることに気付いた左記子は、既のところで甲斐に助けられるのだが…。】
読み応えもあり物語に引き込まれる。続きは気になるけれどラストが... -
両親を亡くし、全寮制の高校へ転入してきた左記子。奇妙な校則、奇妙な生徒、そして、異常な事件が起こりはじめる…。すべては「やっつめの怪談」、タタリ姫の呪いのせいなのか―…?
という、ホラー系現代ファンタジー……なのかな?
最初にお断わりしておきます。
これを読んでも欠けらも癒されないどころか、結末に激しいショックを受けます。で、そのせいで続きが気になって気になってしかたないっつー。
ひとでなしな罠だと思います。
昨晩、「あとちょっとやから読んじゃえ」って思った自分が憎いです。
最後にいきなりあんな展開なんて〜(涙)
二巻は当分借りる予定ないのに。。
おもしろかったし、続きは気になるんで、読みますけど…。救いがある、と信じたいです。 -
主人公だと思って読まされていたキャラのこういう扱いは…個人的には嫌いです。感情移入した分、後味悪くて。シリーズ続編のヒロインを好きになれそうにもなく購入中止。ラスト前までは面白かったので、乙女ゲーでのヒロイン交代が気にならないタイプの方には良いかと思います。
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前作より格段にレベルを上げてきている作家さんで、一巻の時点ではまだ浅いところもありますが、魅力的な世界観が作られています。続きが楽しみ。