こころの対話 25のルール (講談社+α文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062564595

作品紹介・あらすじ

話を聞くだけでいいのです。あなたの何かが変わります
ほんとうのコミュニケーションは相手の話を聞くことから始まります。ちょっとしたルールを知れば、不安や心配がなくなって、人と会うのが楽しくなります。

「自分の内側をどんな感じていっぱいにしておきたいか?」と、自分に問いかけてみてください。「こころの対話25のルール」はここから始まります。つまるところ、私たちは安らいでいたいし、ご機嫌でいたいのです。不安や心配、怒りをなんとか回避したいと思っています。しかし、考えてみれば1年のうち「おだやかな気持ち」でいられる日なんて、何日あるのでしょうか?

感想・レビュー・書評

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  •  きちんと相手の話を聞く。
     簡単そうでなかなかできてないこと。
     胸に手を当てて自分自身と対話したい、と思わせてくれる本でした。

  • オーディブルで聴了。

  • チームのメンバーから1on1の時に退職しますと言われた時に動揺して、全然うまく話がきけずに落ち込みつつ家に帰ってきた時、図書館から借りてて読んでなかったこの本を手に取ったら、今の私に必要なことが書いてあってぐさぐさと胸に突き刺さった…

    ・あなたは聞かれていない。あなたは聞いていない。
    ・相手が話している間に次に何を話そうか考えていて、実は対話になっていない
    ・あなたが聞いているのは、相手のことばではなくて、そのことばに与えているあなた自身の解釈


    先輩面して得意げにアドバイスとかする前に、相手の言葉をしっかりと受け取り、相手の思い描いてることをできるだけ理解しようとしなければ、それは対話になってない。ただの自己満足になってる。
    がーん、、、なんと自分は未熟なのだと思わされた一冊。

    「聞くとは、互いに同じビジョンを共有していくこと」
    自分の先入観や信念、思い込みはさておき、まずはそこに立たなければ対話のスタート地点にも立てない。
    心に刻んでおかなければと思った気づきでした。

    • workmaさん
      eicomeさんはじめまして。レビューに共感したので、コメントしました。きちんと相手の話を聞く、って意識しないとなかなか簡単じゃないですね…
      eicomeさんはじめまして。レビューに共感したので、コメントしました。きちんと相手の話を聞く、って意識しないとなかなか簡単じゃないですね…
      2023/12/03
    • eicomeさん
      workmaさん
      ありがとうございます!ほんとに難しいですよね、、油断すると、なんかちょっといいこと言わなきゃみたいになってる自分がいて、い...
      workmaさん
      ありがとうございます!ほんとに難しいですよね、、油断すると、なんかちょっといいこと言わなきゃみたいになってる自分がいて、いかんいかん、まず聞かなきゃ!ってなってます。。
      2023/12/03

  • ・とにかく聞く。
    コミニケーションには話し手と聞き手が必要で
    話し手聞き手話し手聞き手の順で進んでいかなければいけないのに現実では話し手話し手話し手とただ話し手が羅列されていくか。

    ・聞いてる時も、次なんて話そうと話すことばかり考えている。


    ・聞かれないと言う事は、単に自分の話を聞かれていないだけではなく、話してる自分の存在そのものを否定されたと認識される。
    聞かないと言う事は、本人にその気がなくても、その人の存在を否定することになる。


    ★聞かれていないし聞いていない。
    このことは私たちの感情や行動に大きな影響及ぼす。
    最初はイライラや焦り。聞かれないでいるとここにいていいんだろうか?と不安になる。
    それから人の気を引こうとしたり、人と話すときに、どこか浮いた感じのでしゃばった様子になる。

    次は寂しさ。誰かと電話したくなったり、
    始終テレビを見ていたり、
    週刊誌を読んでいたり。
    それから、慢性的な怒り。
    逆恨みをしたりすることも

    その次が独りよがり。
    そして抑え込まれた敵対心。
    心の中で悪態をついていること
    そしてやがて無力感になっていく。

    この無力感は、エネルギーが低下して何もする気がなくなった状態ではなく、行き場のないエネルギーが凝縮した一触即発の状態。人とコミュニケーションを交わすことができないため、何も実現できることがないと言う状態。
    もちろん、自分自身と向き合うことができない。

    (育児中はまさにこれだと思った)

    ・相手はどう思っているんだろう。どう感じているんだろう?と聞いてみようとするところにコミニケーションのスターターが存在する。


    ・聞くとは、互いにビジョンを共有していくこと

    相手の話を聞くこと、最終的に相手を受け入れることだとか、相手の希望を叶えることだと思ってるから聞けない。
    人には賛成できなくても、今ここと言う瞬間を共有していることに喜びを感じる。


    ・頑張って、リラックスして
    →今は十分じゃないから、もっとやらなければいけない、このままではダメと言うメッセージを送っている。(自己否定)

    ・自己否定が強くなれば、なるほど、少しでもそれを刺激するものに対して過敏になる。相手の何気ない言葉にも、自分を否定されたような感情を抱きやすくなる。

    ・自分の解釈は、ひとまず脇に置いて、相手がどういう意味でその言葉や表情を示しているのか聞く。


    ・「未完了」を完了させるコミュニケーション
    受け取ってもらえなかった、聞いてもらえなかった経験がこれからも続くと思いがち


    ・理想のコミュニケーション(優しい言葉をかけるとか怒らないようにしようなど)
    を描いていても、実際にコミニケーションと開きは常にある。
    理由はその人の中に蓄積された恨み、つまり「未完了」によって支配されているから。

    →対処法は自分も他人も許す
    思い出すだけで不快になるそれらの人たちの映像とコミュニケートすること。


    許し方
    その人たちの人生がうまくいっているところを想像する。
    3から4週間で自分の中で違いが感じられるようになる。


    そして、自分も許す

    自分の人生が全てうまくいっているところを想像する。



    ・未完了を解消する方法
    ① 1つは過去の未完了に目を向けて、それと向かい合うこと。
    ②過去は、過去として今のコミニケーションを充実させること



    ・どっちも責めない、責められない、評価もしない、評価されない、そしてただボールを投げるって受け取って、また投げると言うコミニケーションを通じて誰もが安心していくことができる



    ・私たちは、レッテルを貼って相手のこと見がち。
    〜な人→〜なところもある人とすると良い


    ・疲れさせるのは、そこで演じられるセルフイメージのせい

    ・自分の感情、考え、記憶、欲求、役割、それらと、距離を作り、コミュニケーションを交わしたいという意図を持ち、たとえどんな感情であってもどんな考え方をしていたとしても、多少苦痛を伴う記憶であっても、親しみを持ってコミュニケーションを交わしなさい。


    ・相手の反応は、あなたが相手に対して抱いている感情の表れ。
    相手に問題があるのではない。相手を責めたところで何が変わるわけでもない


    ・苦手な人や嫌いな人そのものがあなたを苦しめるのではなく、彼らのおかげで自分の完全性(本来、自分は誰とでも同じうまくやっていける人だ、誰にも好かれる人)
    が損われることが不快

    ・嫌いな人の対処法
    ①選べる環境を選んでいくこと。
    ②その人のどこが嫌いかをちょっとはっきりさせてみる。
    その上でどの部分が受け入れられる、られないのかはっきりさせて、できるだけ肯定的に見られるコミニケーションを交わす。

    ・大抵嫌いな部分とは自分の投影であったり、自分の反映であったりする場合も多い。


    ・要するに相手の自分に対する評価が気に入らないとき、その人を嫌う。あなたが自分で自分の価値を実感できる習慣身に付けていくと、嫌いな人の数が減っていく。


    ・安心感だけが人を動かす


    ・過去を分析したり、予測して安全を保障したりすることはできるけれども、
    今と言う習慣をとらえることができない。
    今は感受性で捕まえるものだから

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1423374

    エール株式会社取締役の篠田真貴子さんがおすすめしていた本です。仕事を頑張ろうとすればするほど「話し方」の上達に目が行きがちですが、実は「聴くこと」も組織にとっては同じくらい大事なことなのです。あなたも聴き上手への一歩を踏み出しませんか?

  •  今まで何のために私は人と言葉を交わしてきたのだろう。振り返ると、いい評価が欲しかったし、コントロールしたかった。文句を言って優越感に浸りたかった。この本にもそんな人が多いと書いてある。

     今、この場を共感するような会話をしたことがあっただろうか。そして完了する対話ができていただろうか。未完了がもたらすジレンマがどれだけ悪影響なのかがよく分かった。

     本を読んだ後には、子供への命令、旦那への指摘は無くなった。これは未完了なコミュニケーションだから。感受性を豊かにして一緒に今を味わう。そしてお互いの安心感を高めたい。会話の中に焦りも無く時間の余裕が生まれた気がする。
    職場でもきっと対話が変わってくる自分がいる。

     会話をする意味を180°違った視点で教えてくれる、人生に必要な本でした。

  • この本は人生のお供にしたい。人間関係で悩んだときや自分の時間が欲しいと思ったときとかに読み返すことで心が洗われると思う。
    「未完のコミュニケーション」という概念、まったく考えたことなかったけど深く納得した。

  • 心理・コミュニケーション論なのですが、心に響きました。自分のココロと素直に向き合う、人の話をまっすぐに聞く、生きていること自体に感動する(少し宗教的な香りすらしますね)…『子どものころ、母親に抱かれながら、車を見つけて、「ブーブー」と言うと、お母さんは「ブーブーだね」と繰り返してくれました…ただ、それだけで、子どもは深い安心感の中にいることができました』見事にストレートな例示です。

  •  カウンセリングのことについて,コミュニケーションという立場から,専門的な言葉を使わずに非常にわかりやすく書かれた本です。本当にすいすいと読めます。ですから,逆にゆっくり,確かめながら読むと良いなあと思います。

     裏表紙には,次のようなことが書かれています。
     「自分の内側を感じでいっぱいにしておきたいか?」と,自分に問いかけてみてください。「こころの対話25のルール」はここから始まります。つまるところ,私たちは安らいでいたいし,ご機嫌でいたいのです。不安や心配,怒りをなんとか回避したいと思っています。しかし,考えてみれば一年のうち「おだやかな気持ち」でいられる日なんて,何日あるのでしょうか?

  • Audibleで読了。25章構成で順に要点がクリアになる印象。

    ハッとさせられたのは、
    ・言葉のキャッチボールを完了させることが大事。特に子供時代には。
     → 調子が悪いんですよ。調子が悪いんですね。で1ラリー。
    ・セルフイメージを演じるから疲れる。
     → 海外旅行では演じる状態から解放されるので癒やされるのだなと腹落ち。
    ・コミュニケーションすること自体が目的となりうるくらい大切。
    ・人はコミュニケーションを通じて感動を与えると幸福を感じる。

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著者プロフィール

早稲田大学教育・総合科学学術院教授

「2023年 『メディア論の冒険者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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