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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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問題点を探し出すことで止まってしまっては、「批判的読書」は思考力を鍛える半分までの仕事しかできません。考える力をつけるためには、もう一歩進んで、「代案を出す」ところまで行く必要があるのです。そこで、私は学生たちに、「自分だったらどうするか、というところまで考えて、そして、考えたことを考えたままにしないで、必ず紙に書くこと」を強調します。思考を厳密にするうえで、書くことこそが、もっとも基礎的な営みだからです。
― 127ページ -
「批判的」というと、何か攻撃的な、手に取った本を初めから非難するような気持ちで接することだと思う人もいるかもしれません。しかし、ここでいいたいのは、非難するかどうか、攻撃的かどうかということではなくて、著者の思考の過程をきちんと吟味しながら読もうとすることです。(中略)そして、できるかぎり、書き手の論理の進め方を、他の可能性も含めて検討していく。つまり、対等な立場に立って、本の著者の考える道筋を追体験することで、自分の思考力を強化しようというのが、批判的読書の方法です。
― 89ページ -
「常識」にとらわれないためには、まずは何よりも、ステレオタイプから抜け出して、それを相対化する視点を持つ事が重要です。複眼的思考とは、複数の視点を自由に行き来することで、ひとつの視点にとらわれない相対化の思考法といってもよいでしょう。
― 27ページ
みんなの感想・レビュー・書評
とても分かりやすくて、いろんな人に奨めたいと思った。
自分で考えるきっかけになるし、自分の頭で考えるというは当たり前のようでなかなかできないことを、いかに実践するかを丁寧に解説してある。
なぜ?なぜ?と考えましょう。
複眼で見ようと。
素晴らしいけど、
議論のレッスンのがシンプルで良いなぁ。
わかりやすいです。でも
マスターはとっても難しいと感じました。
途中でしんどくなっちゃった。
355
僕はこの本は好きだった。
というのも、前に読んだ、ショーペンハウエルの「読書について」や斎藤孝の「就活力」等に書かれている考えることの重要性を述べるだけではなくそれを鍛える手段が説明されているから。
ここに書かれている「物の見方」を、これから出会う現象に当てはめていくと、考え方が洗練されていくと思います。
とはいえ、全体的に、それは「豊富な知識」を前提としないと成立しないのでは?と思いました。もちろん、著者は、知識も重要と言っているが、どことなく、知識の存在感が薄いと思う。
で、著者自身は、アメリカの大学で死ぬほど読書をしてきたわけだから、その結果、知識がなくても考える力は鍛えることができるというロジックの展開は、そもそも因果関係が逆転しているように思う。
疑問に思うには、他との比較が。
概念レベルでモノゴトを捉えるには、そのレベルでの知識が。
と、何かと知識を前提としないと発想できないよね、ということが多いと思う内容だった。
「自分の頭で考える」という思考法について書かれた本。自分が普段どれだけ思考停止をして、情報をただ受け入れるだけになっているのか、実感させられた。TVやインターネット、新聞の情報をうのみにすることなく、批判的に考え、色んな角度から問いを展開する方法について書かれている。具体例もわかりやすく面白く、著者の言っている内容がすんなりと理解できた。
学校教育では正解を導くことが要求され、それが出来る人が優秀な人だとされるが、実社会では正解のない問題も多く、そういった問題にどう立ち向かっていくかが大切となる。本書はそのような答えのない問題への対処の仕方へのヒントとなると思う。
とにかく非常に面白かった。
多面的に物事を捉え、自分なりの考えを持つことの重要さが理解出来ます。
様々な事例を取り上げて、多面的に物事を捉えるとはどういう事かをレクチャーしてくれますが、私的には特に偏差値に関する論考が参考になりました。単なる統計的な数値でしかない偏差値がいつの間にか受験戦争のシンボルとして悪者視され排除されていく過程はとても興味深いものでした。
教育学を教え大学教育について考えてきた教授は、論文を執筆するだけでなく講義でもその考えを実践してきた。常識やハウツー的マニュアルに頼るのでなく、自ら考える能力はどうすれば形成できるのか?ありきたりなステレオタイプから抜け出し、知識や情報に振り回されない視点とはどのように身に付けられるのだろうか?そのアプローチを、学生に伝えるために丁寧に、丁寧に解説していく良書。 いや、正直そんな新しい発見は無か... 続きを読む »
大学のゼミの先生が薦めていた本。あらゆる物事にたいして、真っ正面から見て鵜呑みにするのではなく、多方面から様々な見方をして、間違った情報や偏った意見を疑ってみよう、という本。その様々な見方をする方法が書かれています。例と一緒に見ていくから分かりやすい。確か大学生の人気書籍で1位になったとかならないとか…(記憶が定かでない…)。今までの自分が単純すぎて愕然としました!今の時代には絶対に必要な能力だと思う。良本です!
「自分で考えろ。読んで考えろ。書いて考えろ。問いを立てろ。見方を変えろ。」って感じの本でした。行うは難しだけど全く正しい。
ハウツーはともかくとして、思考停止しないこと、マジックワードに惑わされずに自分の言葉で考えること、問いを発すること、などなど。当たり前だけれどそれが難しい。 質問はありますか?と言われて、誰も何も言わないことが多い。話を聞いてなかったのか、と思われるようなくだらない質問をするのは論外だけれど、それってあまりに何も考えてないみたいじゃないか、と思ってしまう。 テレビというメディアを、受動的だから... 続きを読む »
ものごとには、二面性が存在する。非線形、複雑系に存する世の中にあって、単眼的な思考ではその本質を見失う。誰でも日々圧倒的な情報量を浴びている現代、思考停止に陥いるということは、あらゆる意味で後れを取ってしまうということに他ならない。頼れるのは「自分の頭」だけだ。したがって考える力というもの身につけるということが肝要となる。 本書には考える力をいかに育てていくか具体的な例を挙げながらその方... 続きを読む »
序章 知的複眼思考法とは何か 1.知的複眼思考への招待 「自分の頭で考える」ということ 複眼思考を身につけよ 2.「常識」にしばられたものの見かた 授業の中のトリック 単眼思考と複眼思考 3.知ることと考えること 「正解」という幻想 アメリカの大学での苦悩 複眼思考への道 第1章 創造的読書で思考力を鍛える 1.著者の立場、読者の立場 ステップ1 読書... 続きを読む »
7/15読了。よく「批判的に物事を捉えるんだ」とか、「色んな視点からものをみるべきだ」とかが盛んに言われている中で、そもそも「考える」とはどういうこと?「考える」って言ったって具体的にどうすりゃええの?どうすれば深く考えることができるの?ということこに突っ込んで丁寧に解説した本。個人的に好きなのが、「なぜ?」と「どうなっているのか?」の往復。問いを立てて、分解する。問いをずらす。この本にはたまたま出会って何となく買ったが、買って正解。
大学教授が新入生に勧める本の常連。しかし、新入生に留まらずに全ての人が自らの思考を深めることができるようになる指南本。多様化の波が押し寄せる混沌とした世界でサバイブする力を高めたい人は一読の価値あり!
実践できてるかは別として、内容はそこまで目新しい考え方ではなかったなぁ。考え方が順序だてて説明されているがためのこのボリューム。丁寧だけど、丁寧すぎると見る人もいるかも。

感想とレビューはこちらから。





