知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)

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著者 : 苅谷剛彦
  • 講談社 (2002年5月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062566100

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 考えるためのツールを具体的に提供してくれる。
    問いを立てる、で終わらずどのように立てるかの道標があってわかりやすい。
    クリシンに似ている。互いの理解を補完できていい。

    ①知的複眼思考とは?
    ②複眼思考を身につけるには?
    ③問いの立て方とは?


    1、ありきたりの常識や紋切り型の考え方に捉われずに、物事を考えていく方法
    2、「常識」に捉われないためには、何よりも、ステレオタイプから抜け出して、それを相対化する視点を持つことが重要
    3、知識も大切だが、「正解」がどこかにあるという発想からは複眼思考は生まれない


    1、多面性に注目・分解し、その要素間の関係を考える
    実体論→関係論
    2、意図せざる結果を見つける(「にもかかわらず」を探す)
    √副産物、副作用への視線
    √抜け道の誘発ー裏をかく人々への視線
    √小さな出来事大きな意味
    √当たる予言、外れる予言
    3、問題を問うことを問う(問題の捉え方をずらす)
    メタの視点に立つ
    「何が問題か?」ではなく、「なぜ問題になったか?」を探ることで、その問題が問われる文脈に目を向ける
    ex.パソコンを使いこなすにはどうしたらいいだろう?→なぜ今、パソコンを使いこなす必要があるのか?
    √「ある問題を立てることで、誰が得をし誰が損をするのか?」問題を取り巻く利害関係を捉える
    √「問題が解けたらどうなるか?」考える


    ・6つのなぜ
    →よく言われること。だが、最初のなぜに対する答えの方向がずれていると、どんどん変な方向へ深掘ってしまう
    ・なぜという問いからの展開
    1、因果関係を問う
    〈原因と結果の関係を確定する原則〉
    √原因は結果より先行しなくてはならない
    √原因の現象も結果の現象も変化している
    √原因以外の他の要因が影響しない
    2、疑似相関を見破る(=重要だと思っていたことを疑似相関と見抜く)
    同じ原因、違う結果/違う原因、同じ結果の事象を探す
    「なぜ?」という問いを「◯◯はどうなっているか?」に置き換える
    ビッグワードを禁止する

  • 教育学を教え大学教育について考えてきた教授は、論文を執筆するだけでなく講義でもその考えを実践してきた。常識やハウツー的マニュアルに頼るのでなく、自ら考える能力はどうすれば形成できるのか?ありきたりなステレオタイプから抜け出し、知識や情報に振り回されない視点とはどのように身に付けられるのだろうか?そのアプローチを、学生に伝えるために丁寧に、丁寧に解説していく良書。

    いや、正直そんな新しい発見は無かったんですよ。「書く事で考える」「問いの立て方を掘り下げる」「逆説や関係論的な見方をする」そういった思考法ってこれまで無意識にやってたりするんで。でも、その個々の要素をこれだけ体系的に、きちんとその理由も説明していくことでいままで点で理解した事が面で見えてくる感じ。そして身に付け方についても、基礎から発展の流れできちんと教えてくれる。

    最後に。本書では複眼的思考を身に着けるための方法として「批判的読書」を薦めている。それは、手に取った本を初めから非難するような気持ちで接するのではなく、著者と対等な立場になって考える道筋を追体験し、その上で自分だったらどうするかという代案を出す行為だ。そう、この本に対していかに批判的読書を行えるのか?これが、読了者に対する卒業試験だ。

  • 実践できてるかは別として、内容はそこまで目新しい考え方ではなかったなぁ。考え方が順序だてて説明されているがためのこのボリューム。丁寧だけど、丁寧すぎると見る人もいるかも。

  • タイトルに魅かれて買ったけど、相当ひどかった。久しぶりに、文書力のない、読みにくくしかも中身もそう魅力的でもない、正直くだらない本を読んだと感じた。
    私はすでに著者がドヤ顔で主張している、

    本を読むときは著者と同等の立場で読むこと
    批判的な見方をすること、鵜呑みにしないこと
    ステレオタイプにはまらないこと
    物事の二面性、多様性を重視する

    全て実践してるからかもしれない。だけど、私は時々こういう、ーの方法、読書のススメ のような本を斜め読みして、ウンウンと頷きそうだよねと納得しながら再確認して読むけどこの本は読んでてイライラした。
    まずは文書力、説明力がない!!!!最初に、著者の使う単語や用語を簡潔にようやくすべき。内容もなんだか著者の自慢が多いし、この本自体ステレオタイプだった。
    定価で買って損した 早く古本に売りたい。

  • 物事を深く考えていくには「常識」などに捕らわれた一面的な思考から脱却し、様々な問いや視点を駆使して多面的にとらえることが必要不可欠である。
    では、そのような多面的な物事のとらえかた――すなわち「知的複眼思考法」ができるようになるにはどうすればいいかを懇切丁寧に解説する本。

    第一に読書の効用を説き、読書をする姿勢においても「批判的読書」「創造的読書」が大切であることを解説する。
    その後、読書で培った複眼的思考を議論や時事問題へ適用し物事の理解において「問い」を立てることの重要性とどのような「問い」が求められるのかを述べている。
    最後は「問い」に対してもメタ的な思考を養い、多面的にとらえるために立てた「問い」そのものが新たな硬直や偏見を生み出してはいないか、それを考えていく方法について書かれていく。

  • 読書術,思考に関する方法論の記述がためになる。
    「本でなければ得られないものは何か。それは,知識の獲得の過程を通じて,じっくり考える機会を得ることにある―つまり,考える力を養うための情報や知識の格闘の時間を与えてくれるということだ」(p. 70)
    エッセンスが同書に数多く含まれているので,再読に値する書。

  • 思考力、判断力を鍛えるには?ステレオタイプの単眼思考を避け、複眼思考を身につける。複眼思考を身につけるには?情報を正確に読み取り、論理をきちんと組み立てる。1章、批判的読書の効用。2章、文章を書くことで論理的表現を身につける。3章、考える筋道としての問い「なぜ」。4章、物事の二面性、多面性を捉えるための方法。要再読。

  • 答えるのではなく問う

  • ハウツーはともかくとして、思考停止しないこと、マジックワードに惑わされずに自分の言葉で考えること、問いを発すること、などなど。当たり前だけれどそれが難しい。
    質問はありますか?と言われて、誰も何も言わないことが多い。話を聞いてなかったのか、と思われるようなくだらない質問をするのは論外だけれど、それってあまりに何も考えてないみたいじゃないか、と思ってしまう。
    テレビというメディアを、受動的だからと敬遠したこともあったけれど、読書だって読み終わっても何も考えなければ同じだなあと反省した。
    96年とかだいぶ前の本だから、いまのツイッターとか震災後のあれこれを踏まえたらどういう論旨展開になったのかなーと。他人の言葉を簡単に引用して、他人の言葉に影響されてるひとがあまりに多いんじゃないかな。自分も然り、だけれど。
    TLで流れてることを受けて、それに関してツイートするだけって、なんか自分では何も考え出してないみたい。

    まあとにかく、思考停止しない、鵜呑みにしない、なるほどとすぐ納得しない、が理系大学生としての当面の目標だな!

  • 「自分の頭で考える」そのためのエッセンスがぎゅっとつまった良著。

    人の意見を鵜呑みにしない批判的態度の身につけ方、物事を多角的に捉えるための視点の動かし方、考えるための問いの立て方など、思考の基礎が要点を押さえて分かりやすく解説されている。また、読者が受け身にならないよう各章に例題を用意し、学んだことが実践できるような工夫がなされているのも本著の優れている点だ。

    個人的にこの本を読んで良かったのは、問いの立て方の具体的なノウハウを学べたこと。問いの種類と深さが増したことで、自分の思考の幅がぐっと広がった。

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常識にとらわれた単眼思考を行っていては、いつまでたっても「自分の頭で考える」ことはできない。自分自身の視点からものごとを多角的に捉えて考え抜く-それが知的複眼思考法だ。情報を正確に読みとる力。ものごとの筋道を追う力。受け取った情報をもとに自分の論理をきちんと組み立てられる力。こうした基本的な考える力を基礎にしてこそ、自分の頭で考えていくことができる。全国3万人の大学生が選んだ日本のベストティーチャーによる思考法の真髄。

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)はこんな本です

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