知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)
- 講談社 (2002年5月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062566100
感想・レビュー・書評
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3.3
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レポート評価の考えた形跡というのが響きました
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二面性とか多面性とかという言葉を敢えて使っていない理由は何か。
複眼思考法とはどういうものか。
ポイントを押さえて書いてあるので見直し易い。
例として挙げられていること以外を自分で考えることで更に思考の幅が広がった。
ただ何でもかんでも疑って掛かると疲れる^^;
疑問に思う事柄を分析する際には非常に有効と感じた。
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知的〇〇と言う言葉が好きだ。
知的好奇心、知的体力、知的素直さ、知的格闘などなど…知的な思考活動がとても好きで、私自身の価値観のベースに知的好奇心を入れている。
なので「知的複眼思考法」と言うタイトルそのものに惹かれた。
本書の内容を私の言葉で言うと以下ををやっていると感じた。
・構造化
・whyの質問から解くべき課題を特定する
・メタ視点で反証する
・具体と抽象を繰り返す
それを称して知的複眼思考となるのではないか。
そうすると知的複眼思考を常に私も意識してやっていたのだと感じる。
さらにこの知的複眼思考を伸ばすためには読書が有効と言うのは朗報だ。
読書をする上で著者の言うことや意見を盲信するのではなく対等の立場に立ち、反証しながら読み解いていくことが重要だ。
そして1つの観点として、文章と文章が論理的につながっているかを確認することが大切である。
だから、しかし、したがって等の接続詞が論理的につながっているのかはあまり意識をしたことがなかった。
ただ自分がプレゼンをする際にその接続詞を誤って使ったがためにきちんと伝わらないと言う経験はあるのでそのスキルを身に付けていきたい。
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ジャンル:自己啓発・マインド リベラルアーツ
出版社:講談社
定価:968円(税込)
出版日:2002年05月20日
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苅谷剛彦(かりや たけひこ)
1955年、東京都に生まれる
東京大学大学院教育学研究科修士課程を修了後、ノースウエスタン大学大学院博士課程を修了、社会学博士
ノースウエスタン大学大学院客員講師、放送教育開発センター助教授、東京大学大学院教育学研究科教授を経て、オックスフォード大学教授
著者には『学校って何だろう』(講談社)、『大衆教育社会のゆくえ』(中公新書)、『変わるニッポンの大学』(玉川大学出版部)などがある
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flier要約
https://www.flierinc.com/summary/3055 -
2022/06/18
おもしろかった。 -
複眼的思考法、ものごとを多面的に捉える力をつける方法を解いた一冊。
批判的に読む、批判的に書く、物事に対して問いを立てる。
上記、3つの方法が本書では紹介されている。 -
知識はないよりあった方がよいが、知識と思考をどう関係付けるか。
アメリカで飲み大学院生活。文献を読み通す。しかし、今となっては明確な知識としては残っていない。では、役に立たなかったのか。知識に代わる何かが身についたと言える。
本でなければ得られないものは何か。
知識の獲得の過程を通じてじっくり考える機会を得ることにある。
ステレオタイプの発送×
個々の事情にこだわり過ぎ×
思考停止。
人によって違う、時と場合によって違うと言って思考停止してしまう。
具体と抽象を行き来する。概念として問題を表現し直す。
偏差値教育をやめられるか? -
常識・ステレオタイプや表面的な「わかったつもり」「当たり前だからしょうがない」という思考停止から抜け出し思考を拡げる着眼点と具体方法を示す本。良書として新社会人向けに勧められるが、実務を数年積んだ、または管理職以上が自分の思考点検に活用できる。「なぜ」と「実態」の問いを交互にくり返す、疑似相関を回避することは若手にもすぐできることで指導として有効。言葉を一人歩きさせずそのステークホルダー間の関係論として捉える、逆説「にも関わらず」を捉える、メタ視点にたち問題の文脈を捉えることは、多くの管理職が経験を積むほどできなくなるクリティカルシンキングであり、常に自戒したい。