ジェットエンジンに取り憑かれた男 上 (講談社+アルファ文庫 G 36-6)
- 講談社 (2003年3月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062567138
作品紹介・あらすじ
第一次世界大戦の真っただ中、海軍航空技術廠発動部内で、ほんの数人の集団がまだ日本には言葉も形もないジェットエンジンらしきものに挑戦していた。その中心的人物、種子島時休、永野治らの不眠不休の苦闘と情熱の物語。そして、太平洋戦争終戦の直前、日本の空を飛んだ国産ジェット機「橘花」は、まさに彼らの命を賭けた開発の賜物だった。しかし、敗戦後の航空禁止の苦渋。国産ジェットエンジンを生んだ技術者たちの姿を克明に追うノンフィクション。
感想・レビュー・書評
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日本軍初のジェット戦闘機「橘花」のエンジン開発についてのノンフィクション。
ジェット戦闘機黎明期の技術開発の舞台裏がよく判る。ジェットエンジンの理論、設計、求められる部品の材質、耐久性、精度はレシプロとは格段に違う。大戦末期に物資が不足する中で、ジェットエンジン技術開発に携わった人達の苦労は、並大抵のものではなかったと思う。何度も読み返したい本のひとつ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
終戦直前の国産ジェット機「橘花」誕生と日米英伊独の国際協力によるV2500エンジンにいたるまでの(2001年までの)話。あとがきには、それ以降の流れもフォローしている。2010年には、国産エンジンがはじめて実戦機(対潜哨戒機)に搭載されるそうである。「橘花」から実に65年ぶりである。 がんばれニポンなのである。
しかし、50年代に一人勝となったアメリカの技術力の背景には、当時、墜落したUFOをリバースエンジニアしたことが関係しているのではないかと妄想してしまう。(笑)。
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