- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062567367
感想・レビュー・書評
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プロレスファンの踏み絵になる一冊。
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購入:2009/7/17、読了:-/-/-
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世のプロレスファンに衝撃を与えた、所謂「高橋本」です。
「果たしてプロレスはショーなのか?」という疑問に真っ向から答えたこの本。
内容は皆さん、ご自分でお読みになって下さい。旧来のプロレスファンの方々には、ショッキングな内容が書かれていますので、これを見てプロレスファンをやめる方もいらっしゃるかもしれません。しかし私は、この本の発売によって、日本プロレス界がいい方向に向かうような気がしてきました。著者の文章、そしてプロレス界に対する感想を見て、そう感じました。
ただし!これを読むなら順番があります。
先に「至近距離の真実」を読み、その後に「流血の魔術」を読んで下さい。
そうしないと面白味が半減します。それは読んで頂ければわかるでしょう。
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通称「高橋本」。プロレス者としての私は、高橋本以前と以降で決定的な何かが変わってしまったのを否定できない。それでもプロレスは観戦が趣味なのには変わりないんですが。
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プロレスの試合すべての勝敗が予め決まっていることや
流血はカミソリで切っていたことなど
ショッキングな内容が目白押しです。
猪木神話は僕の中で崩壊しました・・・。
ただ、プロレスへの愛情はすごい感じます。
プロレスはキング・オブ・スポーツではなくて
キング・オブ・エンターテイメントを目指せという提言は納得いくし
実際にハッスルなんかはその路線で人気を博してきているので
プロレスの未来を悲観せずに済みそうです。
ハッスルは高田とか小川が明らかに「演じてる」ところが面白い。
割とセメント(真剣勝負)が好きな人たちが参加してるのは
最初から演技だと割り切って楽しんで出来るからじゃないかと思うし
八百長ではなくて究極に鍛えた肉体を使った演技だと思えれば
もっともっとプロレスは楽しく広がるんじゃないかと思いました。
僕は割とエンターテイメントとしてプロレスを見ていたので
逆に違和感がなくなったというか。
プロレスラーが一般人と比べてホントに強いのは分かりきってるし。
藤田のようにPRIDEとプロレスの両方に参加して
自分の中でバランスを取るような選手も出てきてることだしね。
長く深くプロレスを愛してきた人には受け容れ難い本かもしれませんが
逆にプロレスに対しての信仰心を
問われている本でもあるかもしれません。