家族を「する」家―「幸せそうに見える家」と「幸せな家」 (講談社+アルファ文庫 A 79-1)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062568210

作品紹介・あらすじ

夫婦の寝室を住まいの基本軸に!家族と住まいの関係に独自の視点をあたえて、ベストセラーを生んだ著者だから言える言葉だ。家族に問題を抱えている人が多い。子どもの引きこもり、家庭内暴力、子育て中の主婦の閉塞感、会話のない夫婦別室化と母子密着、増える少年の凶悪犯罪など。原因は、情報化社会とくに携帯電話だ、と著者は言う。この本には、リビング中心の家族団欒を見直し、夫婦の寝室を住まいの基本軸に発想転換させる知恵が詰まっている。

感想・レビュー・書評

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  • 痛いところを突かれた感じ。オイラもガキが生まれてから20年も夫婦別室だ。手遅れじゃないか、オイラ?しかも嫁と下の女子高校生は今も一緒に寝ている。夫婦別室と母子密着のダブルパンチじゃないか。昔、お袋が「夫婦は一緒に寝たほうがいい」って言ってたことを思い出す。家族って夫婦から始まったんだもんな。愛し合わない夫婦が愛のある家族をつくるって普通に考えたら変だ。軸がブレてたら壊れるよな。オイラが子どもの頃、お袋が「夫婦は別れちゃダメ。子どもも同じことを繰り返すから」って言ってたな。確かに身の回りに多いかも。それにしてもオイラは自分が新人類って呼ばれていたことも忘れていたよ。もともとろくなもんじゃない世代なのかな(笑)やっぱり愛がなくちゃねと痛感したけど、これ以上本気で考えると家族解散しか見えなそうなので熟年離婚されるまでカネではできるだけ貢献していこう。どこにいったオイラの愛?

  • 「男の家づくりは、家を手に入れ、ローンを組んだ時点ですでに「終わっている」のか。」

    家族、それは社会の最小単位である。いつからか家族は意識して維持しなければいけないものになった。そして、家はその家族が集う場所だ。小型テレビが普及し、現在ではスマホが普及し、リビングの大型テレビは家族を集める装置ではなくなった。これはとてもわかる。小さいころ、見たいテレビがあればチャンネル争いをした。しかし、各部屋にテレビが与えられてからは、誰もが自分の部屋でテレビを見るようになった。たとえ、リビングの大型テレビで同じものが上映されていても。

    夫婦の会話がなくなり、家族が解体していく。各人が各人の趣味に没頭し、結合は解けていく。えぐいほどにわかりやすい。

    郊外の住宅は、同じような人たちが住む。年収、教育水準等が似る。なぜなら、その住宅を購入できる人々だからだ。だから、周囲との競争はなくならない。

  • 意識して家族をする
    夫婦同室 軸を夫婦とする

  • 〜イギリスのスキンメーカー、Durexの2000年の調査によると、日本の夫婦の性的コミュニケーションは27ヶ国中だんトツの最低で、回数にしてアメリカの3割程度にすぎず、最下位グループである中国、タイと比べてもその半分しかありません。〜


    そんなに少ないんだ〜
    原因は何に?食事?文化?コミュニケーション能力?

  • とても読みやすい「家族と住まい」論。夫婦同室には懐疑的だったが、読むと納得。痛いところ突かれた…。夫婦の関係性は個人的にホットな話題で結論が出ないが、親と子の関係も変な幻想を抱かず、「契約」と考えてよいのかも。そこからスタートして、意識的に維持していく努力をするほうが、結果的によさそう。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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