万物の死―自然の死から〈死〉を考える (ブルーバックス (B-1165))

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著者 : 小原秀雄
  • 講談社 (1997年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062571654

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万物の死―自然の死から〈死〉を考える (ブルーバックス (B-1165))の感想・レビュー・書評

  • 夜寝る前のフォトリーディング。
    5人の著者がそれぞれのテーマで「死」について考える。テーマは…:

    1.動物の死
    2.植物の死
    3.細胞の死
    4.人間の死
    5.宇宙の死

    「誰が宇宙を造ったか」の次に読むブルーバックスの本としては、宇宙の死についての章も在り、なかなかふさわしいのではないかと自負。

    本書の終わりの「宇宙の死」では、膨張する宇宙が膨張し続ける説を取っている。すなわち最後には完全なる無と暗黒が残り、時間が立ち続ける・・・。「誰が宇宙を造ったのか」では多くの科学者がこの説を“拒絶”していると説明されていた。それは願望的拒絶なのかも知れないが、本書は収縮説を採らず、無だけの暗黒の時間を読者にわざと想起させて筆を収めているあたり、多少技巧的な(文学的)終わりの演出のような気がしてちょっと愉快であった。

    朝の高速リーディング。熟読を交えて読了。昨日の「誰が宇宙を造ったか」に3時間もかけてしまったので、意識して短くした。でも内容的にはエッセイ集だったのでそれほど時間もかからない性質の物であった。

    下記に付箋を貼った箇所の要約をのせる:

    13:像の墓場は存在しない。これは象牙商人が大量の仕入れ(大虐殺)をしたときの言い訳が流布した物。

    15:動物は死期を自覚するという説もあるが、身体の弱ったことによる恐怖を、防衛反応で敵のいないところに待避し、人には死を前にいなくなるように解釈されているのではないか。

    43-44:人間のように寝たきりになる老化は動物の中ではきわめて希少。(でも最近はペットが寝たきりになり介護されている・・・。ペットの死が人間化されているか?)

    58:原爆や空襲後の植物の感動的な再生。

    62:1951年に大賀博士が発見し発芽させた大賀蓮は、1500~2000年前の種。

    111:細胞の死には2種類ある。アポトーシス(自然消滅)とネクローシス(外傷などによる死。壊死)。

    113-114:テロメアは細胞分裂のたびに短くなる、細胞分裂の回数券のような物。これがなくなると細胞分裂できなくなる。がん細胞にはこれを延長させる物質、テロメアーゼが見つかっている。ガン化するとなぜテロメアーゼが現れるのかは不明。

    132:枯れ葉はアポトーシスの例。

    153:日本人の死体に対する意識は諸外国と違い、死んだ霊が戻る場所と考えられていた。

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