意識は科学で解き明かせるか―脳・意志・心に挑む物理学 (ブルーバックス)
- 講談社 (2000年3月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062572859
作品紹介・あらすじ
物質からできている脳に、なぜ「意志」が生じるのか?劇的な進歩をとげた近代科学に、立ちはだかる最後のハードプロブレム。人間は自らの脳で、この問題を解決することができるだろうか。21世紀の科学革命を予測する。
感想・レビュー・書評
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意識のハードプロブレムに大胆な挑戦をおこなう脳科学研究者の茂木健一郎と、ニューサイエンスにかんする著述活動で知られる天外伺朗が、物理学と脳科学にまたがって意識の謎をテーマにした対談をおこなっています。
前半では天外が、みずからの関心にもとづきつつ量子力学の発展を振り返り、デイヴィッド・ボームの「ホログラフィ宇宙モデル」への期待を語ります。後半では茂木が、ロジャー・ペンローズの『皇帝の新しい心』などの著作をヒントに、脳科学における「結び付け問題」などを解決するための展望を切り開こうとするもくろみを語ります。こうした二つのテーマを軸に、それぞれの議論に対する対談がおこなわれています。
天外や茂木の読者には、おもしろく読めるのではないかと思いますが、一般の読者にとってはしばしば展開されるアナロジーにもとづく議論が目についてしまい、戸惑いをおぼえるのではないかという気がします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
250円購入2000-10-19
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天外さんと茂木さんの対談本。精神や意識を量子力学的な見方で分析できるとする天外さんの理論を、量子力学のトピックを積み上げる形で解説してくれる。量子力学の非主流意見を知るのにもなかなか良いと思った。
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17世紀後半、心と物質は別のものと考えるようになったのが近代科学の始まり。すなわち、宗教と科学の分離。ガリレオガリレイは宗教裁判にかけられた。そして21世紀、また心と物質は一つになるかもしれない。そういう本。
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やっぱり量子力学とか素粒子とか出てきた段階で目が泳ぐ(笑)
ただ物質が先か心が先か、で今回は心が先と考えるといろいろ説明がつくのでは?と天外さんが提案していると言うことだけつかみました… -
神経伝達物質の運び屋の謎を解明したという今度のノーベル医学生理学賞はエポックメイキングじゃないかとおもうが、茂木さんの意見を聞いてみたいところだ。天外さんは量子力学と仏教の唯識の共通性を説くのだが、心の問題へのアプローチというのは多角的であるほど面白い。これは企業経営なんかにしても同じことだ。
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茂木さんの本を久しぶりに読んだ、漫画に出そうな最先端の意識の話し
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[ 内容 ]
物質からできている脳に、なぜ「意志」が生じるのか?
劇的な進歩をとげた近代科学に、立ちはだかる最後のハードプロブレム。
人間は自らの脳で、この問題を解決することができるだろうか。
21世紀の科学革命を予測する。
[ 目次 ]
第1章 「量子力学」が描く世界(近代科学の発展を振り返る;アインシュタインが口火を切った ほか)
第2章 「隠された秩序」は存在するのか(「量子力学の不思議」―波動の重ね合わせ;「量子力学」と哲学的世界 ほか)
第3章 意識と脳科学(脳科学の現在;記憶のメカニズム ほか)
第4章 科学は心を解明できるか(「ツイスター」とはなにか;ツイスターで世界は記述できたか? ほか)
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【NASA推奨・初代1も納得科学的裏付け本】
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内観によって何が出てくるかというと、
仮説が出てくる。
その仮説を一生懸命に努力して検証していくのが、
サイエンティストの役割だと思うわけです。