植物はなぜ5000年も生きるのか―寿命からみた動物と植物のちがい (ブルーバックス)
- 講談社 (2002年3月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062573658
作品紹介・あらすじ
200歳の人間はいないのに、200歳の屋久杉はまだまだ子供。どちらも細胞からできているのに、動物と植物のこのちがいは、なぜなのだろうか。なぜ生物には寿命があるのだろうか。生物の「生」の不思議を解き明かす。
感想・レビュー・書評
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実際には、人間の感覚で「5000年生きている」のとはちょっと違うようだけど…。
ともかく、動物とはまったく異なる発想で生き続けている植物のお話。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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植物はテロメラーゼを生殖器以外の部分にも持っていて、細胞分裂の際にテロメアが減らないから、無限に新しい細胞を作れる?
植物の体はほとんど死んでいる細胞でできている。樹齢千年を越える木も、生きている細胞のそれ自体の寿命はそんなに長くない。ずっと同じ細胞で生き続けている動物の脳みそや心臓の寿命のほうが長いのだって。それを思えば、うまくいけば百年そこそこ生きる人間はけっこう頑張りますねと慰められるかも。
植物は細胞壁があるからガンが転移しないというのをうらやましく思った。 -
植物のみならず動物も触り創世から現代まで網羅した本
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新書文庫
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そもそも動物と植物を同じ土俵で比べることはできないようだ。
というのも、動物の体はほぼ全て「生きている細胞」からできているが、植物にはいくつもの死んだ細胞ありきで生きている(例えば道管は水分を根から葉へ送るために、中空状態で硬化した「死んだ」細胞らしい)。
そうなるとそもそも生きてるって何だっけ?となる。また生死を仮定しようとすると「どこからどこまでが個体か」という問題にぶちあたる。
そのあたりを自問自答させることが著者の狙いのような気がする。 -
寿命とは何か?杉の老木が何年と言った時に、芯の部分は既に死んでいる。菌の場合だと、どんどん分裂していくが、元の菌はどれか?人間の場合だと、個体が何かわかるような気がするが、他の生物ではよく分からない場合がある。そういうことを考えさせてくれながら、植物の構造について詳細に説明してくれる。読み終わって少し見方が変わった。
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地球の誕生から、生命が生まれ、命がどうやって多様性の中生きてきたかを考えさせられました
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植物と動物の違いから始まり、いろいろな植物(針葉樹や広葉樹など)の構造の違いなど、知っていたようで深いメカニズムや深みがあることを教えさせてくれた。若干、読み物というよりも専門的ではあるが、スラスラと読み進められた。
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私が知りたいことが、あまり書いていなかった。
あまりにも散漫なテーマの取り上げ方で、
「博物学的知識」という感じです。
寿命とは一体何か?
何故死んでしまうのか?