数学21世紀の7大難問―数学の未来をのぞいてみよう (ブルーバックス)
- 講談社 (2004年1月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062574297
作品紹介・あらすじ
1問解ければ、100万ドルがあなたの手に!
いったい、どんな問題なのだろう?なぜ解けないのだろう?
「リーマン仮説」「ポアンカレ予想」「ホッジ予想」「バーチ、スウィンナートン=ダイアー予想」「P対NP問題」「ヤン・ミルズ理論」「ナヴィエ-ストークス方程式」
2000年5月、クレイ数学研究所はそれぞれ100万ドルの賞金を懸けて、21世紀に解決を期待する7つの未解決問題を発表した。この「ミレニアム賞問題」を、高校生でもチャレンジできるように解説した、数学ファン待望の本。
感想・レビュー・書評
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ミレニアム問題7つを、よくぞこれだけの紙数で説明できたものだ。感嘆する。
一般に入門書としては評価が余り得られないようだが、私個人としては、ところどころ「なるほど、あれはそういうことだったのか!」と頷かされることしきりであった。学術書では譲れない専門用語や概念を分かるように説明したいとの情熱の賜である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
20190427 下京図書館
こういう本で数学ファンを増やすことが、明日の科学立国の地ならしになる・・・のだろうな。内容は難しいが、難しいなりに憧れを呼び起こさせるというテクニック。 -
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結局何を読者に伝えたいのか全く分からない。
数学を深く分かっている人が「高校生にも分かりやすい」本を書くことを目指すと、ここまで中途半端になってしまうのかと驚いた。 -
『201208 数学強化月間』
ミレニアム問題の7つはそれぞれ何に関する問題なのか、そのエッセンスだけでもと思ったのだが…
ちょっとでも理解できた(気がする)のは1割くらい。それも他の本で馴染みのあった『ポアンカレ予想』と『P対NP問題』の表面的なイメージができた程度。あとはまるで歯が立たなかった。
ζゼータ関数のすごさを知りたい。でもわからない。
いずれ読み返せる日が来るといいなあ。 -
久方ぶりに読み返してみたが、確かに一つ一つの問題の説明は良くないと思う。
7つをまとめて1冊の本にしたらこれが限界とも思うが、著者の説明に振り回されないようにしないと読み切れない。 -
中村さんについては竹内薫さんと同様、「コマ大」で知ったのだ。それでブルーバックスを書いてるのも知り、読んでみようかなと思った。もう4年近く前の話だ。「コマ大」については放送開始当初から高校を卒業するくらいまでは見ていたのだが、まだつづいているんだね。よくネタが尽きないものだ。クレイ研究所のミレニアム問題について知ったのは、「トリビアの泉」。TVの影響で読んだ本なんですね。これを買ったのは3年前、浪人してたとき。全然歯が立たなかったのだけど、2年半大学生をやってる今でもそれはあまり変わってなかったり・・・さてこの本は、2000年にクレイ数学研究所が発表した、その時点で未解決の数学の難問、いわゆるミレニアム問題それぞれについて、解説したものだ。ポワンカレ予想については、実はこの本が出た当時既に解かれていたことになるが、数学の難問は証明が正しいと判断されるまで時間がかかるらしいので。リーマン予想や、P対NPとかも論文は出てるんだよね。ミレニアム問題は物理とも関わりがあるという風に聞くけどたしかにそんな感じはする。ヤン=ミルズ場(あるいは内山場?)の云々とか、ナヴィエ-ストウクス方程式の解の存在云々は聞くからに物理っぽい。リーマン予想についてもダイソンが原子核との関連を示唆したり・・・ できることなら数学と物理の奥深い関連を味わってみたいものだけど、抽象的でとっつきにくいよなあ。著者もイメージが湧きやすいように工夫はしてくれてるんだろうけど、しかたないか。
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いくら高校生でもわからんだろうこの内容は。わかった気持ちになってるのは筆者だけではないか。例とか比喩の使い方や用語の使い方が理解しにくいことこの上なし。
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[ 内容 ]
2000年5月、アメリカのクレイ数学研究所が700万ドルの賞金を懸けて話題になった7つの数学の未解決問題。
この21世紀の難問を、高校生でもチャレンジできるように解説する。
ガロアが群論を作り出したように、この難問から、明日の数学が生まれるかもしれない。
[ 目次 ]
リーマン仮説
バーチ、スウィンナートン=ダイアー予想
P対NP問題
ポアンカレ予想
ホッジ予想
ヤン‐ミルズ(理論)の存在と質量ギャップ
ナヴィエ‐ストークス(方程式の解)の存在と滑らかさ
[ POP ]
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☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]