新しい高校化学の教科書―現代人のための高校理科 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062575089

感想・レビュー・書評

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  • 高校レベルの化学についての通読書。

    約20年前に高校生だった自分が読んでの正直な感想は「自分は化学をわかってなかったし、わかってない」。細かい知識を覚えていないのは当たり前、ただそれ以上に「なんで、ここを覚えておかなければならないのか?」という肝の部分が分かっていない。
    それがこの一冊で理解できるのか、と言われると正直微妙なんだけど…細かい具体的な化学問題・知識で飲み込めないものが出たとき、この本に書かれているような「教科書的な知識の肝」を再確認すれば、いろんなものが理解しやすくなるかも知れない、そんな風に思った。

    第8章「人間と化学のかかわり」も印象的な章。
    ジャンル分けするなら「環境化学」や「生化学」に相当する部分。20年前も軽く触れられてはいたし、多分今の教科書でもそこまで詳しくやるわけでもないんだろう。ただ、少なくとも20年前は教科書レベルでここまで自信をもって言い切れる本は少なかった。時代は変わったんだな、と。

    コラムなどの読み物で、教科書的知識を深める工夫も多く。「化学はやったけど…わからんかったな~」という人におすすめの一冊です。

  • 生活での物質の用途の説明が豊富

  • 高校化学が嫌いだった人にこそ読んで欲しいです。
    受験とか試験とかの勉強という立場でなかったら、化学はもっとおもしろく説明できるはずなんです。
    そういう意味で「現代人のための検定外教科書」は的をついていますね

著者プロフィール

左巻健男
1949年生まれ。東京大学非常勤講師。元法政大学教授。『RikaTan(理科の探検)』誌編集長。
千葉大学教育学部理科専攻(物理化学研究室)を卒業後、東京学芸大学大学院教育学研究
科理科教育専攻物理化学講座を修了。
専門は理科教育、科学コミュニケーション。
主な著書に、ベストセラー『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』(ダイヤ
モンド社)ほか、『学校に入り込むニセ科学』(平凡社)、『おもしろ理科授業の極意: 未知への探究で好奇心をかき立てる感動の理科授業』(東京書籍)、『面白くて眠れなくなる物理』(PHP研究所)、『中学生にもわかる化学史』(筑摩書房)などがある。

「2022年 『世界が驚く日本のすごい科学と技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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