進化から見た病気―「ダーウィン医学」のすすめ (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062576260

作品紹介・あらすじ

感染症、遺伝的疾患、生活習慣病…。「病気」はヒトにとって不都合であるように思えるが、その症状の多くは身体を守るための防御反応であるということ、また、病気の原因遺伝子にはヒトが生き延びるために有益なものがあったということがわかってきた。進化論をもとにした「ダーウィン医学」によって明らかになりつつある、病気があることの意味を豊富な例とともに平易に解説。

感想・レビュー・書評

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  • 2021年4月期の展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00286401

  • 進化学的観点から様々な病気について考察した本。誰にでも分かりやすく書かれていて、読みやすいです。

    本書の主題であるダーウィン医学とは、その病気がなぜあるのかを生物の歴史の中から解き明かし、病気そのものの進化学的意味を問う新しい学問であると筆者は主張しています。

    第二章では、風邪によって体に起こる症状の意義や薬の効果が分かりやすく説明されており、現在の状況で、誰もが理解するべき内容であると思いました。

    遺伝子の人為的選択は、遺伝子の多様性を保護するという点から、人類の今後最大の課題であると感じました。

  • 正直知ってるぞ、とか、当たり前じゃないか、と思うことが割と多く載っており、これは初心者向け…本当に生物学の知識があまりない人向けの入門書なのだろうなと思った。風邪を引いた時の色んな諸症状にはちゃんと理由があるんですよ、ということを知らない人が読むとへーと思うことが多いかと思う。

  • サイエンス

  • 1月9日 風邪の日

  • 生物学的な病気の意義がざっくり分かる。他の細菌やウイルスなどとの関係も考慮しないと本当の医学は見えてこない。個々の病気の掘り下げ方が浅いので、あくまでも入門書の位置付け。

    ・人の身体を構成する細胞数が60兆個。腸内細菌は100兆個。糞便の約半分は腸内細菌とその死骸。
    ・臆病や不安になりやすい性質は生き残るために有利な性質。
    ・遺伝子の働きというのは常に環境との相互作用で決まるものであり、特定の環境では生存に有利だった遺伝子が異なる環境のもとでは新しい病気の原因になったりすることもある。
    ・つわりは胎児を守り安全な出産を確保するために進化した性質。

  • よかった。。

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著者プロフィール

北海道大学大学院理学研究院准教授,理学博士


「2008年 『地球の変動と生物進化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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