量子重力理論とはなにか―二重相対論からかいま見る究極の時空理論 (ブルーバックス)
- 講談社 (2010年3月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062576758
作品紹介・あらすじ
量子化される時空
最先端の「時空の物理学」にチャレンジしよう
時空と重力の基本原理である相対性理論と、素粒子と原子を記述する量子力学。この2つの原理を満たす時空の理論(=量子重力理論)は、はたして可能なのか?そもそも「時空を量子化する」とは、どんなことなのか?物理学最先端の研究とその雰囲気をあえて数式を使って解説する。
物理学最大の問題の1つ、それは時空構造の追究、つまり空間と時間の構造の数理モデルを作ることです。その条件は、時空と重力の原理である「相対性理論」と素粒子・原子などのミクロな理論「量子力学」が共に成り立つことです。では、「相対論と量子力学が共に成り立つ」とはどういうことでしょうか?それが「時空の量子化」です。
感想・レビュー・書評
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特殊相対論と量子論の話で半分強の頁を割いていて、残りで量子重力理論への流れを書いてある。
この分野の本格的な物理学生はもちろん原論文を読んだほうがいい。ブルーバックスなので専門的な内容を期待するのは酷だが、エッセンスを知りたい人にはいいかもしれない。エッセンスだけでも非可換時空の話は面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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よくブルーバックスでこの難しさを出したとある意味感心。本当に難しい。
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時空と重力の基本原理である相対性理論と、素粒子と原子を記述する量子力学。この2つの原理を満たす量子重力理論は、はたして可能なのか?
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テーマは相対論、量子論、量子時空。量子時空に関しては量子重力理論への入り口とみなせる二重相対論を記載。二重相対論から量子重力の世界を垣間見ようとの作戦とのことである。
相対論、量子論、についてはわかりやすい(特に相対論の解説はおもしろい)が、量子時空についてはなんだかさっぱりわからなかった。 -
相対論と量子論を経て量子重力理論の入り口へとたどり着くことを目的としているが、よくわからない内容となってしまっていた。これはまだ良くわかっていないものを説明しようとしているため仕方がないと言える。また、数式に頼りすぎているためイメージがつきにくいというのもあるかもしれない。
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相対論,量子論のエッセンスを見た後に,量子重力理論の近似としての二重相対論を紹介。一般向けでここまで書くかという感じで,結局よくわからなかった…。
要するに,真の量子重力理論はまだ見つかっていないけど,その近似バージョンとしての二重相対論が今注目されているようだ。これは半世紀も前の,スナイダー理論を拡張したものだそう。特殊相対論の絶対基準となる光速cに加えて,プランク重さを第二の基準としたという意味で「二重」相対論。
この本,挿絵が萌え絵でそこも注目らしい。描いたGripen氏のブログに,没挿絵が何点か収録されてた。
/「量子重力理論とはなにか」が発売になりました http://gachamukku.air-nifty.com/blog/2010/03/post-3e74.html -
文系の私には難解でした(~_~;)
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相対性理論と量子論という、現代科学の二大理論を統一しようという試みの一つととらえる。が、数式が多くてかなり難解だ。
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まったく理解できませんでした。自分の知識のなさにおもいしらされました。