新体系・高校数学の教科書 上 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 680
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062576772

作品紹介・あらすじ

アラカルト方式の数学1、2、3、A、B、Cを改め、高校数学の体系をつながりをもって一本化。数学と日常生活を結びつける"生きた題材"を取り入れ、一気に読み通せる面白さを実現した検定外高校数学教科書。

感想・レビュー・書評

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  • 某ECサイトのレビューで、高校生のときに挫折した人が大人になってから簡単に学び直す目的で読んで期待外れだったと書いている人がいたのだが、そもそもこれはそういう本ではないことに注意が必要である。
    タイトルも「新体系」なのであって、「○日でマスター」などのお手軽なものではなく、難易度や説明方法はまさに高校数学の教科書を思い出すものであった。
    高校生のときに挫折して一からというつもりで読むのであれば、高校生のときに挫折したことに挫折しないだけの気概は必要である。

    私の場合は特に高校数学に挫折した訳ではないが、今後趣味的に数学を楽しみたいと考えたときに高校数学もマスターしているとは言い難いと判断し(大学受験をしていないため、演習量などが極端に少ない筈だ)、まずは高校の教科書を通読するつもりで読んでいる。
    なお現在下巻の真ん中あたりまで進んでいる。

    当初は高校数学を復習するならば高校生向けの教材を用意するのが量的にも(選択を間違えなければ質的にも)充実していて良さそうだと思ったのだが、ある高校生をターゲットとした教材は、実は2年間待たないと揃わないという問題がある。
    そして2022年度の学習指導要領の変更により、今のタイミングだと「21年度までの3年分のものを一気に揃える」か「24年度まで全ては揃わない」かの2択を迫られることになる。なお「その都度必要な手に入るものを手に入れる」は網羅性に不安があるのでお断りである。
    そんな背景もあり一般向けの本書を選択したが、新体系と謳っているだけあって、高校生活に合わせて類似の内容が離れてしまう宿命にある高校教科書よりも纏めて類似の内容を学べるので、進めやすいのではと感じている(比較していないので印象である)。

    先にも書いたが、本書はかなり高校数学の教科書的である。
    まずはその単元で扱う内容の説明があり、公式の類を紹介し、その証明をし、例題を記載し、練習問題があるといった感じである。
    大人になって勉強が教科書とノートではなく読書になると、どうも問題を読むだけで分かった気にしがちなのだが、上巻の前書きにもある通り練習問題は考えるようにした方がいい。
    最初は紙とペンを使わずに暗算だけで練習問題も取り組んでいたが、何か別のトレーニングになっている気がして下巻になってからはすぐに解法が分かってあとは計算するだけ、といったもの以外は紙に書いて取り組んでいるが新鮮で中々楽しいものである(し明らかに理解度に違いがある)。

  • 大学教員としては、こういう「変わらない高校数学教科書」は大変重宝する。高校数学からなくなってしまった内容を学生に教えるとき、参考となるからである。

    まえがきにある通り、著者が想定している読者は「ある程度高校数学を理解できるだけの数学力がある人」である。本書で取り上げられている諸々の概念そのものがわからないなら、本書以外の書籍等で理解をある程度深めてから本書にトライする必要があるだろう。

  • [第4刷]2010年5月20日

  • もっている。いつ買ったかは忘れたので、暫定です。思い出したら変更する。5年ぐらい前かな。

  • サイエンス

  • いま振り返って思うに、数学は文系理系を問わず高校数学の全教程は学んでおくべきで、それに加えて大学数学の基礎レベルくらいまでこの時期にやっとくと先が楽な気がする。それだけのことをただ詰め込むだけでは先まで続かないと思うが、物理数学にはミステリアスな魅力がありそれを原動力にして進めば面白くもなってくるのではないかと思う。

  • いま振り返って思うに、数学は文系理系を問わず高校数学の全教程は学んでおくべきで、それに加えて大学数学の基礎レベルくらいまでこの時期にやっとくと先が楽な気がする。それだけのことをただ詰め込むだけでは先まで続かないと思うが、物理数学にはミステリアスな魅力がありそれを原動力にして進めば面白くもなってくるのではないかと思う。

  • アラカルト方式の数学1、2、3、A、B、Cを改め、高校数学の体系をつながりをもって一本化。数学と日常生活を結びつける“生きた題材”

  • 【配置場所】工大新書B【請求記号】410||Y上【資料ID】91100007

  • 甘くみていた。さらっと読めるような内容ではなく、それなりに本気で取り組まないと分からない。本書よりもさらに高度な数学を理解しようとすることを目的にしている人たちにとっては、本書は非常に有益である。軽く高校数学を理解したいだけの人たちには、内容が難しすぎる。

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著者プロフィール

芳沢 光雄(よしざわ・みつお):1953年東京都生まれ。東京理科大学理学部教授、桜美林大学リベラルアーツ学群教授などを歴任し、現在は桜美林大学名誉教授。理学博士。国家公務員採用I種試験専門委員(判断・数的推理分野)、日本数学会評議員、日本数学教育学会理事も歴任。著書に『新体系・大学数学入門の教科書』『新体系・高校数学の教科書』『新体系・中学数学の教科書』(各上下)(講談社ブルーバックス)『中学生から大人まで楽しめる 算数・数学間違い探し』(講談社+α新書)『AI時代に生きる数学力の鍛え方』(東洋経済新報社)など多数。

「2024年 『数学の苦手が好きに変わるとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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