高校数学でわかる線形代数―行列の基礎から固有値まで (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062577045

作品紹介・あらすじ

連立1次方程式の解法の工夫から始まった行列は、ベクトルや行列式とともに線形代数へと発展した。線形代数は、微分・積分と並んで、物理学や工学さらには経済学などできわめて重要な実用数学で、理系や経済学の学生の基礎科目になっている。この線形代数をできるだけ易しく解説するとともにその応用例として、量子力学との関わりを見る。必ずマスターしておきたい基礎数学。

感想・レビュー・書評

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  • 教科書より分かりやすい。教科書読む前に、読んでおきたかった。行列について、本質的な理解を進められる。取っ掛かりにくい量子力学とつなげられるのが良い。

  • 網羅はしていないが読みやすい。
    7章までは丁寧だが8章で炸裂する。

  • 私のブルーバックス積読シリーズの一つ。
    学生時代に買ったか、社会人になって買ったか記憶は定かではない。

    優しく解説している線形代数の本。とは言え、行列を学んでないと、「高校数学でわかる」は難しいかも。なぜならしっかりとした線形代数の教科書的な内容だから。
    内容は口語体で分かりやすく、線形代数の基本を一通り学ぶことができる。
    専門外や、専門として学んだけど復習がてら、といった方にオススメできる本。

  • 逆行列が存在する=行列式がゼロではない
    クラメールの公式=方程式の解がわかる=行列を行をいれかえたものの行列式を元の行列式で割ったもの
    逆行列は、転置行列を行列式で割ったもの
    クラメールの公式は計算が多くなる。ガウスの消去法が早い。

    固有値問題=正方行列Aと列ベクトルXの関係で、Ax=λxとなるときのλが固有値。
    エルミート行列の固有値は、必ず実数になる。量子力学で使われる。

  • 線形代数をざっと駆け抜ける読み物。しっかりと理解するには鉛筆とノートが必要。

  • 完全に理解するためには、式の計算も図示すればいい。新書なので、レイアウトの問題でわからなくなることもありうる。線形代数の中ではかなりやさしい本であり、シュレディンガー方程式も記載されていることから発展もある。これをどのように卒論に結びつけられるかはわからない。

  • 行列を勉強しなければ量子コンピュータを理解できなさそうだったので、読んでみた。
    丁寧に説明されていてわかりやすかった。

  • 機械学習に関連して数学の基礎のやり直しのために購入し、読了。
    特に固有値、固有ベクトルに関する内容を再度学習したく、どの様に使用するかを理解するために購入した。
    証明も丁寧に記述があるのと、非常に理解しやすい本になっている。
    線形代数の再学習の入門には良い本。

  • 線形代数に関してザーッと一気に駆け抜けられる1冊。

    ただ、線形代数という数学の"歴史"や、歴史に登場する"偉大なる数学者"たちのエピソードが散りばめられた構成で。そういう薀蓄本の側面も持たせたいなら「現在はどういう応用がされているか?」みたいな話も入れてほしいところだけどそれはあまりなく。。

    線形代数の本質にフォーカスしたいのか、その周辺にフォーカスしたいのかが中途半端で、どういうモードで読めばいい本なのかが難しかった。。

  • 大人が学び直すために役立つ要素は皆無の、ただの教科書。
    せめてものやわらかさを演出するためか、サラスや関孝和、クラメールなどの簡単な人物紹介があるが、
    線形代数自身にまつわる興味がもてるような小話は皆無。
    定番の行列式や固有値、複素共役などがどのように応用出来るのかを知りたいというのに、
    ただ教科書通りに計算方法を順番に示すのみ。
    昔流行った計算の小ネタ「123,456,789?9=1,111,111,111になる!」みたいなどうでもよさを感じてしまい、身に入らない。
    もしかして自分がそこに楽しみを見出だせていないだけで、どの本もこんなものなんだろうか。
    もう少しだけ、期待して探してみたい。

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著者プロフィール

1960年徳島県生まれ。1985年大阪大学大学院基礎工学研究科博士前期課程修了。理学博士。富士通研究所研究員、マックスプランク固体研究所客員研究員などを経て、1997年早稲田大学理工学部(現在は先進理工学部)助教授、2002年より同大学教授。ブルーバックスに『高校数学でわかるマクスウェル方程式』『高校数学でわかるシュレディンガー方程式』『高校数学でわかるフーリエ変換』など「高校数学でわかるシリーズ」が10タイトルあり、多くの読者に支持されている。

「2019年 『高校数学でわかる複素関数 微分からコーシー積分、留数定理まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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