理系のためのクラウド知的生産術―メール処理から論文執筆まで (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062577533

作品紹介・あらすじ

メール処理や事務作業に時間を奪われ研究する時間が十分に取れない、論文執筆をもっと効率的に進めたい-そんな悩みを解決するのがクラウドサービス。効果的な情報整理で時間を生み出し研究の可能性を広げる活用法を豊富な実例とともに紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 携帯電話をスマートフォン(iPhone)に切り替えてから、クラウドというフレーズを含んだ本に目が行くようになりました。何冊か本を読んだのですが、この本も含めて、G-mail、Evernote,Dropboxの3つのアプリを使いこなすことがどの本にも書かれていますね。

    この本は、現役の研究者の方により、効果的に情報を整理するにはどうすべきかについて、その視点からスマホをどのように利用すべきかを実体験をもとに紹介されています。

    以下は気になったポイントです。

    ・Dropboxにいれたファイルの同期は双方向に行われるので、同一のファイルを同期している2台のパソコンで作業を行った場合、いずれかの結果が失われる(p38)

    ・Dropboxフォルダ内のPublicという特殊フォルダに入れたファイルは、右クリックすることで、パブリックリンクを取得でき、ネット上から誰でもファイルをダウンロードできる(p39)

    ・1日にメール処理にあてる時間をどんなにメールが多くても1時間以内にする(p57)

    ・Gメールにラベルを複数付けて、フォルダ管理をやめる、ラベル機能をフィルタ機能とあわせて使う(p63)

    ・フィルタ機能を使ってメールを自動的に整理する、条件に合ったメールに、「受信トレイをスキップ」「ラベルを付ける」「削除する」(p65)

    ・PDFを読むためのアプリとしては、「Book+」が高速でおすすめ(p84)

    ・Mendeleyに論文を登録すると、題名、著者名、要旨を確認できる(p90)

    ・論文において刺激を受けた文章は、図表はエバーノートに貼り付ける(p96)

    ・エバーノートの情報整理の仕組みのひとつである「タグ(自分にとってのキーワード)」を複数つけがお奨め(p109)

    ・講演メモは、音声メモで講演そのものを録音しながら、気になった部分をメモする(p113)

    ・Google documentがワープロに比べて便利なのは、ネット環境さえあれば作成・編集可能なこと(p135)

    ・マインドマップは、マインドマイスターで作成する(p168)

    ・簡易なホームページ作成として、Google Site(p170)

    ・バックアップサービスとして、Backblaze、容量無制限で年間50ドル(p181)

    2012年2月12日作成

  • 【読書メモ】
    google→クラウドの入口
    ドロップボックス→クラウドストレージ
    エバーノート→外部脳

  • あっという間に読み終えました。
    知ってる内容が多かったけど、復習もできて良かった。
    理系の研究者に向けた本だけど、研究者以外の人が読んでもクラウド活用の入門としてお勧めできる内容だと思う。

  • 実践的な内容を紹介。office365でクラウド作業も当たり前になったが、今でも参考になる点はある。

  • ライフハックの極意は、自分で考えてやってみる、ということだと思うので、
    そろそろ自分は、オリジナルなことをやってみてもいい時期。

    それでも、堀さんのやっていることはとても参考になる。
    (例えば、論文リスクはMendeley、PDFファイルはDropboxなど)

    また、Googleドキュメントの活用については、目を開かされた。
    MBAを買うつもりだが、Officeを導入するか迷っているので、参考になった。

    最後に、Skype等のチャットがメールに比べて、頻繁なやり取りに便利であることを知る。覚えておこう。

  • 現役の理系研究者であり、ライフハックなどの分野で著名なアルファブロガーによる本。
    タイトル通り、理系のためのクラウドサービスの活用法を紹介している。
    巻末で著者自身が認めているように、本書で紹介されているサービスやテクニックは時代と共に変化するため、適宜アップデートしていかなければならない。新しいサービスやアプリの情報にアンテナを張って、本書で学んだ考え方を応用していけたらと思う。

  • 著者である堀正岳さんの吸収力、親切心がでている。この著者は間違いなく、いい人である。時流にのった見掛け倒しの内容がスカスカの本は決して出版しない。価格に見合った価値を必ず提供してくれる。本書の内容は古びているが、著者の真摯な姿勢を学んだ。

  • lifehack

  • 研究者向けのクラウド活用ガイドだけど、一般企業の事務職でも使える考え方に応用できる。
    セキュリティ上、クラウドツールが使えないこともあるけど、読み替えられれば有用と思う。

    Googleの各種ツール
    Dropbox
    Evernote
    など、自分も使っているツールが紹介されている。でも自分の仕事の効率はなかなか上がらないなー。

    研究時間の確保よりも、メール処理に重要性を与えた瞬間に、私たちは大きな何かを失ってしまいます。

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著者プロフィール

海洋研究開発機構研究員。

「2014年 『異常気象と気候変動についてわかっていることいないこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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