現代素粒子物語 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062577762

作品紹介・あらすじ

物質に質量を与えるという「ヒッグス粒子」宇宙全体に広がる謎の「暗黒物質」-CERNの超大型加速器LHCを舞台に"世紀の捕り物劇"が開幕した。果たして理論が予言する粒子は見つかるのか?素粒子物理学の最前線をやさしく語る。素粒子理論と超大型加速器が紡ぎだす「予言」と「発見」の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 物質を構成している究極の粒子である素粒子に関わる歴史、理論、現在の状況が総合的に分かる良書。理論から編み出した素粒子が現実の実験から見つかることがあるのは驚きだ。

  • ヒッグスが見つかる前の本なので、少し内容が古い。が、ヒッグスの質量を段々と追い詰めて行く所は手に汗握る臨場感があった。

  • 物質に質量を与える「ヒッグス粒子」、宇宙全体に広がる謎の「暗黒物質」

  • 2013年ノーベル物理学賞で話題になった「ヒッグス粒子」について知る本。

    理図書 429.6||N42 11800576

  • とてもわかりやすかった。知識の整理に役立った。
    不確定性原理によって真空からエネルギーを得られることの理屈など、今までわかるようでわかっていなかったことにも、ようやく手が届いた気がする。
    ヒッグス粒子が発見された今だからこそ、ヒッグス粒子を追い詰める(?)過程はワクワクした。

  •  購入したのはかなり前だが、なかなか読めなかった。
    眠れない夜にチャレンジしたら思った以上にスイスイ読めた。
     多分すぐ忘れちゃうんだろうけど、今はなんとなく以前よりわかった気になっている。
     磁力線って光子だったんだー。

  • 今年は素粒子論や宇宙論関係の本を何冊も読んできたが、この本は特に最近のヒッグス粒子や、今後ますます話題になって行くであろうダークマターなど、最新の素粒子論もカバーし系統的に解説されているので、結構知っている話もあったが、全体を俯瞰でき、いい本です。

  • ヒッグス粒子発見のニュースに触れ、読んでおこうと思った最新の
    ブルーバックス。

    素粒子論や物理学に触れたことの無い人間にもわかりやすく書かれて
    いて、最初に入門として読むにはとてもよい本なのだが、いかんせん
    私には少々噛み砕き過ぎで物足りない内容であった。

    何か探してもう一冊ほど読んでみよう。待ってろヒッグス粒子(笑)。

  • ヒッグス粒子がニュースをにぎわし、「ヒッグス粒子って何?」という疑問に答えてくれる本を見つけ、読みました。LHCというとてつもない施設をスイスとフランスの国境につくり、この素粒子の発見に多数の国々の研究者が知恵を出し合う、すごい世界です。

  • 学者ではない著者が、分かりやすく、面白く、素粒子について教えてくれるハナシ。
    素粒子の世界の奇想天外な様がよく分かる。真空からいきなりエネルギーを取り出して別の粒子が現れる、とか、真顔で言われても、アタマ大丈夫?としか思えないのだが、それを実験で確かめたというんだから、まったくもって、素人には手がおえません。
    南部先生始め、素粒子物理の学者さん達は、どんな頭の中になってるものやら!
    しかし、なんだかよくわからないけれども、とにかく興味が尽きない分野だ。私が生きてるうちに、もっといろんな発見があって欲しい、と真剣に願うばかり。それがなんの役に立つのか、それすらきっと、理解出来ずに人生が終わるだろうことがわかっているにも関わらず。
    本書で特に面白かったのは、加速器実験について、詳しく解説があったところ。何十キロにも及ぶ加速器を、極限まで冷やした超電導磁石で制御してるとか、一体どれだけ電気代がかかるものやら、計り知れない。。。と、みみちい心配をしてしまった。
    これだけのお金を、各国が協力して出し合って、宇宙の始まりと終わりという壮大な、知ってどうするんだ的な研究をしてることを考えると、人類はまだ大丈夫だなー、と思える。

  • 分かりやすく書かれているけど、自分には難しい。

  • 宇宙の成立ちが生きているうちに分かるといいなあ。
    ヒッグス粒子に続き、暗黒物質、暗黒エネルギーとは何か?
    人類の英知に期待したい。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号:408//B59//1776

  • 面白いのだが、科学者が書いた本と比較し、本から伝わる「熱気」みたいなものに欠ける感じ。
    サイエンスライターだから致し方ないのだろうが、やっぱり読感として物足りないかな。

  • 素粒子物理ことはじめはとてもわかりやすい素粒子論入門になっている。著者は科学者ではなくサイエンスライターだが、啓蒙書はこういう人がふさわしいのかも。

  • ヒッグス粒子を初めとして、素粒子の理論と探索について平易に説明している。
    難解な素粒子のはなしを、一般人向けに説明した本の中では、わかりやすさはピカいちか

  • 各々の素粒子やLHCで何をやっているのか、具体的にどのような方法で目に見えない粒子を見つけ出そうとしているのかについて詳しく書いてあります。
    個人的には日本人の研究を中心にとりあげていてなかなか面白いと思いました。
    ちょうどこの前ヒッグス粒子発見!(何回目だ?w)というニュースがありましたが、読むにはいいタイミングではないでしょうか。
    99.9999%が計量における5σだとは知らなかった。

  • 2012/7/12 Amazonより届く。
    2012/10/11~18/18

    先日の重力についての本に続く物理本。ヒッグス粒子発見前の内容なのでちょっともどかしい部分もあるが、その辺りまでは一応昔ザクっと勉強していたので復習的な感じであったが、最近世間を賑わせている暗黒物質、暗黒エネルギーについては余り知識が無かったので、概略が知れて良かった。
    ただ、改めて思うのは、自分には物理の才能が無い、ということだ。

  • 最初、粒子には質量がなく光速で動いていた。Higs粒子と弱い相互作用する粒子は、相互作用のため光速で動けなくなる。つまり、とりもなおさず質量を獲得したことになる。115GeV~127GeVにHigsは見つかるか?

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著者プロフィール

サイエンス作家。東京大学工学部卒。日本経済新聞社入社、科学技術部次長、科学技術担当編集委員、ナノテクノロジー専門誌「日経先端技術」の編集長などを歴任。著書に『「青色」に挑んだ男たち』(日本経済新聞出版社)、『現代素粒子物語』(講談社ブルーバックス)、共著書に『現代免疫物語』『新・現代免疫物語』『現代免疫物語beyond』(いずれも講談社ブルーバックス)。座右の銘は「難解な科学をやさしく解きほぐす」。1954年兵庫県宍粟(しそう)市生まれ。
 



「2021年 『早すぎた男 南部陽一郎物語 時代は彼に追いついたか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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