世界は2乗でできている 自然にひそむ平方数の不思議 (ブルーバックス)
- 講談社 (2013年8月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062578196
作品紹介・あらすじ
同じ数を2回掛けると現われる「平方数」には、数の「遊び心」や物理現象の秘密がかくれている。
ピタゴラス、ガウス、フェルマー、リーマンら偉大な数学者の業績に見える平方数から、ガリレイ、ボーア、アインシュタインら偉大な物理学者が見いだした自然法則まで、平方数に秘められた不思議で深遠な世界をわかりやすく紹介する。
感想・レビュー・書評
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同じ数字を何度も掛け算することを「べき乗」と呼び、特に2回掛け合わすことを2乗といいます。本書は物理、数学の区別無くこの「2乗」が出てくる公式や定理などを広く解説し、読者は物理と数学が密接に関連していることを実感できます。数学ではピタゴラスの定理(3平方の定理)から始まり、フィボナッチ数などの整数論、虚数や複素数、三角関数、正規分布などの確率、物理ではニュートンの万有引力や、ケプラーの法則、ボーアの原子論、そしてアインシュタインの特殊相対性理論までトピックスとして取り上げています。各論の詳細を深く掘り下げずにさらっと書いてあるので、まさに高校での理系で学ぶ事柄がほぼ俯瞰できるような内容です。でも、さすがブルーバックス。各論の解説は正確で、よくありがちな「誰でも読めるように一切数式を使わずに書きました」的な妥協は無く、必要な解説や証明にはちゃんとした数式の記述も掲載されています。あとがきにもありますが中学生、高校生なんかに是非読んでもらいたい本だと思います。
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☆わからない。
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面白そうだけど今は理解する余裕が無い
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タイトルのとおりなのだが、確かにあちこちに平方数が潜んでいる。物理現象で角度が絡めばピタゴラスの定理を使わざるを得ないので平方数が登場するのは必然と言えるが、数列の解析や数そのものを表現しようとしたときに平方数が現れるのは不思議としか言いようがない。また2乗というフィルターを通すと世界が比較的単純になったり、誤差が視覚化されるということがわかりやすく示されており、その効果を体感できた。群や集合、確率での操作が何を意味しているのかがちょっとだけ分かってきた。
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同じ数を2回掛けると現われる「平方数」には、数の「遊び心」や物理現象の秘密がかくれている。平方数に秘められた不思議で深遠な世界をわかりやすく紹介する。
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歳のせいか頭がついていけず。
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[第1刷]2013年8月20日
再読中・・・・
基本は読み物であると考えてしまえば、9章の書き間違いだけが気になるところである。取り扱うテーマが多岐に渡っているため、各章をコンパクトに書き上げる都合からか、章毎の難易度や完成度に差が大きくなってしまったことが、満足した読了感を得られない原因ではないか。 -
新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号:408//B59//1819