最後の遊牧帝国: ジューンガル部の興亡 (講談社選書メチエ 41)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062580410

作品紹介・あらすじ

十四世紀、元朝が中国から撤退した後、中央ユーラシア草原は歴史の舞台から消えてしまう。しかし、モンゴル帝国の後裔たちは、各地で強大な遊牧王権をつくり、独自の文化を形成していた。そして十七世紀、ジューンガル部は大遊牧帝国を築きあげる。さまざまな言語の史料を駆使し、誰も語れなかつたオイラト民族の歴史を鮮明に描き出す意欲作。

感想・レビュー・書評

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  •  一般書を書き慣れていない頃の宮脇淳子だからか、夫の書いた「康煕帝の手紙」を読んだ読者などには馴染みのなさそうな人名や固有名詞などが次々と出て来るのに、あんまり説明がないような。
     それでも昨今の宮脇淳子が粗製乱造している「半島と支那が大嫌い」が前面に押し出されて読む比べると矛盾してしまうので、どこまで本当なのかを疑ってしまうが、「半島と支那が大嫌い」な層向けの駄本と比べると同一人物が書いた本とは思えない才気を感じられる。逆に言えば昨今の宮脇淳子のダメさ加減がよく分かる。

  • 中央アジアこそ世界史そのもの
    亡くなられた岡田英弘先生は、モンゴルから世界史を問いただしていた
    ソ連の支配かにあたtモンゴル人民共国ではチンギス・ハーンは悪人であり研究はおろか名を口にすることさえはばかられたため、歴史から消滅しかけた
    ソ連が崩壊して、岡田先生の研究の成果から驚くべきスケールの世界史を知る機会が残された
    勉強しない手はないね

  • 2015/8/29
    中央アジアや西アジアに散らばったチンギスの末裔のことを知りたくて読んでみた。しかしこの本はオイラトというチンギス系ではない遊牧民族の歴史書であった。ちょっと地域も違う。年代を追うだけで著者の考えがあまり書かれていないのは残念。でも面白かったです。

  • たいへん興味深いが難しい。1回読んだだけでは無理。もう一度読まなくては。

  • モンゴル帝国滅亡後、モンゴルに代わって台頭した遊牧民オイラート。
    そのオイラートから派生し、最後の遊牧民国家となったジューンガル部の興亡を描く。
    ジューンガル部だけでなく、その母体であるオイラートや、彼らに取って代わられたモンゴル、その後裔のハルハ部の歴史を概観し、更にジューンガルの滅亡要因ともなった東の清朝と、西のロシア帝国の成立にまで言及しています。
    ただしモンゴルやチベットとも密接に関わっているため、誰がダライ・ラマの転生か?など、人物関係の把握で混乱するかもしれませんw

    ニン、トン♪

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著者プロフィール

1952年和歌山県生まれ。京都大学文学部卒、大阪大学大学院博士課程修了。博士(学術)。東京外国語大学・常磐大学・国士舘大学・東京大学などの非常勤講師を歴任。最近は、ケーブルテレビやインターネット動画で、モンゴル史、中国史、韓国史、日本近現代史等の講義をしている。
著書に『モンゴルの歴史』(刀水書房)、『最後の遊牧帝国』(講談社)、『世界史のなかの満洲帝国と日本』(以上、ワック)、『真実の中国史』(李白社)、『真実の満洲史』(ビジネス社)など多数。

「2016年 『教科書で教えたい 真実の中国近現代史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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