中国人民解放軍 (講談社選書メチエ 82)

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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062580823

作品紹介・あらすじ

林彪事件、天安門事件、台湾海峡軍事演習…。不可解な事件が続く。はたして中国軍はアジアの脅威か。一枚岩の軍隊なのか。中国側情報をも駆使し、謎の組織・人民解放軍のベールを剥ぐ衝撃の書。

感想・レビュー・書評

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  • ポスト鄧小平時代の中国人民解放軍を素描しつつ、同軍の成立過程、組織、天安門事件の軍の行動、現代の海空軍の近代化等を論じたもの。人民解放軍の形成過程を知りたいために読み出したが、むしろ、林彪死亡事件、天安門事件の推移の詳細な描写に圧倒された。著者の外交に関する考え方や中国共産党への甘い見方は俄かに賛成しかねるが、林彪死亡事件や天安門事件の描写は読み応え充分(ただし、北京の地理や軍組織について予備知識が必要かもしれない)。また、軍縮路線は楊尚昆弟の失脚のため転換したこと、国防費の不透明性の指摘も参考になる。

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著者プロフィール

1938年生。東京大学経済学部卒。東洋経済新報社記者、アジア経済研究所研究員、横浜市立大学教授を経て同大学名誉教授。朝河貫一博士顕彰協会代表理事、21世紀中国総研ディレクター。『朝河貫一とその時代』(2007年)、『日本の発見――朝河貫一と歴史学』、『尖閣問題の核心』、『敗戦・沖縄・天皇』、『南シナ海領土紛争と日本』(2016年)、『沖縄のナワを解く』(2017年)、『習近平の夢』(2017年)、『中国の夢』(2018年)、『コロナ後の世界は中国一強か』(2020年)など著書多数。

「2021年 『天皇制と日本史 朝河貫一から学ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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