イスラームのロジック: アッラーフから原理主義まで (講談社選書メチエ 229)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062582292

作品紹介・あらすじ

「最終・至高」の一神教イスラーム。慈愛の神アッラーフへ絶対帰依し、アッラーフの誹謗者とは戦いも辞さない。世界一五億の民を動かす「論理」とは何か。西欧のドグマを拒否し、イスラームの立場から見た「世界」に迫る、ラディカルな批判の書。

感想・レビュー・書評

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  • ムスリムの、神学者の講釈を聞いているような本。悪くはないが、かったるい。視座が日本の人にもう一回教えてもらいたい。
    記憶に残ったのは、
    ・国家にテロとラベルをつけるのはナンセンス、
    ・ナンセンスなことを言うのは、何かやましいことがあるからだ、
    ・米国こそ最悪のテロ国家、
    あたりかな。まぁ、そーなんだけど。

    それでも剥き出しの資本主義は強い。破壊的に強い。
    利子を禁じるイスラム金融は理念において素晴らしいが、太刀打ちできないのでは?
    どうにかならないものか。

  • 私はイスラームについては非常に興味があり、イスラム世界に接する機会もあったが、他の本を読んでも、自分で考えても私たちの「現在の常識・基準」から脱却しきれないものである。この本は、そういった近代社会からの視点ではなく、純粋なイスラームという視点から書かれた希有な一冊だと思う。必読。

  • イスラム文化・社会・政治・歴史について知りたいとかねがね思っていた。9・11などのテロもあったことだし、どことなく色めがねがついてまわるが、西欧近代文明(キリスト教文明)と較べて見劣りするはずがない。イスラム国家の現状は惨憺たるものかもしれないが、それは帝国の植民地政策の残した傷でもある。
    いい入門書が見つかった。

  • 難解な文章で断念。。

  • イスラムについて、そういえば自分は殆ど何も知らない、と思い、ネット上で名前を見かけた著者の本を読んでみました。我々が無意識の内に立っている「キリスト教世界からの視線」ではなく、イスラム側に立って見る世界には、新鮮さと衝撃を受けました。教えについても、実にシンプルかつわかりやすく、優しい宗教なんだなと思いました…世間のあの集団はイスラムを名乗っているけれど、本当はなにものなんだろうかと思わざるを得ません…。専門用語がちょいちょい出てくるのと、あまり普段馴染みのない音の言葉が多いので、読むのに少し苦労しました。

  • イスラムど素人、世界史ど素人には難しすぎて脱落。中田氏の思想そのものが難解。

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著者プロフィール

中田考(なかた・こう) イスラーム法学者。イブン・ハルドゥーン大学客員教授。著書に『イスラームの論理』『帝国の復興と啓蒙の未来』『13歳からの世界制服』『ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門』『タリバン 復権の真実』『俺の妹がカリフなわけがない』『宗教地政学から読み解くロシア原論』など多数。

「2023年 『みんなの宗教2世問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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