知の教科書 批評理論 (講談社選書メチエ)

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制作 : 丹治 愛 
  • 講談社 (2003年10月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062582827

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知の教科書 批評理論 (講談社選書メチエ)の感想・レビュー・書評

  • コンパクトにまとまっていてよい。

  • 編者・丹治さんの巻頭初言「最近の批評理論はなぜあるのか?文章をより面白がるためです」は、至言かと思います。各批評の切り口例は…えーっと…まあ、こんな感じなのかなあ、おそらく。

    批評例文は『フランケンシュタイン解剖講義』 http://booklog.jp/users/donaldmac/archives/4121017900 のほうが面白くてなぞり上手です(尤もこちらは外国に元ネタあり、ですので、単純比較はフェアではありませんが)。
    概論解題は『現代批評理論のすべて』 http://booklog.jp/users/donaldmac/archives/4403250874 を簡略化・一般用語化した感じです。

  • (1)批評理論の簡単な歴史(フォルマリズム→神話理論→ニューヒストリシズム)と、(2)読者反応論・精神分析批評・脱構築批評・マルクス主義批評・フェミニズム批評・ポストコロニアル批評におけるそれぞれの理論と実践、を紹介。

    どれも印象的な論考なのだけど、あえてとくに挙げるとすれば、(1)マルクス主義批評は、アルチュセールをひきながら「上部構造に属する文学作品を、経済的土台に一元的に還元して解釈する方向から、それを「さまざまなレベル(または審級)間の諸関係からなる全システム」のなかで多元的に解釈する方向へと移行」(p116)という指摘、(2)脱構築批評において「ある政治的立場を取ろうとすると、その立場の本質なりアイデンティティなりをある程度認めざるをえず、脱構築の理論的純粋性は損なわれる。スピヴァックの「戦略的本質主義」は、そのジレンマに見出した一種の妥協点と言える」(p100)という指摘、は印象的だった。

    この「戦略的構築主義」は、高橋哲哉のいう「実践」「判断」とも結びつく議論だと思う。歴史学においては、野家啓一のように「「物語り」として解釈を意味の広大なネットワークのなかに投げ入れるべき」と言われても、やはりそこには「これが歴史である」と決断して読み手に伝えることが必要になってくる。

    というのも、「歴史」は研究者だけのものではなく、研究をしていない人々にとっても存在しているものだからである。いわゆる「一般の人」が「自分の歴史」「我が家の歴史」「地域の歴史」として大切にしているものに対して、「それが本当のことか究極的にはどうかわかりませんよ」と言い放つことは、とても難しいのではないだろうか。ともすれば、「一般の人」の反感を買うだけで、相互理解の不在になってしまう。

    こんな態度は哲学的には「理論的純粋性」を欠くかもしれないが、歴史学という「実践」においては、どうしても必要なことなんじゃないかと思っている。

  • 文学理論の勉強にいい。

  • ほんとに面白いです!
    構造主義とか好きなかたに☆
    文学部なら絶対よむべきです。
    基本的な考えをテクストの読みを通して具体的に見ていくことができます。

  • うん、うん、そう、そう。

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知の教科書 批評理論 (講談社選書メチエ)の作品紹介

具体的なテクストから予期しない、おもしろい解釈が生まれる-。読者反応論からニュー・ヒストリシズムまで、「読む」という行為を追究した批評理論の各々の魅力を、実践を通してわかりやすく紹介。文科系学生必携の一冊。

知の教科書 批評理論 (講談社選書メチエ)はこんな本です

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