色で読む中世ヨーロッパ (講談社選書メチエ)

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著者 : 徳井淑子
  • 講談社 (2006年6月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062583640

色で読む中世ヨーロッパ (講談社選書メチエ)の感想・レビュー・書評

  • これは思いのほか良かった。絵画を見る際のジェネラルな指標にもなる。お勧めです。

  • 中世ヨーロッパにおける色のイメージと、そのイメージがどこから発生したかについての一冊。さまざまな色の使われ方や、色の価値の変転も面白いが、色のイメージが染色技術に左右されるというのが面白かった。

  • ヨーロッパ レポート
    読みやすい

  • ちょっと読みにくい おおむね面白い

  • 服飾中心に色の話。服飾中心なので染色技術とかの話もあって面白かった。染色屋のお話とかも良いな~。妄想広がります。

  • 中世ヨーロッパでは、その色(章によってテーマ色が異なる)がどのように捉えられていたのか、またその意味について書かれている。

  • ●構成
    序章 色彩文明の中世
    第一章 中世の色彩体系
    第二章 権威と護符の赤
    第三章 王から庶民までの青
    第四章 自然感情と緑
    第五章 忌み嫌われた黄
    第六章 子供と芸人のミ・パルティと縞
    第七章 紋章とミ・パルティの政治性
    第八章 色の価値の転換
    終章 中世人の心性
    --
     多くの人は、なんとなく、様々な色に対するイメージを持っているだろう。例えば赤が「縁起が良い」「攻撃的」「血を思い出す(=「不浄」)」、青が「水」や「空」、「清涼感」など。勿論人によって、地域によって、細かい違いは当然あるものの、何かしらのイメージを持っているのではないだろうか。
     本書は、中世ヨーロッパの人々の持つ、色のイメージ――色が持つ意味、色を身にまとうことの社会性――について、当時の紋章学の文献などを用いて調査・提示する。中世ヨーロッパの人々は、現代日本に住む我々とは比べ物にならないほど、色の意味や社会性を意識していた。
     そもそも色の見え方(色名)ですら年代差や民族差があるという。例えば古代ローマにおいて青は、今で言うヨーロッパの青は黒・緑・灰色・菫色なども含んでいた。中世ヨーロッパでは青は空の色であり、水の色は青ではなく白である。そこには明確な使い分けがあった。
     本書では、赤・青・緑・黄の各色の持つ意味合いと、その色が使用された服(あるいは服をまとった人物の絵画での意味)の社会性について描き出す。ごく一部だけ引用するなら、赤は高貴、青は学識、緑は愛、黄は裏切りとされる(この他にも多数の意味がある)。同じ色でも好悪両義的な意味が付与されることも珍しくなく、その人の社会的地位の文脈の中で読み取ることが求められる。還元すれば、中世ヨーロッパの人々にとっては、教育を受けたものは特に、色の意味について改めて説明するまでも無く理解できることであった。
     ここに記されている様々な色のイメージから、中世の人々の心性の一端に触れることができる。絵画や古典文学に触れる際に、「なぜこの色なのか」と考えるという視点を与えてくれる。
    --
    【図書館】

  • 中世ヨーロッパでは黄色やタンニン色が嫌われたらしい。また、緑も良い意味と悪い意味の両方があっという。などなど。
    これらの色の意味がどのようにして出来上がってきたのかが書かれていて大変興味深かった。また、日本とヨーロッパの自然観の違い、気候風土の違いで色に対する認識が変わってくるというのも面白い。

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