- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062583701
作品紹介・あらすじ
「秦を滅ぼすものは必ずや楚ならん」-中国を最初に統一した秦帝国は、なぜ短期間で滅んだのか。なぜ農民出身の劉邦が項羽に勝利したのか。秦と楚、二つのシステムという観点から「鴻門の会」「四面楚歌」に代表される『史記』史観をとらえ直し、漢王朝成立までのドラマを描き出す。
感想・レビュー・書評
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[評価]
★★★★☆ 星4つ
[感想]
劉邦と項羽は最終的に対立しているけど、元々は楚のもとで共に戦っていたのだと改めて実感したよ。また、劉邦の漢が秦の制度を引き継いでいることには驚いた。
よくよく考えれば、始皇帝が一代で築いた制度は漢が引き継いだことで、後の中国で使用され続けたことを考えると始皇帝の偉大さの一端を理解できたように思う。
劉邦と項羽の対決が実質的には秦と楚の制度の戦いでもあったことは面白かった。また、有名な「鴻門の会」や「垓下の戦い」が楚漢戦争の決着にはあまり重要ではないということは意外な事実だったな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本では三国志に匹敵する人気の『項羽と劉邦』の楚漢戦争。
ややもすれば両雄の人物評価(強いけど感情的でケツの青い項羽と、度量が広くて老獪な劉邦)に帰せられがちな勝因を、当時の社会システムという観点から捉え直す。
遺跡から出土した木簡・竹簡を基に、『史記』の虚実を読み解き、双方の政策から勝敗を分けた要因を分析しています。
秦の始皇帝による中国統一から、秦の滅亡、楚漢戦争と劉邦による中国再統一まで。
「秦漢帝国」という言葉が持つ意味とは?
ニン、トン♪ -
中国の「反日」活動家のインタビュー集。 詳しい読後記は<a href="http://www.rockfield.net/kanbun/weblog/archives/2006/11/post_86.html">こっち</a>に書いてあります。