ことばと身体 「言語の手前」の人類学 (講談社選書メチエ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062584814

作品紹介・あらすじ

わたしたちが会話をしているとき、そこではことばだけが交わされているのではない。どんなに些細な、他愛のないおしゃべりであっても、自分の体にさわったり、身ぶりをしたり、ごく短い間があったり、ときには何かを演じたり、身体まるごとつかったコミュニケーションが繰りひろげられている。ブッシュマンの家族、日本の大学生、民俗芸能という多様な会話の現場を、徹底的にミクロに観察することで、コミュニケーションとは何か、社会とは何かという大いなる問いに挑む。現象学、社会システム理論、言語行為論などを参照しながら、徹底的に「身体」に根ざして考える"唯身論"人類学の試み。

感想・レビュー・書評

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  • 無駄話に身体を丸ごと投入する「社交」こそが,人間にとって最も偉大な能力なのだ(p259)

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著者プロフィール

 1949年 東京生まれ
 1973年 京都大学理学部卒
 1980年 同大学院理学研究科博士課程単位取得退学。京都大学理学博士。
 2013年 第8回日本文化人類学会賞受賞。北海道大学文学部助手、京都大学教養部助教授、同総合人間学部教授を経て
 現在 京都大学大学院人間・環境学研究科教授
 (2015年4月より京都大学名誉教授)

主要著書
『身体の人類学』(1993)河出書房新社
『コミュニケーションとしての身体』(1996共編著)大修館書店
『語る身体の民族誌』(1998)京都大学学術出版会
『会話の人類学』(1998)京都大学学術出版会
『もし、みんながブッシュマンだったら』(1999)福音館書店
『感情の猿=人』(2002)弘文堂
『ブッシュマンとして生きる』(2004)中央公論新社
『フィールドワークへの挑戦』(2006編著)世界思想社
『身体資源の共有』(2007編著)弘文堂
『ことばと身体』(2010)講談社
鳥羽森の筆名で『密閉都市のトリニティ』(2010)講談社〔SF小説〕
『身体化の人類学』(2013編著)世界思想社

「2015年 『狩り狩られる経験の現象学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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