分析哲学入門 (講談社選書メチエ)

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著者 : 八木沢敬
  • 講談社 (2011年11月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062585200

分析哲学入門 (講談社選書メチエ)の感想・レビュー・書評

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  • 分析哲学の方法で「正しい」という概念を分析しようというのが本書の試みである。なぜ「正しい」という概念なのかと言うと、わたしたちの日常の世界観の基盤にあるという事実に加えて、それを分析する作業のなかで哲学的に重要なトピックが最も自然なかたちで最も頻繁に顔を出すような概念でもあるからだ。先に見た辞書定義にあったように、「正しい」という概念は言明、行為、推論などが何か外部のものと適合しているというふくみをもつ。このふくみをとことん明確化するという作業は、驚くほど哲学的に有益なのである。「正しい」という概念についての理解を深めると同時に、そういう作業がいかに生産的であるかを肌で(脳で)感じ取って、分析哲学的方法による知的営みの醍醐味をしっかり味わおうというのが本書の目的である。

  • 知っていることが多かった。
    むしろ冒頭の冗談、「限りなく号泣に近いぐらい」という表現が一番面白かった。限りなく数学に近い知識であったので曲がりなりにも数学を専攻したわたしには限りなく常識に近いほど自明の知識であった。

  • 同一性の携帯電話のところとかで、著者のあげる例から著者と逆に方にうなずけた。
    身近なところに疑問の余地が、余地と言うより広大な口を開けて広がってる感じがして面白かった。
    ところどころに出てくる断言に、どこに疑いを向けてどこを自明の前提にするかは「人それぞれ」の印象も。

  • Quarkをすでに一般的には定着している「クウォーク」を使わずに、分析哲学者の間で定着しているという「クワーク」を使うところに違和感と拒絶感を感じます。これは分析哲学という開かれたものであっても、やはり自分たちのカラの中でこねくり回すことに心地よさを感じているのではないかと感じてしまうからであります。
    文中に「クワーク」と出てくるところに当たると、本を投げ捨てたくなる衝動が沸き起こってくることがあります。

  • 1000 馬場北

  • 分析哲学について平易な言葉でまとめられた本。

    比喩を使ったりしていて、展開としても読みやすい。
    ただ、ほぼ文章だけであるためか、最後の方のこみいった話になると難しかった。

  • 非常に平易な言葉で書かれた概説書

    抽象表現とか効率性・厳密性の高い表現が好きな人にとっては冗長に感じると思うが、門戸を広げることに成功している点で1つの形だと思う。
    実際、書いてある内容も他の入門書に特に劣ると感じることはなかった。

  • 前書と違い、幅広いテーマを4つに分け、それぞれ詳しく解説している。一通り読むと、分析哲学のオーバービューが得られると思う。ただ、前書に比べてかなり難しく、また、そもそも分析哲学自体が難しいというか、ちまちまと細かく理屈をこねる傾向の学問なので、前書かWebで頭を少し慣らしてから読んだ方が良いと思う。一気に読んだのでかなり疲れた、というかうんざりした。
    昔、教養課程の時、哲学の教授が「私は分析哲学は嫌いだ!」とおっしゃっていた理由が解った。かなり好みが分かれる分野だとは思う。

  • 和図書 116/Y16
    資料ID 2011104221

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分析哲学入門 (講談社選書メチエ)の作品紹介

英語圏の国々では現代哲学の主流であり続ける分析哲学。しかし、日本ではその存在感は薄い。その現状が「限りなく号泣状態に近いくらい悲しい」と嘆く著者による、渾身の入門書。「ある」とはどういうこと?「知っている」とは?「心」とは?「物」とは?分析という「理屈」を武器に、そしてユーモアを隠し味に、哲学的思考へとあなたをいざなう快著。

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