「ひとりではいられない」症候群 愛と孤独と依存症をめぐるエッセイ (講談社選書メチエ)

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制作 : 平野 暁人 
  • 講談社 (2012年5月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062585293

「ひとりではいられない」症候群 愛と孤独と依存症をめぐるエッセイ (講談社選書メチエ)の感想・レビュー・書評

  • 一人でいられないとしたら、それは子供時代に一人を楽しめるような、育てられ方をしていなかったってこと。予定をきっちり入れておかないと気が済まないのは、一人の時間をどうやって使ったら良いのか分からないから。なるほど~と考えさせられたものの、後半はほとんど流し読みでした

  • おもしろかった。
    依存症の根は子供の頃の愛着障害が原因だ、というところまで書かれてある本はいくつかあったが、そもそも人はなぜ愛によって傷つくのか?まで深く考察した本を、心理学系読み物でお目にかからなかったので、よかった。

    完全な一体感、完全な愛に包まれた状態、我がない状態は胎児の時だけだとすると、生まれでた瞬間から、愛から阻害された状態。自我が発達するにしたがい人は、疎外感を知り、愛から阻害されたことを知り、そして人は愛によって傷つくように仕組まれている、その傷を適切な時に適切な方法に乗り越えられないと、精神が崩壊するような不安と恐怖を感じ続け、崩壊しないよう何かに嗜癖しているということらしい。

  • かつての研究テーマとかぶるものだったので、買って読んでみた。

    著者はフランスの分析系の臨床家のようだ。ウィニコットの「ひとりでいられる能力」をベースに、「ひとりではいられない」状況に苦しむ人たちの在り様を分析し、更に依存関係・依存症というカテゴリーとの関連を詳述している。

    サブタイトルにある「エッセイ」のようにスラスラと読了できるとは言い難いほど、内容は濃い。そこには、分析系独特の固さ,理屈っぽさ,冗長さも一因としてあるかもしれないが(←私自身のオリエンテーションが分析系の”辺縁”くらいなので、そう感じるのかも)。

    特筆すべきは、分析系の専門家ではない訳者による、柔らかくて読みやすい文体 ということである。おそらく訳出は苦労されたことだろう。むしろ、この分野の専門家が類書を翻訳するとき、是非お手本にしてみてほしいと思う。

    同著者による未邦訳の本の中に、『継母のコンプレックス』『思春期の入れ子構造』というものがあるらしい。タイトルだけ見ると興味をそそられる。次作としていかがですか?<訳者さん

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「ひとりではいられない」症候群 愛と孤独と依存症をめぐるエッセイ (講談社選書メチエ)の作品紹介

酒・タバコ・ドラッグ。携帯・ネット・ゲーム、そして、セックス-絶対的な孤独感から自分を守るために、あらゆるものへの依存を余儀なくされる現代人の病理を豊富な臨床事例から解読し、その処方箋を提示する。

「ひとりではいられない」症候群 愛と孤独と依存症をめぐるエッセイ (講談社選書メチエ)はこんな本です

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