子供の哲学 産まれるものとしての身体 (講談社選書メチエ)

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著者 : 檜垣立哉
  • 講談社 (2012年11月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062585415

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子供の哲学 産まれるものとしての身体 (講談社選書メチエ)の感想・レビュー・書評

  • ラストに向かうくだりは難しくて、「もうちょっと何言ってるかわかんないですね」という感じになるんですが、でも問題設定自体がが秀逸なので、読むに値いすると思いました。

    どういうことかというと、デカルトから現象学・ハイデガーまで、西洋思想の人間主体は、ことごとく成人の頭の中を核としていて、もっと原初的な、例えば身体とか、それを生み出す生殖、妊娠、出産、成人に届いていない存在であるところの子供について、なんら哲学できていない、という根本的な課題があるのでは、というのです。これは卓見だと思う。

    それを西田幾多郎、レヴィナス、さらにドゥルーズの「裂け目」の概念を展開しつつ語ってみているんですが、ドゥルーズの話以降はちょっと焦点がぼやけた印象。西田・レヴィナスの読みがカッコいいだけだけに、もっと子供と自分の関係とかはなく、子供をどう捉えればいいの?哲学上の主体としてさぁ、というとこの勝負が見たかった。

    個有の死と対比される非個有の生。ただ後者の生命論では個が生まれる契機を上手に説明できない。でも前者だけだと行き詰まる。そこでその中間にありそうな「身体」「子供」「動物」といったワードに注目が集まっている現在なので、ここら辺の議論は適時追っていきたいなと思います。

  • 「」付きの言葉が頻出してよく頭がこんがらがったけど、そういう箇所でもゆっくり読めばよくわかった。
    画期的な論考(らしい)にもかかわらず感覚的に知ってる内容だと思えたのは、いくつかのフィクションで似たようなメッセージに触れたことがあるから。
    なかでも真っ先に思い浮かんだのは『火の鳥』で、あの「永遠に生きる」イメージを補助線にすることで、途中かなり抽象化される「他者」の議論にもついていきやすくなったと思う。手塚治虫すごい。

  • 和図書 114/H55
    資料ID 2012104116

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子供の哲学 産まれるものとしての身体 (講談社選書メチエ)の作品紹介

これまでの哲学が再三にわたって論じてきた「私」という問題。しかしそこには、大きな見落としがあったのではないか?産まれる、子をはらむ、産む、死んでいく、だけど誰かが残る。こうしたことを、それ自身として真正面からとらえる。そのための哲学が、ここからはじまる。

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