自殺未遂 (こころライブラリー)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062594691

作品紹介・あらすじ

私を助けてください!年間3万人を超える自殺者。その10〜20倍は未遂者がいる。自殺心理の第一人者が25年あまりにわたって取り組んできた衝撃的な未遂の実態を明かし、立ち直るための精神療法を紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • なんでこんな本が家にあるんだろう・・・。確かに病んでた時期もあったけど。

    そうだ!思い出した!!・・・大学の授業で、教科書として購入したんだ。

    自殺は、自分を殺すということだけにとどまらない。自殺、あるいは自殺未遂であっても。「自分が死んでもだれも悲しまない」そんな風に言う人がいるかもしれない。悲しまないかどうかはわからないが、周りにかなりの衝撃を与えることは確実だ。悲しみだけでなく、驚き、ショック、怒り、寂しさなどさまざまな負の感情が沸き起こるだろう。自殺は、当事者だけでなく、家族、友達、恋人、同僚など様々な人に悪影響を及ぼす。

    自殺という行為に至る前に、精神科を受診する勇気をもちたい。また、周りにそのような人がいれば、少しでも支えになってあげられる人になりたい。そう思った。

  • 同じ文章の繰り返しが多い。
    大切なメッセージを繰り返し書くのはわかるんだけど、違う言葉を使うとか、もう少し整理してほしかった。
    もしかすると余裕が無い人でも見落とさないようにということかもしれないけれど。

    姿勢は誠実。
    当事者が読んでも有益だろうけれど、むしろ自分とは関係のないことだと思っている人に読ませたい。

  • 自殺のプロフェッショナル(語弊しかない)が書いた心理学の本。エグい自殺エピソードあるかなーーー?なんて物見遊山でやってきた私のような野次馬向けに書かれた本ではなく、その道に関わる人が苦しむ誰かを救うために読む本です。この度は申し訳ありませんでした。

  • 年間3万人を超える自殺者。その10~20倍は未遂者がいる。しかし「死にたい」という気持ちが100%固まっている人はほとんどいない。彼らは最後まで「死にたい」と「生きたい」という気持ちの間を揺れ動いているという。

    この本では、自殺までに追い込まれていく人の心理を解き明かしている。また「自殺しかない」という考えにとらわれているのは自分だけではないと説き、立ち直った数々の例も挙げている。自殺を考える人に読んでもらいたい……という思いからだ。そして、自殺に及ぶ前の段階で、どのような手立てを取ったらよいかも書かれ、自殺を考える家族や愛する人にどのように接したらよいかもアドバイスしている。

  • 著者の誠実さが伝わってきます。
    どうしようもない気持ちの時は、どうにか時間をやり過ごして。

  • 自殺未遂者及び既遂者が

    死にたいという気持ちと
    同じかそれ以上に
    生きたいという気持ちを
    抱いている、

    ということを改めて
    知ることができた一冊です。

    筆者が一貫して、
    自殺を良しとしない姿勢は
    好感がもてました。

  • 三葛館医学 493.7||TA

    精神科医である著者が今までに出会った自殺未遂患者の例を挙げながら、自殺未遂の実数や男女差、未遂者の心理、家族の問題、自殺者の遺族心理について説明している。精神療法にできること、「死にたい」から「生きたい」への変化。
    自殺未遂は最後のメッセージ。自殺してしまったらやり直しはできないのです。

    和医大OPAC →http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=42904

  • 死にたいという人がいたら「わたしはあなたに死んでほしくないよ」と声をかけるべきだと考えていた。

    そしてこの本を読んでそれで正しいと思えた。

  • [ 内容 ]
    私を助けてください!年間3万人を超える自殺者。
    その10~20倍は未遂者がいる。
    自殺心理の第一人者が25年あまりにわたって取り組んできた衝撃的な未遂の実態を明かし、立ち直るための精神療法を紹介する。

    [ 目次 ]
    第1章 私が出会った未遂者たち
    第2章 自殺未遂の実態
    第3章 浮き彫りになる家族の病理
    第4章 死の後に起こること
    第5章 精神科医に何ができるか
    第6章 「死にたい」が「生きたい」に変わるとき

    [ POP ]


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    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 「死にたい」と「生きたい」は常に揺れ動いている。自殺の危険が高い人の心理とは、絶望的なまでの孤立感、無価値感、極度の怒り、窮状がいつまでも続くという確信など。自殺の危険が高い子供の後ろには、自殺の危険が高い親がいることも。逆も真。残された人の悲しみ。人生の中で度々精神的に重要な人から見捨てられた経験を持つものは、安定した人間関係を築けないことが。

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著者プロフィール

防衛医科大学校・防衛医学研究センター・教授。精神科医。
著書:『自殺予防』(岩波新書)、『自殺、そして遺された人々』(新興医学出版社)、『医療者が知っておきたい自殺のリスクマネジメント』『自殺のポストベンション:遺された人々への心のケア』(医学書院)、『新訂増補 自殺の危険』(金剛出版)、など。
訳書:ヘンディン『アメリカの自殺』(明石書店)、シュナイドマン『アーサーはなぜ自殺したのか』(誠信書房)など。

「2007年 『自殺で遺された人たち(サバイバー)のサポートガイド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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